ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

「2011年」に考えた事(まとめ)

2011-12-29 15:41:52 | 日記
あまりこちゃこちゃとした説明を書かないようにしようと思います。
はい、がんばります。

 →(無理でした、スイマセン)

今年、一番の出来事は、なんだかんだゆーてやっぱり震災とそれによって続く原発の事故。

でも、その陰に隠れて(隠れてないのもあるけど)置き去りにされた問題やら勝手に進んでる問題やらもたくさんあるのが不気味。
TPPとか、普天間・辺野古とか、消費税とか、武器輸出三原則とか。
いや、厳密に言うと関係なくは無いんだけれど、関係性の中で語られる事もなく、話ばかりが進んでいる感じが何とも不気味なわけです。

そんな事を念頭に置きながら、いくつか挙げさせていただきます。


 >日本人には、どうやら圧倒的に国語力が足りない。

コミュニケーション不全。
儂らは、こんなにも日本語での意思疎通が下手くそだったのか?
一体全体、小中高と学校で儂らは日本語の勉強を本当にきちんとしてきていたのだろうか?と思う事が何度あったか。

例えば、
「直ちに人体に影響を与えるレベルではない」(儂的今年の流行語大賞)と言った枝野さん。
ウソツキ呼ばわりする人がたくさんいましたが、別にウソついてませんよね?
枝野さんは「直ちに」影響は出ない(つまり、時間が経ったら影響出る可能性がある)、と言っているのだから。
儂らがきちんとあの発言を理解したら、少なくとも問題ない、とは言えない、という事に気付けたはずだと思うのです。

言葉をきちんと押さえる事はとても大事。
菅ちゃんだって最初「脱原発」って表明したと思ったら、いつの間にか「脱原発依存」になっていたし。
原発を完全に無くしちゃう脱「原発」と、原発残して比率を下げるだけの脱「原発依存」じゃぁ、雲泥の差なのに、そこらへんに言及してる人を見た事が無い。

最近だったら、行程表ステップ2の終了を宣言した時のニュース。
冷温停止しているのは危険な状態にある燃料の事じゃなくて、燃料が溶け落ちたとみられている「もぬけの殻」の原子炉の事だ、と新聞記事には書いてある(つまり、相変わらず危険な状態には変わりない)。なのに、「まだまだやばいじゃん、問題あるやん!」って言う声はネットの中からしか聞こえない。

多岐にわたる問題が出まくりで、議論百出、でも中身を見てみるとあちらこちらで噛み合わない議論の応酬。なーんも難しい話じゃないのに、質問に対しての答が、じぇんじぇん別の内容なんて、ホントにざらにあってビックリです。(まぁ、代表格は国会の論戦ですが。。。)

全く、
同じ言葉を喋っているのに意思疎通できないなんて!バベルの塔もないのに、一体どういう事なんですか?
#ハッ、もしかして「核」をいじった事が神の怒りにふれたということ!?

儂らは本気で言語によるコミュニケーション能力をちゃんと身につけた方が良いんじゃないかな。
小学校で英語必修化、とか言う前に、日本語をちゃんと勉強できるようにしてくれ~!


 >やっぱり、もっと歴史を勉強した方がいい。

って、別に 「いいゴム作ろう、保元の乱」<高校時代の友達が言っていた、とか受験勉強みたいなどーでもいい事覚えろっていっているわけではなくて、儂らがどんな変遷を経てきたのか、感覚的にとらえるだけで十分かなと思います。歴史を学ぶって事は同じ轍を踏まないようにするために必要な事だと思うのです。

だって、太平洋戦争のような悲劇を繰り返さないためには、そこに至った日本の歴史を知らなくてはいけないでしょ。
それに、人類の歴史をみれば、一時代の社会システムが永遠じゃない事に直ぐに気付くと思うのです。歴史の中では人々のパラダイムは変化し続けてきたわけで、常識だと思っていた事なんて直ぐに常識じゃなくなるのが常識(笑)なわけですよ。そこに気付ける人は、いろんなものから自由になれるんじゃないのかな、と思うわけです。

当然人々の経済活動も変化するのは当たり前なわけで、
例えば、原発推進派の人の主張に「原発を無くしたら原発で働く人が困る」というのがあるけれど、社会が変化していく中で原発が無くなるのであれば、それは必然。(あー、もちろんだからほっときゃぁいい、という話じゃないよ。為政者はなんか考えなアカンのやろな、と思いますけどね)

自動車が出てきた時代に、「儂らの働き場所が無くなるやないか!」と人力車夫が怒るからと言って自動車を禁止するのが正しいと思いますか?
#お、我ながら強引な例えだ☆


 >やっぱり、この国では人の命(尊厳)よりもカネ(経済)を優先する勢力が幅を利かせている

「日本政府は福島の子どもたちを助けることよりも経済を優先してるように見える」と発言したのはB級アイドル(^<^) の藤波心さん(中学3年生)。
(@kikko_no_blogさんのツイートで知る)

中坊にまで看破されてるわけです。(>_<)

金の亡者というのは蔑まれると言うのがこの国の道徳だと思っていたのですが、どうした事でしょう?

一年ほど前、たまたまゴールデンタイムにつけたテレビで「どういう結婚をすれば得か」という番組をやっててブッタまげた事がありました。
損得で結婚を語るなんて、ツレと酔っ払いながらする与太話やぞ!?ゴールデンでしたり顔で話すなんて恥ずかしくないんか!?勝○和代さんは?(伏字やしわからんやろ)

あー、特にあの「しんじゆうしゅぎけいざい」とか言うの?
アレ、ダメだと思います。はい。

99%に入る人のうち、自分が99%に入っているという認識を持っている人が99%にはるかに及ばないのは何故なのでしょう?わかりませんっ!
#いや、わかりますが。。。。


 >とにかく、儂らのイメージする力のなんと弱い事か

津波に襲われた町の事を、高度に汚染されてしまった土地の事を、故郷を失った人々の想いを、その当事者じゃない人間が100%理解する事はできません。けど、そこに想いを寄せる事は出来るのです。
3月11日の震災が「想像を絶する」災害、だった事は確か。だからといって考えなくて済む、っちゅー問題ではないですね。

あのねあのね、そもそも、想像する・イメージする事の必要性を感じていない人が多い気がするのです。
イヤな事からは目をそむける。人間だからそりゃぁ仕方ないんだけど、目を背けても何も物事はいい方向になんか向かっていかない、なんてことは誰だってわかりますよ。

「がんばろう」とか「つながろう」とか「いっしょだよ」とか。

口先だけで言うんやったら、そんなもん逆にしていらん。
本気やったら相手を、その先の未来を、そこから広がる世界にまでイメージを働かせていかないと。そこまで考える覚悟があって初めてその言葉に魂が宿るような気がします。

今、いろんな事に想像力を働かせることを、自分から止めてしまう事は、儂ら自ら自分たちの未来を閉ざしてしまう事にもなるんじゃないかと本気で考えます。


 >無責任がまかり通る国になった事の恐怖

この国のトップ(政治界だけじゃないよ)が無責任なままでいられるシステムという問題は、以前からあったのだけど、今年はその実態が儂らの目の前にあからさまになってしまったと思うのです。

事故を起こした東京電力、国策として推し進めた政治家、後押しした経済界、公僕である以前に自己保身の為としか思えない官僚、プロパガンダを垂れ流したマスコミ。
どれ一つとして、責任を取ったとは言えないでしょ。取ろうとしているようにも思えないし。

「無責任が罷り通る社会」
責任を取らないでいる人が、何の責めも咎もなくでかい顔をしている様子を目の当たりにしたら、子どもたち・若い人たちはどー思うでしょうね?

簡単な事です。
「なんや、やったもんがちやん。開き直ったもんがちやん。金を持っていたら何でもありやん。正直もんはバカだね。」

オー、セイギモドウトクモナイヨノナカニナルネ、キット!

いや、ならんとは思うけど、でもそう考えるのが当たり前の社会になる事は想像に難くない。
想像してみ、そんな考え方の人ばかりがうろうろしている世の中。これホントに怖い事だと思うよ。


 >問題なのは一つ一つの事象ではなく、この国のシステムだ

いや、一つ一つも問題やねんけど。。。

今の日本の状況が絶望「的」に感じられるのはここなんですよね。
問題はいくつもいくつもあって、その一つ一つが解決したところで表面的な対処療法でしかなく、根本のところ(システム)に問題があるから根本的な解決にはならない、という事。

既存のシステムを変えるっつーのは、コレ並大抵の事じゃぁ無いからにゃー。

まず、みんながその必要性にまず気付いて、社会全体が変えなくちゃいけないという方向に行かなければならないんだけど、今の日本のシステムは、みんながそれに気付く事さえも阻害する方向に機能しているから絶望「的」に感じてしまうんだな。
「絶望」に変えたくはないのだけれど。。。


 >兎に角、みんなで選挙に行く事から始めませんか?

儂的には、上記の問題の解決の為の一方策なんだけど。。。

なんにしろこれ、もうちょっとしたら書きます。 京都市長選挙までには書きたいんだけどな。


 >ツイッターの役割が変わった

使っておきながら何ですが、震災前まで儂ツイッタには批判的だったの。理由はここでは省略。
でも震災後、儂にとってはツイッターが強力な情報収集ツールに変身しました。
それこそ情報リテラシーがある事が前提なので簡単に言う事は出来ないけれど、ツイッターのお陰で、こんな大変な年に多くの情報ソースに出会えた事に感謝します。


 >九州新幹線のCMと猪苗代湖ズのPV

何度見ても。。。。
みんなが同じ方向に向かって繋がっていく、それを思うだけで涙がこぼれてきます。

今年の漢字「絆」。
いい言葉だけど、残念ながら実感できませんでした。

来年の漢字が希望に満ちた「繋」になるといいな。

ではみなさま、良い年を。
笑顔になれる年を。
そして、幸せになれる年を。