ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

ワタナベフラワー@京都劇場

2013-03-23 12:28:09 | ライブレポ
ワタフラのライブ、なんだけど「Kids Day dream Station」というイベントの一コマ。
なんと言うか、ドラえもんのキャラクターショーの前座的な。。。(^^;)

ワタフラは去年のライブを見て、もういいかなぁ、と思っていたのだけれど、今回はタダだしね、ドラえもんを見に行ったついでに(^o^)

そんなアテクシのレポですのでワタフラファンな方にはごめんなさいな内容デス。
あらかじめご了承願いますデス、はい。

しかし、直前にHPみたらシンスケさんの姿がない。。。
ん?知らない間に脱退してたのか!?リーダーなのに!?ぬー、これはさすがにちょっとショック。

まぁどうこう言っても仕方ないですね、うん。
セットリストこんな感じ。

・踊るポンポコリン
 客席に降りるクマちゃん、変なおじさんだよーとか、お腹出したり、イタイ。
・ゴーゴーレッツエンジョイサマー(with撮影タイム)
 いい話を押し付けるクマちゃん。イタイ。
・てんとう虫
 KBS京都が噛んでるイベントなのに「くまちゃん、これ演ってな、って言われた。太っ腹!」みたいに言っていたが、そりゃ子供向けイベント。みんなのうたは外せないでしょ。うん。
・君とフルーツ
 あまりぱっとしない曲なのに(失礼!)よく演るこの曲。みんなで簡単な振り付けするから分かりやすくていいんだろうな、こういうイベントでやるには。フツーのライブでは要らないけど。
・仲良くしようよ
 いいよね♪

「仲良くしようよ」が〆の曲になるのかー。あー、シングルになったのかー。なるほろ。

うん、いい曲なんだけど、ワタフラには新しい曲でいい曲でワクワクする曲を作って欲しいと思うんだな。古い曲を新しいシングルにする、というのは、穿ってみれば古い曲よりもいい曲が作れていないという事でもある。ちょっと残念であります。

シンスケさんがいなくなったせいか、残りの三人はすごくがんばっているように見える。いや、がんばっている感がひしひしと伝わってくるんだね。(一応)コミックバンドなのでそのがんばってる感が気になるとなんだかちょっと残念。それとやっぱり、イクローさんとムサくんのキャラ(役割分担)がダブっちゃう分バランスが悪いかなー。

いや、がんばっているのは以前から見ている儂としては、ある意味微笑ましくもあるんだが。。。



カルメラ@アメ村BIGCAT

2013-03-15 14:20:06 | ライブレポ
カルメラの基本ラインは。。。サンバですよね (^^)。
踊っていたら腰にくるよ〜
#楽しい

さて、
浪速のエンタメ系インストジャズロックバンド、カルメラが上京するという事になりまして、そのさよならワンマン。

カルメラはゴウシ君がガミハナーズをやめて、しばらくしてから結成したバンドとして名前は知っていたけれど、実はライブに行くのは2回目。前回は去年の見放題
音源は聞いていて、悪くないし、なにしろホットヒップのローディーにしてガミハナーズのゴウシ君のバンド。気にはなっていたけれど、ちょっと機会が無かった。

ま、そんなこんなでライブ。
わかる分だけセットリスト。

<オープニングはゲストを迎えてカルメラビッグバンド編成>
 Cheer Up
 MANTECA
 地中海に浮かぶ女
<本編>
 徹子の部屋テーマソング
 Swallow
 犬、逃げた
 あみだ池筋は恋の路
 ペルセポリス
 サブウェイ
 Eine Sternschnuppe A-moll
 エレクトリカルパレード
 Marlowe
 Ob-La-Di, Ob-La-Da
 Moanin’
 フラミンゴ
 三ツ寺慕情
<アンコール>
 ホテルジャズ
 Tristeza

ど頭のスペシャルビッグバンド。すげーな、ゲストプレーヤーはこの三曲でおしまいって事もあるだろうから、容赦なく吹くって感じ。ブラスロック的なものもビッグバンドも同じように好き、って人なら堪らなかっただろう。いや、ホンマ。
バリサクにニーナ!ニーナ!

なんとも拍子抜けのような徹子の部屋テーマソングにのせての本編オープニング、しかし、そのあとはしっかり聞かせていく。やっぱり生だじょ。

実はカルメラののアレンジよりは、フツーにジャズで聞いていた方がカッコいいんちゃうか、と感じていた「モーニン」。あぁ、ちゃうやん、この曲って、ギターをかっこよく見せるためのアレンジだったんだ。なっとくなっとく。

あと、曲的には「Marlowe」がなかなかいい曲だった。
ライブで聞くとガラリと曲の印象が変わってびっくりすることがある。

途中で小休止?のコーナー?でカーチスレインボー?とかいうアメリカ?のバンドの人たちが南の楽園?から生中継?

なんでも、ワンマンの度にゲスト出演しているとか。
新曲を披露するカーチスの皆さん。
ええと......いろいろとどっかで聞いたことのあるような気がするんですが、パクリですか?え?オマージュ?
場内笑いの渦ですが、初めての儂はどちらかというとポカーン状態。ううむ。

さて、生でカルメラを聞いていて感じるのはなんというか、楽曲の良さに対してバンドの味わいが軽いような印象。いや、あの激しいホーンの応酬とかリズムの立った感じとかでなんでそんなん思うの?とか不思議に思う人もいるだろうけれども、儂自身ちょっと不思議な感じがしているくらいなんだ。
前回のライブ見たときにも書いたけれども、思うにどうしても儂が求めているもののイメージがはっきりしすぎていて、それに対しての物足りなさがあるんじゃないのかな。決して悪いわけではないのだ。

んで今回、具体的に理由がね、わかったような気がするわけです。
あのね、メンバー儂が想像していた以上に若いんだよ。
特別なワンマンという事で、メンバー紹介では一人ひとりがマイクを持たされてしゃべっていたのだけれど、若い。若かったのだ。少なくともホーンの三人!
演奏のテクニックとかからしてもっと歳食ってる印象があったんだけどな。あんだけ吹いていて、まだ二十代半ば。いやはや末恐ろしい。特にサックスの辻本さんのプレイは惹かれる、というのとはちょっと違うかもしれないけれど、ソロとかになれば目が、、、いや、耳が離せない。トロンボーンがんばれ〜。

そして最後。
泣くか、ゴウシ君。きみもなかなか若いのう〜。

というわけで、カルメラの東京での活躍が軌道に乗りますように。
#折角、東京に越したというのに月の半分以上は関西とか、そりゃぁ虚しい。。。

カルメラ@アメ村BIGCATの画像

カルメラ@アメ村BIGCATの画像



あの日 ~福島は生きている~ @京都シネマ

2013-03-04 22:19:09 | 映画感想
各地での上映はまだこれから、というところが多いようなので、極力内容には触れずに。
#と言っても限界はありますが。。。(ドキュメンタリーなのにあまり意味ないかもしれんけど)

さて、
ほとんど事前情報なしに見に行ったのですよ、映画を。

箭内さんが作った映画で、LIVE福島ドキュメンタリー。ほんでこのポスター。それだけかな、前知識は。

うん、前半。
映画を間違えたのかと思った(苦笑)。
全編「LIVE福島」のドキュメンタリーなのかと思っていたけど、趣旨はちょっと違う。
映画のホームページの中で是枝裕和監督が
「音楽ライブのドキュメンタリーでなく、きっかけとしてのLIVE福島、その場に参加した人たちの “その後” を映画にしたい。」
と仰っているように、メインになるのは7人(世帯)のLIVE福島参加者(観客)であり、そのライブ当日の事よりも、ライブの事を通してその後を切り取るという内容。
あの日の一年後とそこに見える日常と非日常。

ふむそうか。
日常が日常でなくなってしまったこの場所で、また日常を求める人たち。そして、そのキッカケとしての「LIVE福島」。

あの日以降、ある人は差別を感じ、ある人は予定を中断し、ある人は日常に行き詰まりを感じる。また、ある人は故郷を発見し、家族に気づく。
そして、「LIVE福島」というキッカケのおかげで止まってしまった、止まってしまいそうな日常をまた取り戻し、気持ちを新たにする。取り戻した日常はしかし、一年前と別の(願わくばよりポジティブな)日常なのだと。

言葉にすると大変チープで恐縮だけれどもそういう事かな。

わかりやすい。
わかりやすいけれども、福島から離れ、普段あまり放射能の影響を考えずに生活をすることができる儂等には、なかなかイメージしにくい非日常という日常の景色がそこに横たわっていて驚く。
全く普通の、ちょっとオシャレな作りの家の玄関を開けた外にあるのは、津波の為に家が歯抜けのようになった町であり、何気ない会話をしている部屋の中にかかっているのは外に干されることのない洗濯物であり、こどもの遊びの中にまで出てくる「放射能」という言葉であり、居酒屋での話題は東京電力賠償金の振込の話だったりする(最後のはアフタートークでの監督の話)
同じくアフタートークで渡辺俊美さんが、関西の方に来ると食べ物(の放射能汚染)を気にしなくていいので嬉しい、みたいなことをおっしゃっていたが、儂にはなんとも言葉がない。

原発事故のあと、そんな場所になってしまった福島で開催されたこのビッグイベントが、どれだけ多くの人の気持ちをポジティブにさせたか、想像にあまりある。

そして、映画の中でキッカケとして出てくるもう一つは、何と言っても猪苗代湖ズの「I love you & I need you ふくしま」。まず、儂が「映画間違えたか?」と思った前半から転換するきっかけとして使われているのだけれど、ベタベタにこの曲の歌詞「僕らはふくしまが好き」が後半の映画の情景にはまるのだ。

いや、おそらく出演している人のほとんどは福島が好きなのだ。別にそんな風にはっきりと口に出して言うわけではないけれど観ていたらそんな感じがひしひしと伝わってくる。もしかしたら映画の意図にはまっているのかもしれないが、そう見えたのだから仕方が無い。
故郷なんて、必ずしも最初から好きだと意識するものではないだろう。事故に前後して都会から戻った人もいる、震災の時も今も東京から故郷を見つめている人もいる。もちろん、ずっとこの地に根付いている人もいる。事故以降、少なくともそれまでよりは強く「故郷福島」を意識するようにはなったのではないだろうか?

想像するに、
2年前に「福島が好きですか?」と聞かれて恥ずかしげも無く「好きです」という人はそう多くはいなかったかもしれない。好きだけどおおっぴらには言いにくいっていう人の他に、意識の上では「ふん、こんなど田舎嫌いだね」って思っていた人だって多かっただろう。
しかし、皮肉な事に、それまで当たり前にあった福島を奪った、2年前のあの事故とその後を通じておそらく多くの人たちは自分が福島のことが好きだという事に気づいてしまうのだ。失ってはじめて気づく自分の中心にある気持ち。いや、ほんとは分かっていたけど表現しにくかった気持ち。
ちょうど、猪苗代湖ズのバンド内バンド、ままどおるズがかつて「東京が好き大好き(福島も本当は好きなんだけど)福島には帰らない」と歌っていたのに、今は「I love you ふくしま」と何憚ることなく歌っているのと同じように。

けど、それはけっして福島に限った事ではない。
日本中の多くのふるさとを持つ人にとって、ふるさとを思う(愛憎の念が入り混じった)気持ちというのはおそらくあるのであって、福島の人たちだけが特に強く持っているものだとは決して思わない。

#儂は転勤族で自分のふるさとと呼べるような土地を持っていないから実はわからないんだけど

「明日から何かがはじまるよ、君のことだよ」
「明日から新しい日々だよ、君の日々だよ」
の言葉に背中を押される人もいる。

「ふくしまで愛したいんだ本当の君を」
「ふくしまで君が素晴らしいって事を確かめさせて」
君とは、恋人はもちろん、家族であり、故郷であり、何より自分本人のことかもしれない。

なんだよ、コミックバンドじゃなかったのかよ、猪苗代湖ズは。(^^;)
2年たってもこの歌に泣かされる。

是枝監督は言う「静かな映画です。きっと誰にでも訪れる日常として。」

福島のリアルは、日本全国にいる、誰にでも訪れる日常なのだ。
福島だけが特別なのではない。ひとたび事故がおこれば、どこでも同じ。

この映画を、福島だけの話だと思って見ているならそれはきっと十分じゃないと思うんだな。
自分たちの話かもしれない、と感じる事がどれだけできるか。そこが大事だと思う。

と、儂は感じたのだけれど、映画はそこまで押し付けたりはしていない。

最後に一つ。儂が気になった事。
音楽が好きな人間は、音楽に救われたり、音楽に心を動かされたり、音楽に背中を押してもらったりできるので、ついつい音楽の力を過信してしまう。
しかし、実のところそういう人間はむしろ少数派だ。

「LIVE福島」は確かにインパクトのある大きなイベントで多くの人に影響を与えたと思うけれど、音楽によって救われない人たちも確かにいるのだ。
#たとえば、「昔から変な魚なんて揚がっているよ」と言っちゃうような人とか(これもアフタートークより)
そういう人たちにとっては何が救いになるのだろう?

「『LIVE福島』、よかったね」、だけでは見逃してしまう現実にも敏感でありたい。

追記;
個人的にはあんべ光俊の「FUKUSHIMA TOWN」を入れて欲しかった。。。

あの日 ~福島は生きている~ @京都シネマの画像