ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

GOING KOBE'07@ワールド記念ホール&夙川学院大学

2007-05-27 22:45:00 | ライブレポ
今年で三回目のGOING KOBE
初めて雨の降らないゴーイング神戸
だけど初めて屋内ごーいんぐこうべ。

チャリティーイベントということで、入場料なし、募金のみという凄いイベント。

ほんとに一回目からメンツといい規模といいどんだけやんねん。これだけのイベントボランタリー精神でやり抜いてしまうところに頭が下がる。主催者の松原さんは絶対マゾやと思わせる名物ブログ(若しくは人はどれだけ寝ないでがんばれるかに挑戦するブログ)は今年も健在。

今回は大きな会場二つに合計9つのステージとブース。どうよ?フジロックも真っ青だっつーの!
しかもステージは交互に演奏するから休みがない。せわしない。見るほうも大変、演る方も大変。

ってなわけで、今年の儂の行動記録。
まずはワールド記念ホールのなぜか二階席からスタート。

一発目
 「ヒツジツキ」
を見る。3ピースのロックバンド。名前だけで惹かれる。が、それだけかな、ボーカルの発声が苦しそう。トップバッターで緊張したろうね。ほんでアリーナにおりて

 「矢住夏菜」
を遠くから。儂は全く知らないが、アニメの曲を歌っているのかな、プロモーションバリバリ。

 「Mini SK@ BOX」
名前は前から知っている。やぱスカですから。まだ拙さが残るけど単純に楽しいと。イベントを盛り上げるにはいい感じ。

 「ワタナベフラワー」
儂の中ではワタフラがいないとゴイコベが始まらないでしょ?って感じ。去年はタナボタでメインステージやったけど今年は端っからメインやね。ワタフラ終わったらすぐ移動しようと思ったけど次ぎの

 「ghostnote」
がちょっと良かったので聞いてしまった。3ピース気持ちよい伸びを見せるメロディーラインが印象的。まぁ、時間的に余裕がある(と思っていた)のでてろてろ歩いて夙川学院大学へ移動、が

 「レトロ本舗」
既に始まっているし!(泣)「綴った風」だ、不覚。なんかすごい盛り上がりになっていた京都の時とはえらい違いや。ほんで松原さん(主催者)の挨拶があって(って、この挨拶の時間が動いたので計算がくるってたんだな))、

 「少年カミカゼ」
メジャーになったんだよねー。まぁ、メジャーっぽさは感じるけどステージの音響の具合が悪いのかちょっと演奏キンキンして聞こえたのが残念。で、この後友人と合流してちょいメシ。外に出てシーサイドステージ(っつーか、地べたにスピーカー立てて弾き語りしてるだけですが。。。)ちら見してから

 「劇団鹿殺し」
去年に引き続き、芝居じゃない鹿殺しを見る。劇団をやっている後輩が、前にえらい薦めていたので、一度芝居を見てみたいものです。ほんで、アリーナに戻って

 「MARSAS SOUND MACHINE」
ぢつは、マーサス見るの初めて。意外だ。 そのくせステージングの感じはなぜか思ったとおりの感じで妙に安心。不思議だ。んで、ワールドに戻って友人が好きな

 「ピンクリボン軍」
ピンクリボン軍は3年位前のミナミホイールで見たっきりだけど、相変わらずはしゃぎまわる感じが良いです。

 「Radio Caroline」
レディキャロがゴーイングKOBEに出るって、予想だにしないよね。まぁ、儂は音源もなにも聞いたことはないんだけど、やっぱり実力があるから安心して聞ける。安心してのれる。そして、ステージ反対側で始まる

 「ザ・キャプテンズ」
また、正反対をぶつけてくる所がなんとも。全部で3曲しかやらないのに律儀に失神してみせる傷彦。さすが最後のグループサウンズ。時間的にきつかったけど、急いで移動して

 「花団」
が見たかったのだ。予備知識ほとんどなし、コミックバンドっぽいという未確認情報だけ。でも聞きに行って良かった♪終わってすぐにワールドに向かうが喉の渇きに負けてジュース買って会場に入ったら

 「倭製ジェロニモ & ラブゲリラエクスペリエンス」
始まってました。魔王やったね、心の扉やったの?やったの? 倭ジェロはこういうイベントの舞台が良く似合う。ほんでもってまたもやダッシュして大学へ。途中足つりかけながらも

 「渋さ知らズ」
に間に合った~。会場前でペロ&さやかとか北さん、鬼頭さん、立花さんとかがバカボン演奏してる~!今回の出演者の中で唯一1時間という枠をもらい別格扱い(でも人数でわったら一番持ち時間少ないことは間違いないという)だけど演った曲は「ナーダム」「ひこーき」「P-chan」「本田工務店のテーマ」と4曲。予想通りの展開、でも満足。

気持ちよく会場を後にしたものの、後で聞いたところによると、集まった募金は66万。
2万5千人の人が楽しんだというのに、それだけしか募金が集まらなかったのか、と思うと恥ずかしい気持ちでいっぱいになる。
儂も決してえばれる様な額を募金したわけじゃないけど、常識的に判断すればやっぱり、これはないな、と思ってしまうわけです。楽しむだけ楽しんでそのお返しはなしかい?関西人てそこまでケチなのかい?そんな声が聞こえてくるようで恥ずかしい。

来年も開催して貰えるとしたなら、今度はどうどうと胸張って言える様な額が集まることを期待しつつ。
#いや、それじゃないと絶対あかんやろ?汚名は返上しなくちゃ、こんだけ素晴らしいイベントを作ってくれた沢山の人たち、出演者、スタッフ、ボランティアのみんなに報いるためにも。。。ほんでなにより関西人の名誉のためにも。

GOING KOBE'07@ワールド記念ホール&夙川学院大学の画像



東京中低域@club METRO

2007-05-26 23:22:52 | ライブレポ
バリトンサックスのみ10人で構成される酔狂なバンド。それが東京中低域。

そのライブがメトロであった。
正直言ってこのバンド(?)のライブなんて拝めるなんて思っていなかった。だって、このバンドの活動自体がシャレか冗談だと思っていたから。
しかし、ライブを見て思った。
「ををを、すげぇ。この人たち、本気でふざけている(笑)]

演奏はもう言うまでもありませんね。

メンバーでもともと儂が知っているのは二人だけ。
センベロの田中さんと渋さ知らズのメンバーでもある鬼頭哲さん。
が、しかし、鬼頭さん(と他もう一人)が本日は欠席で、8人。高速の渋滞のバカッ!

それでも鳴らす鳴らす。低音の魅力びんびんでございますわ。
ゆーたら、もうみんながベースやん。ベースの厚さのおかげで遊ぶ遊ぶ。
バリサク持ったまま客席に飛び込み縦横無尽に動き回る動き回る。
響きが気持ちいい。

ぢつは儂、音源を一枚しかもっていない。
これ買ったのだってホンマ偶然やってん。セコハンでたまたま手に取ったCD「火の玉ボーイ、はぁ?バリサクだけで、ムーンライダース丸々カヴァー?はぁ?」
なんかしらんがどう考えても色物としか思えないこのアルバムを手にしてしまった儂。
あぁんいやぁん、めっちゃええー。
くだらなさとカッコ良さとセンスの良さとナンセンスさが同居。

で、そのアルバムでは本家の鈴木慶一さんとか野宮真貴さんとかが参加してボーカルを取っているのだけど、ここではリーダーの水谷さんがボーカルを取る。その中低域オリジナルの曲々。
「僕のお父さんとお父さん」とか「広域組織の娘」とか「ALL WE(バリサク吹きの私達) NEED IS SLAVE」とか。
いいわ。ふざけすぎだわ、この人たち。

メンバーはほんとにバリサクだけ。
なのにメンバー紹介のときに必ず
「松本健一 on バリトンサックス」「後関好宏 on バリトンサックス」
と言う。知ってるっちゅーねん。

アンプなし、マイクはボーカル用&ソロ用に2本。
今までで一番シンプルなメトロのステージなのに、密度は濃かったッス。

東京中低域@club METROの画像



黄色い涙@MOVIX京都

2007-05-25 13:17:07 | 映画感想
見たい見たいと思っていたのになかなかいけず、気付いたら最終日っ!
いやー、定時上がりなんて絶対無理だー!
やっと7時半退社、8時15分の最終回にギリギリ、、、、間に合いませんでした(涙)

んー、まぁでも10分遅れくらいかな、とりあえず見られたのでよしとする。

久しぶりのMOVIX。あれ、MOVIXってレイトショー設定あったのね。

さて、本作。
こなだい見た「眉山」と同じ犬童一心監督っちゅーことと、音楽をSAKEROCKが担当しているっていうので見に行きました。

は?アラシ? 何すかそれ?
とか言って刺されそうな儂ですが、一応ね、二宮さんと桜井さんは他の映画で演技も見ているので、決して知らないわけではないのですよ。
へー、嵐って5人組だったんだ、へー(<知らかった)

でも、アイドル映画ちゃうで、これ。だって、
主人公になる4人(というか、特に居候の3人か)はね、そりゃもう気持ちいいくらいダメダメな若者っぷりを披露してくれちゃいます。
格好悪いしやる気なかったりダルダルだったり、口だけで思い上がりも甚だしいし物事に弱気な癖に偉そうな事言ったり。
ああ、身につまされる!(笑)

淡々と主人公たちのダメップリを映し出す事に終始しているこの映画に不満を覚える人も多いんちゃうかな。
でもちゃうねん。それが大事やねん。

夢を抱きつつ、それを言い訳にしないひと夏を送ることで夢をあきらめることが出来る青春。
そんな誰もが持っていそうな(だけど、みんな忘れてしまっていそうな)すっごい貴重な時間を見せてくれているんよね。
モラトリアムなんてわかったような用語もあるけど、そんな堅苦しい言葉とは違う甘酸っぱさを感じてくださいな、って事や。

自由とは何か。
勘違いしながらでも思ったままに突き進むことを許される特権をここでは自由と呼びましょう。

残念ながら「ALWAYS三丁目の夕日」は見ていないけど、あれも東京オリンピック前後の東京を描いていたはず。多分時代の空気感を描き出すことでは「黄色い涙」も負けてないんちゃうかな。40年前の日本には、まだ映画の主人公たちが持っている直向さと純朴さとそれを許してくれる暖かい時代の空気があった。そこに今の私たちは懐かしさを覚える。

ん、んー、そうか?ノスタルジーなのか?
あれ、もしかしたらこれは郷愁なんかと違って羨ましいっていう気持ちなんちゃうかって気がしてきた。どうやろ?

演技はねぇ。。。
っていう気はちょっとしますが、演技力を要求されるようなシーンが少なめだったせいか、気にせんとこ、と思ってみれば気にせんとみられる程度。しかし、「硫黄島からの手紙」でも感じたけど、二宮くんのはにかんだような切なげな表情は天然記念物ものかもしれません。うむ。

夢に挫折した筈の3人も笑顔で再会する。
その爽やかさできっと清清しく映画館を後にした人が多かったと思います。はい。

黄色い涙@MOVIX京都の画像



眉山@イオンシネマ久御山

2007-05-16 21:18:57 | 映画感想
さだまさし原作のお涙頂戴映画である。

さだまさし贔屓の儂(何しろ初めて買ったレコードは「親父の一番長い日」)、やはりここは見なくては。
#とか言いながら解夏も精霊流しも見てませんけど。。。

んまぁ、そんなわけで贔屓目で感想書いちゃいますが、何か問題でも?

まず全体の感じですけど、ただただ淡々としてます。

話の展開、構成とかにさして特別な工夫があるわけでなく、奇をてらうわけでもない。
クライマックスとして、阿波踊りの舞台と、死んだと聞かされていた父親が生きていて、最後に母親との再会が実るという展開はあるものの、それほどドラマティックな展開があるわけでもないし。母が末期癌だということが早々にわかり、お話はまっすぐそこに向かっていくわけです。
だから、お話としての展開の面白みにはかけるかもしれません。
逆にそれがこの映画の狙いなのかなと。

ストーリー自体が泣かせる気満々なので、十分といやぁ十分ですが、それ以上無理に泣かせようなんて小細工は感じらません。

淡々とした中で紡がれる母娘の関係。そして、その中から立ち現れる母親のロマンス。娘の母親への理解と愛情。
素直な、気持ちよくおりこうさんな映画だなぁと、厭味じゃなくね。

あ、でも咲子のラブストーリーはいるのかしらん? 映画として成立させるにはいるのかも、と思うけど儂的には必要ありませんでした。
#大沢たかお出しておいて色恋なしには出来ませんものねぇ。。。

しかし、誰っちゅーてもやっぱり宮本信子さんですよ。この映画。
小気味のいい江戸っ子気質のお龍さん。あれはたしかに演技なんだろうけど演技じゃないよねぇ、どう見たって自然体だ。
彼女の存在感が見事に龍子を龍子たらしめていて、それがこの映画を成り立たせていると思います。
んで、彼女の浴衣の粋なこと!あんな浴衣とてもじゃないけど一般ぴーぽーは着られません!
そしてクライマックス、阿波踊り当日の白い着物姿の凛とした姿。かっちょいい。

咲子も負けてねぇです。萌葱の色無地。文字通り「萌」ですぅ(<オヤジ)
まぁ、冗談はともかく、あの着物の色の演出は印象的です。宣伝でも使われる咲子のクライマックスでの涙。それにあの萌葱色はずるいといってもいいほど憎らしい演出。

しかしねぇ、阿波踊り。すごいわ。
まだ本場の阿波踊りを経験したことがないけど、あれは間違いなく狂うね。あの上気した熱気と狂気。「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃソンソン」ホンマやで。ねぶた直前の青森でも感じたけど、町全体がその祭りに向かってわくわくしているかのような気分の高揚、それが映画を通しても伝わってくるの。
それと映画のタイトルにもある眉山のたたずまい。徳島は通過したことがあるだけで、まともに町を見なかったけど、あんなに勇壮な山が鎮座していたんですね。この映画は徳島の宣伝映画(意図するしないは別として)という側面も持っています。

そんな阿波踊りの圧倒的な興奮の中で、30年ぶりの再会を果たすというクライマックス。
どんだけ思い焦がれていたかしれない人との最高の場面での再会。そこでの龍子の「先生、もう十分、病院に戻りましょう」という科白。
泣きたくなるほど清清しい。

もったいないなんて思うのは野暮。それだけでもう十分やってん。思いの強さが伝わる。

美しい人生がここにある。

眉山@イオンシネマ久御山の画像



八ッ橋アタックvol.1@VOX hall

2007-05-13 21:04:29 | ライブレポ
出演は「ワタナベフラワー」「レトロ本舗」「情熱マリーとシャボン玉ハイスクール」「The Nectars」
逆出演順です。

京都に住んで十数年。ボックスホールって初めてです、地下の田園とかには何回か行った事があるけど。 基本的にアマチュアバンドが使うライブハウスよね、VOXって。ビルの4階5階を使って階段状に客席があるという構造。ちょっとおもしろい。

そんな感じで一発目は
「The Nectars」
ロカビリーチックな3ピース。 演奏はかっこよくキメるくせにMCが学園祭のりだわ、「披露宴の親戚のおっちゃんみたいになっていますが」とかゆーてはったけど。仲良し3人組でずーっと楽しんでやっていますという感じか。

2組目が
「情熱マリーとシャボン玉ハイスクール」
これ、今回のダークホース。

メンバー、70年代か?っつーようなスーツの男性陣にkeyの女性は黒に大きめの白水玉キモノ。んで、演歌か?っつーようなイントロとMCが始まる。「情熱マリコの登場です!」っつーて出てきたボーカルはラメラメ衣装で登場して昭和歌謡か?っつーような曲を腹のそこからしぼり出すような声で踊りまくりながら歌う歌う。そして自己紹介
「京都のセックスシンボル、情熱マリコ です。」
最近のセックスシンボル的なバンドといえば、ミドリの後藤まり子だけかと思ったら、なんと、京都にもいたのですね?セックスシンボルなマリ子さん!
サイケデリックにムーディーにコミカルに、ほんでもってシニカルに。昭和の雰囲気を醸し出しながらのステージング。ベタとわかりながらもそれを押し付けて擦り寄ってくる小狡さを併せ持ってて良いです。昭和歌謡系、音楽的には大西ゆかりとか渚ようことか奥村愛子とか系好きなら気にいるでしょう。いやん、ちょっとこのバンド、楽しいです。

んで、今回のお目当てその1「レトロ本舗」
トロンボーンのみっちゃんがやめてから初めて見るライブなのだ。けっこうトロンボーンのソロとかおかずとか対旋律とか出てくる曲が多かったので、やっぱりそこらへんは気になる(同じボントロ吹きとしても)。全体としてもホーンの露出が減ったなと実感できてしまうのは残念。ペット2本だからね、ボーンじゃなくてもいいから何かもう一管ほしいな。
じゅんこちゃんが、アコーディオンだ! オルガンの音じゃないと物足りないのでは?と思ったけど、あまり関係なかったですね。一曲目のハッピーバンバンのイントロで思った。
新曲がたぶん4曲。いいですね、初めてでも十分楽しめる。人数が少なかったから「みつばのラムネピンポンパン」でよゆーで回ってました。あは。
そーいえば京都だけど今回「鴨川にある喫茶店」やらなかったな。でも「綴った風」があったし大満足です。

今回トリはお目当てその2の「ワタナベフラワー」
お、なんだなんだ。みんなメガネしてるんですけど、メガネフェチの客層を増やそうという魂胆か?クマちゃんイメージ変わる、モミくんかわゆす。
ほら、クマちゃんはこないだっから「おはよう朝日です」のリポーターになったりして、ファン層拡大に力を入れているに違いない、うん。
#しかし、儂はテレビを持っていないので見られない(悔)みなさん代わりに見てあげてくらっさい

「わーい」始まり。「スカートの中」がライブで聴けたのがうれしい、前に聞いたときは新曲だったからね。どんな歌かもわからなかった。あと「インスタントコーヒー」名曲だー(号泣)
なんだかいつも以上にお客さんのリアクションを強要するクマちゃん。それが許されるキャラ、得だ、得すぎる。曲も「ミュージックマン」やったり「褒めロック」で」本編〆るって! いつも以上につっぱしる感あふれるステージでした。

夏にワンマン決定かぁ。行けるかな。。。

八ッ橋アタックvol.1@VOX hallの画像