ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

JUNO@京都シネマ

2008-07-05 23:28:09 | 映画感想
前の日記をアップした直後、確認しようと思って関空のトップから日記に入ってみたら儂の日記が無い!
ありゃぁ、アップしそこなったかぁ、と思ってマイページから入ったらアップ出来てるし????

って、いつのまにか日記の表示はアップした順ではなくて日付順に表示されるようになっていたのですねぇ。
って事は、当日に書く事がほとんどない儂の日記がトップに表示される事はほぼありえへんっちゅー事やな。
うふふ、人知れず日記やん。
#でも、なるべく早く書こうと思ってしまった儂がいる。

さて、Juno(ジュノ)である。

わずかに数館の上映から、全米2位(興行成績?)にまでなったという前評判。

ストーリー的には何のひねりも無いけれど、キャラクターの個性が際立つ映画でした。

十代の妊娠というシリアスなテーマが、でもキャラクターの設定により軽いコメディータッチで綴られる。
軽いなりゆきでのセックスでの妊娠、
そこには当然、葛藤や苦しみがあるものの、主人公ジュノの割り切り、決断の早さは小気味がいいのです。その表現の仕方(子供を搾り出す、とか配達するとか)や突飛な行動は、常識的な世間様から見れば眉をひそめるようなものなのだけど、彼女に加担する観客の視線からはそんなやんちゃな感じがキュートにも見えてしまう。そして、彼女を取り巻く環境も基本的には同じ目線だから柔らかい。親友のリアも父親も継母も、育ての親になる予定の二人も。そして恋人?、いや、赤ちゃんの父親にあたるポーリーも。
彼らがジュノの事を「ちょっと変わった女の子」としては扱っていない(心の中では思っていても)ところが、この物語をシリアスなものにはしないでいてくれているのだなぁと感じます。

勿論、十代の妊娠にはそれだけで済まないいろんな問題があるわけで、それを物語の中ではスルーしている感はあるのだけど、そんな説教くさい話は面白くないからね。キチンと家庭で性教育していただきましょう>世のお子様をお持ちの親御さん方。

ただ、本当は赤ちゃんの親になる予定の完璧な(筈だった)カップルが抱えていた問題は、結果としてスルーする事は出来ず、現実を突きつけるわけです、オトナは現実を直視しなさいと、ジュノとは違い、いかんともし難い大人の事情、というか我侭。。。そのお陰もあって(と、言ってもいいのか)全体のテイストがご都合主義のハッピーエンドではなく、ビタースウィートくらいに収まって好感が上がっているのんちやうかな。赤ちゃんを貰い受けるヴァネッサの最後の笑顔にも救われるなぁ。

また、この夫婦の演技はわかりやすく、そこには「完璧な夫婦」の胡散臭さは無いです。まぁ、ストーリーを知らずに、この夫婦がジュノの赤ちゃんの親になってくれるという期待をもってみていた儂はその微妙さにどぎまぎするわけですが。。。

んで、何よりもステキなのはジュノの両親。
「ちょっと変わった」ジュノの親だけあって、彼女に対しての理解があるところがスバラシイわけで、なかなかこんなに理解のある親なんてそうそういないですよ!
特に継母がステキ。継母という設定だから、微妙な関係を想像させるし、ジュノに対して憎まれ口は叩くけれど、行動の一つ一つ、反応の一つ一つがジュノに見方である事を印象付ける。エコー技士はちょっとかわいそうだけれど。
父親は一見無愛想だけど、育ての親(になる予定)の夫婦の元を訪れる時はとてもしっかりした階級の違いを感じさせない応対をするダンディなパパだし。
完璧な(いや、完璧に近い、くらいにしておくか。。。)夫婦は実はここにいるのではないかい?>ジュノ

あとは音楽と主人公や彼氏の部屋のポップな装飾とかこれは70年テイスト?ちょっと安心しますね、こういうどこかで知っているセンスは。

音楽ネタとか映画ネタとか、かなりマニアックな会話がなされている感じがするのだけれど、洋ものへの造詣のない儂にはなんとなくしかわからないところが残念。

終わってみれば安心してみられる映画という結果。
んふ。 そんな評価は期待されていないのかしらん?

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