ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

窓ぎわのトットちゃん @ イオンシネマ久御山

2024-01-26 12:28:03 | 映画感想
「君は本当はいい子なんだよ」
校長先生の言葉だけでダーダー泣いちゃうのですよ、儂は。



原作を読んだのはもう何年前だろう?
ベストセラーで話題になっていたはずだから刊行後すぐ?
中学か高校の時くらいかな。
トットちゃんが初めてトモエ学園を訪れたところ。あと、やすあきちゃんのエピソードくらいしか覚えてないのも無理はないか。

思い起こせば、儂が教育に関心を持ったり先生になりたいとか考え始めた一つのきっかけだったのかもしれない。

読んだその当時でも、戦前から戦中にかけて、トモエ学園というとてつもなく先進的な学校が存在していたということに驚いていたし、やすあきちゃんだけでなく、当時は発達障害なんて言葉も知らなかったけどトットちゃんのような(ADHDかな?)奔放で自由闊達であるが為に周りから浮いてしまう子をちゃんと受け入れられる、そういう教育のあり方についてすごく感動したのを覚えている。

こどもの村学園とかシュタイナー学校とか自由の森学園とか。
自由な校風の学校というのは確かにあるけれど、いまだにメジャーだとは言えない。
でも、そういった取り組みが始まったのは昨日今日の話ではないのだ、もう80年以上も前に実践されていた、というのはもっと注目されてもいいと思う。
まぁ、こどもだからといって男の子も女の子も関係なしにすっぱだかでプールに入るのは、今だと完全にアウトだろうけれど。
(あと、担任の先生を校長先生が叱責する場面があったけれど、あれもちょっと今だとキツイな)

もう一つは、これは主題ではないのかもしれないけれど戦争の影。
物語は太平洋戦争直前から終戦直前までを描くわけだけれど、瞬く間に街も人も戦時色に染まっていく姿がきちんと描かれていて、その中で子供を見守る校長先生やお父さんの曇りがちな表情を印象的に描いていた感じがした。
徹子さんのお父さんはバイオリニストで、生活も当時としてはかなりハイカラだったことは、まぁ有名な話だけど(なのかな?)、それとの落差もここでは効いている感じがする。

なんにしろ、黒柳徹子という稀有なスターは、このトモエ学園のおかげもあってこの暗澹たる時代を生き抜くことができ、戦後の人気者となりユニセフの親善大使として、また長寿番組のキャストとして多くの人に影響を与えてきたんだなー、と今更ながらに思う。

本当に教育ってのはそして子どもを守る環境って大事なのだよ。
うんうん。

はて、そういえば石川浩司というクレジットを見た気がするのだが。。。石川さんなんの役やったん?

最新の画像もっと見る

コメントを投稿