ぱたの関心空間

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「情報公開が社会を変える─調査報道記者の公文書道」(日野行介著)

2024-02-09 00:08:45 | 読後感想など
いや、みんな情報公開請求しよう!
マジこれみんなした方がいい、っつーかせなあかん気がする。
実は、儂も読む直前だったんだけど生まれて初めて公開請求したところ。
実際のところ、するだけなら本当に簡単なのだ。
だからやろう。

実は、情報公開請求の話はおしどりのマコ&ケンさんの講演を聞いた時に、その中で言っていたのを覚えている。あぁ情報公開請求っていうのをやると、いろんな事実を突き止められたりできるのだな、と思ったのだけどなかなか自分で実際にするというきっかけを見つけられずにここまできてしまったのだ。

日野行介さんのこの本は、大竹まことのゴールデンラジオで紹介されていてそれで知った。
ラジオを聴きながら、「あそうだ、情報公開請求してみよう」と突然思い立ったのだ。

儂も自分なりに、色んな事で署名したり、デモ行ったり、パブコメ書いたり、講演会行ったり、PTA会長したり、教育委員会行ったり、議員さんと話したりetc.cte….できる部分でできる事やっているつもりだった。だけど、なかなか次のところに進めない感に苛まれたりしていた。
民主主義というのはすぐに答えの出るものではない、なんて嘯いてみたりするのだけれど、でもそうは言いながら手応えはやっぱりあるに越した事はない。
情報公開請求は(その実効性はともかく)うまくすればほしい情報が手に入る。もどかしさの一端が開ける。
これは一つの突破口になる気がする。

(まぁ、情報公開請求しても更なるモヤモヤが待ち構えている可能性が大である事は読めばわかるわけだが(苦笑))
でも、間違いなく前には進めると思うのだな。

政府をはじめ、行政は基本的に本当の目的を隠す。
ここはもう断言してもいいのだろう。
今儂は市の水道施策(計画)についてちょっと勉強しているところだけれど、市の側から出てくる説明がなんともおかしい。あぁ、これは何か隠しているなと感じざるを得ない。
昨日、たまたまある市議さんと話す機会があったのだが、数年前にあった市の文化施設を民間に売却してしまった件について、市は最後まで本当の理由を誤魔化し続けた、という話をしていた。でも本音は透けてみえる。透けてみえていても言葉上は上手に誤魔化してくる。情報公開請求は言質を取るための一つの武器にはなるだろう。

アベちゃんが「この道しかない」と言っていたのが今だに印象に残っているが、政治家や行政は一つの道しか儂等に示さない。選択肢を並べて、さぁどれにしますか?などとは聞いてくれない。複数のことを検討して、一つの道筋を示すことが政治家の務めだ、などと考えている向きもあるのかもしれないし、それが政治のレゾンデートルなのかもしれないが、数の力で常に多数政党の意見だけが通ってしまう今のダメダメ民主主義の世界では、本来の「議論をする」という民主主義的過程が活かされない。表面的に民主主義だと思わされ、出てきたたった一つの道筋を民主主義の結果だと思い込む。民主主義とは多様の上にあるのではないか?一つしか選択肢を示せないことのどこが民主主義か。

複数の選択肢がある、というところから始めないと民主主義は機能しない。
情報公開をすれば、実は複数あったその選択肢を可視化できる。
なるほど。

別に政治家を責めるわけじゃない。
その部分に自覚的で実践すべきは儂ら市民であって、その市民があっての政治家なのだ。
情報公開請求というのはその儂等市民が民主主義の力を発揮するための強力な武器ではないか!

そもそも、、、

「行政が間違うわけがない」「国の言っている事に従っていれば大丈夫」「お上のおっしゃる通り」だなどと、
いまだにそんな意識でいる人も結構いるように思うけれど、いったいどんなおとぎの国の話なのだろう。
実際には行政も政治家も間違いまくるし、びっくりするくらい適当な事言ってくるし、平気で嘘をつくのだ。そんなもの日々のニュースを見ていれば常識だし、歴史を見たって何度も繰り返されていることでもある。

行政を信じたいというメンタリティ(ひとまず行政に従うという話とは別)は、結局、自分で責任を負う事を回避するための言い訳なんじゃないのかな。
日本人は戦争中から何も変わっとらん。

結局民主主義の話なのだ。

おまかせ民主主義から脱皮して民主主義をきちんと自分達のものにする。
宮台真司的に言うと、任せてブーたれるのではなく、引き受けて考える。
具体的には自分達一人一人が主体的にできることをちゃんとやれるようにしましょう、という話になるのだと思う。

だからね、
みんなも情報公開請求しよう。
マジみんなしよう。
っつーか、せなアカン。(と思いはじめてる)


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