ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

パコと魔法の絵本@イオンシネマ久御山

2008-09-24 12:48:51 | 映画感想
原作は「ガマ王子vsザリガニ魔人」デス。

何年か前にG2プロデュースで上演されたお芝居の映画化。
にゃー、大王のお芝居はPiperの旗揚げ公演以降は一切見ていないワタクシでございます。

でも、でもさ。
知っているのだ。
後藤ひろひとという人の作るオハナシのにほいを、儂は知っているのだ。

あのギャグやネタの応酬、だけど骨格のしっかり通ったストーリー。常に予想を裏切る展開とちょっとしたクセのあるヒネリ。
ナンセンスとハイセンスがごちゃまぜ、シュールもリアルもごちゃまぜ。下品と上品がごちゃまぜ、狂気と本気がごちゃまぜ、笑いと泣きもごちゃまぜ。
ギャグなのに本気で泣かせる。ギャグなのに本気で感動させる。ギャグなのに本気で怖がらせる。ギャグなのに本気で笑わせる。
。。。。。。。フツーか(-"-)

そんな大王原作の映画を見に行くというのが儂のスタンス。

で、映画。

あははは。
   これはもう、なんか、アレです。
              いやー、なんかすごいねぇ~。

#イカン、語彙の少ない人になってる。。。

もちろん原作が演劇だけに、芝居的な要素が強く、そういったナンセンスな面白さが儂のツボであることは勿論だけど、それに加えてなんといってもキャラ立ちの良さである。

あー、もうなんだろう、この多少毒気の強いファンタジーを見事に成立させたのはこいつらだ。
芝居出身の阿部サダヲとか山内圭哉さんとか上川達也さんが生き生きとしているのは良く分かる。意外だったのは加瀬亮と小池栄子。加瀬さんのこういうすっとぼけた感じは初めて見るけどカワイイ♪ 妻夫木聡は相変わらずのダメキャラっぷりだけど演技とメイクで楽しそうだし。役所広司は流石の一言。気持ちいいくらいに皆(はっちゃけた)役にハマっている感じがなんとも。

ほんでもってアヤカウィルソン。
この子の笑顔のかわいらしさといったら!(ロリコンとか言うなぁ!)
彼女の役は記憶が一日しか持たない(寝たら前の記憶は無くなってしまう)主人公パコ。
前の日に意地悪されても殴られても(それを覚えていなくて)屈託ない笑顔を見せられたら誰だって参りますよぉ~。

ちなみに、冒頭のシーン。家の一階で狂喜乱舞の中一瞬だけ顔を見せたのは後藤さんですよねぇ?

それからこのコテコテした美術。
こーゆーのメルヘンっていうんだよ、きっと。わけの分からない家の装飾がステキ。どう見ても病院には見えない建物がステキ。堀米の用意するミラクルなボタンが超ステキ!
映像はね、多分もう方々で言われているだろうから詳しくは書かないけれど、ハリーポッターのクィディッチのシーンなんか目じゃないです(
比較対象が中途半端ですか?)。

いっちゃん最後のみんなが期待しているであろう感動シーン!
に肩透かしを食らわして、その後にそれ以上のシーンを用意する展開。
まぁ、こういう感じ。上手よなぁ。

みなさんも是非このいかがわしいメルヘンで感動をどんぞ。

そうそう。
羽曳野の伊藤が出てこなかったのが寂しいです。。。<わかる人いたら嬉しいです

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