ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

グッドナイト&グッドラック@TOHOシネマズ二条

2006-06-02 13:17:04 | 映画感想
なんでね、なんで、こんなに重みのあるいい映画をもっと大々的にやらないの?ねぇねぇ?
(そりゃぁ、お客さんがあまり入らないからでしょうけど。。。面白味にはかけるもの)
ええ、そりゃぁそうなんですけどね、なんだか勿体ないッスよ。

という感想を持ちました、この映画。
みんなに薦めたくっても公開は今日まででした(TT)

端的に言ってしまえばノンフィクション社会派ドラマですよ。今、この時代にこの映画を撮ったジョージクルーニーは偉い! 題材は半世紀も前の話なのに内容は全く色褪せません。それどころか、この映画の中で扱われているマスコミや情報、政治とか正義の問題。まさにそれは今問われている事でしょう?今の時代にこそマローが欲しい!それに足りるマスコミ人は今の日本にいる?いるなら教えてっ!
エドマローが番組の中で語っている科白の1つ1つが実に重く、そしてそれこそが真摯に胸を打つ。それに対してマッカーシー上院議員の弁明のなんと安っぽい事か。いいじゃん、言っちゃえよ!「王様は裸だ!」って。
そんな簡単な事にも勇気が要る世の中、でも大丈夫。愚かな民衆は愚かだからこそ最終的に真実を伝えてくれたとわかった時には味方になってくれるって。だから、今でもエドマローは愛国者なんでしょ?

マッカーシーの根拠のない告発、そのやり口、なんとアメリカがイラク攻撃に踏み切ったときの口実に似ている事か。なんだ、アメリカって国は50年経っても同じ手口を使う成長のない国なのか。不幸なのは、今のアメリカにエドマローがいなかった事。いたのはマイケルムーアとノームチョムスキーくらいか。

ホントにね、エドマローのセリフ、1つ1つメモしたいくらい。大事な事がぎゅっと凝縮されている、そんな映画でした。

映画として全編モノクロというのも結果としてカッコよかったと思います。あいだあいだで演奏されるジャズもかっこいいです。この映画を映画として見られるモノにしていると思います。

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