ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

借りぐらしのアリエッティ@T・ジョイ京都

2010-09-01 17:33:10 | 映画感想
初めてのT・JOY♪

おおおおっと。 
OTODAMAの前に見た映画のレビューを全部アップしたつもりで、これ忘れてた。
いやー、もう細かい内容抜けてるよ~(汗)

てなわけでツッコんだ感じのレビューではないのでご了承を。

ジブリ映画に何を求めているかによって違うのだけど、舞台設定が小さい事もあって「壮大なスケール」とか「破天荒な展開」とかっていう期待を抱いているともの足りなさを感じるかもですね。

全体的な話の盛り上がりとしては、アリエッティ達の存在が人間(お手伝いの樹木希林さん)に見つかって駆除(?)されそうになるあたりなわけだけれども、そもそもこのお手伝いさんだって(小人がいた事に驚かない竹下景子さんみたいに素敵な人ではないけれど)決して悪い人ではないので、悪V.S.善みたいな単純図式ではないから盛り上がりに欠ける感じがするのだな。当然ドンパチがあるわけではないし、アリエッティ側についているのは病弱な神木隆之介だからはっとするような活躍があるわけではないし。
アリエッティや父親の三浦友和が人間の部屋の中をロープや針を使い登ったり降りたりする感じはワクワクするけれども、まぁ、どちらかといえば小ネタです。

神木隆之介(役名忘れた)は病気のせいかおそろしく俗っぽさがそぎ落とされていて、だからアリエッティに出会う事でメルヘンのストーリーが成立するわけだけど、現実離れしている(良い子ちゃんな)ので感情移入がしにくいというのもあるかもしれん。

あと、内容的にはやはりシリアスなのだ。

「君たちは滅びゆく種族なんだよ」
などという冷たいセリフを、自分の死を覚悟している12歳の少年、翔(神木隆之介:役名と設定調べた)に言わせた瞬間に、この映画は子供向けでなくなったように思う。
12歳の死という影を帯びた少年にこんな傲慢な人間を代表するセリフを吐かれてしまったら、笑ってなんか見ていられないじゃぁないか。
小人たちの住む場所を脅かし、追いやっているのは何より人間だ。そして、その相手は小人に限らない。意図しているかどうかは微妙だけれど、小人の視線で描く事で自然界の小動物や植物だって同じように脅かされているという事も同時に感じる。人間のエゴか。
小人たちに、勝手に人間のモノを借りて、なんなんだ!なんて言う事も出来るけれど、まぁ、無粋だからやめよう。

翔の家(じゃないけど。。。)を出たアリエッティ達に安息の場所はあるのだろうか。
そう考えるエンディング。翔とアリエッティが願うように、もっと違う解決法(エンディング)はないものだろうか。
人間が人間である以上、それはやはり夢物語のようである。残念だけど、それは容易に想像がつく。

いや、でもなにがびっくりするって、絵のディテイル、主に庭の植物の描き方、凄いですねぇ~。単に細かいだけでなくって、実際の植生の感じの再現が。わかるわかる、こういう感じやんなぁみたいなリアルさはすごいよねぇ。
それと、小人の生活にでてくる借りてきたものの使い方のなんと小粋な事。なんかあぁいう生活格好いいなぁと無責任におもってしまう自分はメルヘン好きなのだろうか。ねぇ?

あと、猫がムタに見えて仕方がありません。

借りぐらしのアリエッティ@T・ジョイ京都の画像

借りぐらしのアリエッティ@T・ジョイ京都の画像



最新の画像もっと見る

コメントを投稿