柚木裕子の「パレートの誤算」を読んだ。平成26年10月刊行。2014年。
津川市役所の社会福祉課が舞台。地元出身の大卒、新人の臨時職員の牧野聡美は、母親と暮らし、3歳年上の兄、亮輔がいる。配属先で生活保護の訪問就労支援のケースワーカーをすることになった。異動3か月目の30歳の小野寺とチームを組み、訪問を始める。職場でも不人気のセクションだが、37歳のベテラン山川に励まされる。その山川が、生活保護の住人が複数いる訪問先のアパートで火事に巻き込まれる。山川は、高級腕時計の収集が趣味だった。山川は、殺害されていた。アパートの複数の住人には暴力団の影が。兄の亮輔の高校時代の同級生金田良太、ヤクザの立木とつきあいのある安西佳子35歳。しかし、金子は行方不明。山川の訪問レポートには暴力団の記載は一切なかった。津川署の刑事、若林が、執拗に事件を追う。
佳子に接触する聡美。そこへ金田から電話が入る。佳子と関わるな。聡美の命が危ないと。
小野寺と聡美は、佳子の身辺から医療費にかかる生活保護費の不正受給の疑いを深める。警察の若林に伝えると、若林は金田が殺されたという。福祉部長と課長からこれ以上を深入りするなとくぎを刺され、担当を外れると言い渡される。
山川のパソコンにロックされたファイルを見つける聡美。若林へ届けようと市役所の地下駐車場で拉致される。
聡美は無事、助け出されるのか。
働き蟻の法則、ある事象の2割が全体の8割を担っているというパレートの法則。
生活保護申請を巡る市役所立てこもり事件や生活保護の不正受給を通し福祉のあり方を問う。
津川市役所の社会福祉課が舞台。地元出身の大卒、新人の臨時職員の牧野聡美は、母親と暮らし、3歳年上の兄、亮輔がいる。配属先で生活保護の訪問就労支援のケースワーカーをすることになった。異動3か月目の30歳の小野寺とチームを組み、訪問を始める。職場でも不人気のセクションだが、37歳のベテラン山川に励まされる。その山川が、生活保護の住人が複数いる訪問先のアパートで火事に巻き込まれる。山川は、高級腕時計の収集が趣味だった。山川は、殺害されていた。アパートの複数の住人には暴力団の影が。兄の亮輔の高校時代の同級生金田良太、ヤクザの立木とつきあいのある安西佳子35歳。しかし、金子は行方不明。山川の訪問レポートには暴力団の記載は一切なかった。津川署の刑事、若林が、執拗に事件を追う。
佳子に接触する聡美。そこへ金田から電話が入る。佳子と関わるな。聡美の命が危ないと。
小野寺と聡美は、佳子の身辺から医療費にかかる生活保護費の不正受給の疑いを深める。警察の若林に伝えると、若林は金田が殺されたという。福祉部長と課長からこれ以上を深入りするなとくぎを刺され、担当を外れると言い渡される。
山川のパソコンにロックされたファイルを見つける聡美。若林へ届けようと市役所の地下駐車場で拉致される。
聡美は無事、助け出されるのか。
働き蟻の法則、ある事象の2割が全体の8割を担っているというパレートの法則。
生活保護申請を巡る市役所立てこもり事件や生活保護の不正受給を通し福祉のあり方を問う。