1914年生まれというと今年97歳。50半ばのわたしには、とても想像できる年齢ではない。その現役詩人が、杉山平一である。朝日新聞の「著者にあいたい」というコラムで、氏の新刊「詩集 希望」が取り上げられた。
昨年11月の発刊。図書館で借りた。現代に生き、公園、電車、道端など、そのなにげない町の風景に彩られた日々の感覚が綴られる。18歳のころを歌った「家出」。幸せについて語る「待つ」「気づかずに」。何気ない毎日にやすらぎを見出す「帰途」。人生を語る「今」「バスと私」。そのほかにも日常の生活の中で感じた感性が63編の詩に込められる。
97歳の心は、かくもみずみずしく、我々に人生を諭し、問いかけ、語ることができるのか。4年前に妻を亡くされ、氏自身も脳梗塞の後遺症に悩まされているという。
97歳というと、私の年齢からは、あと40年以上もある。私も、あと何年生きられるのかわからないが、氏の暮らしは1日1日の積み重ねによりできたものであり。この詩集もそうだ。死の直前まで、氏のような感性を失いたくないと思う。
巻末には、この詩集を「希望」とした理由が書いてある。第1番目の作品名である。
昨年11月の発刊。図書館で借りた。現代に生き、公園、電車、道端など、そのなにげない町の風景に彩られた日々の感覚が綴られる。18歳のころを歌った「家出」。幸せについて語る「待つ」「気づかずに」。何気ない毎日にやすらぎを見出す「帰途」。人生を語る「今」「バスと私」。そのほかにも日常の生活の中で感じた感性が63編の詩に込められる。
97歳の心は、かくもみずみずしく、我々に人生を諭し、問いかけ、語ることができるのか。4年前に妻を亡くされ、氏自身も脳梗塞の後遺症に悩まされているという。
97歳というと、私の年齢からは、あと40年以上もある。私も、あと何年生きられるのかわからないが、氏の暮らしは1日1日の積み重ねによりできたものであり。この詩集もそうだ。死の直前まで、氏のような感性を失いたくないと思う。
巻末には、この詩集を「希望」とした理由が書いてある。第1番目の作品名である。