ブルックナーの大家として、名をはせたオイゲン・ヨッフムの第7交響曲。
1986年9月、東京でのロイヤル(アムステルダム)・コンセルトヘボウ管弦楽団のライブ映像を見た。
ヨッフムは1902年にドイツに生まれ1950年からドイツ・ブルックナー協会の総裁をつとめるなど、まさにブルックナーの権威。87年3月になくなるわけであるから、このライブはまさに晩年、亡くなる半年前の遺言状だ。
式台にすがりながらも、かくしゃくと優雅にタクトを振り、スコアをめくる姿は、聞く側も背筋を伸ばさずにはいられない。
美しく流麗なブル7は、まさに精神の宇宙だ。
特典のインタビューで、ヨッフムは、ブルックナーを好む理由を「すばらしく美しいからだ」と語る。
そして、その曲風を「ワーグナー風の語法ににているが、その語法で表現しようとした思想は独自だ」という。
また、このブル7について、第2楽章のシンバルがこの曲のクライマックスなのだ、音響的にも形式的にも頂点なのだと語る。ブルックナーは、当時登用がまれなシンバルを、半分が過ぎたこの中間点のクライマックスにもってきた。それもただ1回のシンバルなのだと。
このような斬新なブルックナーの手法は、第8交響曲ではハープに現れる。
1986年9月、東京でのロイヤル(アムステルダム)・コンセルトヘボウ管弦楽団のライブ映像を見た。
ヨッフムは1902年にドイツに生まれ1950年からドイツ・ブルックナー協会の総裁をつとめるなど、まさにブルックナーの権威。87年3月になくなるわけであるから、このライブはまさに晩年、亡くなる半年前の遺言状だ。
式台にすがりながらも、かくしゃくと優雅にタクトを振り、スコアをめくる姿は、聞く側も背筋を伸ばさずにはいられない。
美しく流麗なブル7は、まさに精神の宇宙だ。
特典のインタビューで、ヨッフムは、ブルックナーを好む理由を「すばらしく美しいからだ」と語る。
そして、その曲風を「ワーグナー風の語法ににているが、その語法で表現しようとした思想は独自だ」という。
また、このブル7について、第2楽章のシンバルがこの曲のクライマックスなのだ、音響的にも形式的にも頂点なのだと語る。ブルックナーは、当時登用がまれなシンバルを、半分が過ぎたこの中間点のクライマックスにもってきた。それもただ1回のシンバルなのだと。
このような斬新なブルックナーの手法は、第8交響曲ではハープに現れる。