さりげない日常に「いい話」がある。
万年筆は、中学入学時に今は亡き叔父からいただいてから、気になる文具である。今は、10年前に隣町の万年筆屋さんで購入した2本を、家と職場に1本づつ置き、そのインクの香りと流れ出ていくインクの書き心地を楽しんでいる。
実はこの万年筆は、インクを入れっぱなしで、何年も使わずに、ほっておいた。久々に使おうと思い立ったのが、平成20年の12月のこと。2本ともインクの出が悪く、ペン先も黒ずんでいた。職場の1本はその年の2月に修理した。ペン先を換えてもらった。一方の家の万年筆も、毎日毎日、インクを出し入れし、だましだまし使っていたのだが、さすがにいかん。ストレスで気持ちよいはずの万年筆が、憂鬱になるのだから。
そこで、思い切って、5月14日の土曜日に1時間かけて隣町の万年筆屋さんに修理に持ち込んだ。
一目で購入年代を言い当て、うちで買われたものはうちで面倒を見ますと、無料で修理してくれた。その気概がうれしく、ほんとうによい一日となった。店主は耳は聞こえにくくなっていたが、その手先の器用さは昔のままだった。部品を換えることもなく、10分ほどでペン先が輝きを取り戻し、見違えるようになった。
店主曰く、使わなくなった万年筆は、インクを抜き取り、きとんと水洗いしてしまうこと。
古いインクはカスがたまり、出を悪くする。2年以内を目安に使うこと。
インクの補充の際には、古ハンカチなどで、ペン先をぬぐうこと。
年に1回は、水を出し入れし、ペンの中を洗浄するようにアドバスを受けた。
きちんとメンテナンスすることが、長持ちの秘訣。あたりまえのことをいまさらのように感じ入った次第。
また、店から足が遠のくことになるが、元気でいてほしいと店主の健康を祈った。
万年筆は、中学入学時に今は亡き叔父からいただいてから、気になる文具である。今は、10年前に隣町の万年筆屋さんで購入した2本を、家と職場に1本づつ置き、そのインクの香りと流れ出ていくインクの書き心地を楽しんでいる。
実はこの万年筆は、インクを入れっぱなしで、何年も使わずに、ほっておいた。久々に使おうと思い立ったのが、平成20年の12月のこと。2本ともインクの出が悪く、ペン先も黒ずんでいた。職場の1本はその年の2月に修理した。ペン先を換えてもらった。一方の家の万年筆も、毎日毎日、インクを出し入れし、だましだまし使っていたのだが、さすがにいかん。ストレスで気持ちよいはずの万年筆が、憂鬱になるのだから。
そこで、思い切って、5月14日の土曜日に1時間かけて隣町の万年筆屋さんに修理に持ち込んだ。
一目で購入年代を言い当て、うちで買われたものはうちで面倒を見ますと、無料で修理してくれた。その気概がうれしく、ほんとうによい一日となった。店主は耳は聞こえにくくなっていたが、その手先の器用さは昔のままだった。部品を換えることもなく、10分ほどでペン先が輝きを取り戻し、見違えるようになった。
店主曰く、使わなくなった万年筆は、インクを抜き取り、きとんと水洗いしてしまうこと。
古いインクはカスがたまり、出を悪くする。2年以内を目安に使うこと。
インクの補充の際には、古ハンカチなどで、ペン先をぬぐうこと。
年に1回は、水を出し入れし、ペンの中を洗浄するようにアドバスを受けた。
きちんとメンテナンスすることが、長持ちの秘訣。あたりまえのことをいまさらのように感じ入った次第。
また、店から足が遠のくことになるが、元気でいてほしいと店主の健康を祈った。