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パンダ イン・マイ・ライフ

ようこそ panda in my lifeの部屋へ。
音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

弁当おかずの一品に 鶏のくわ焼き

2011-07-31 | music/classic
鶏料理です。脂身の皮のカリカリ感、ほっこりした繊維、そして、たんぱくな味。そして、簡単で安価な一品。
くわ焼きは、昔、畑の合間に、鍬で野鳥などを焼いたのが始まりとか。

材料です。
鶏もも肉 1枚300㌘
ホウレンソウ 2分の1束
片栗粉 適量
粉サンショウ 適量
塩 適量
サラダ油
漬け汁(酒大さじ2、しょうゆ大さじ2、みりん大さじ3)

鶏肉はひと口大に切ります。パットなどに薄く塩をして並べ、上からも薄く塩をふります。そのまま5分おきます。
ホウレンソウは塩を加えた湯でゆで、冷水にとります。葉の向きをそろえて水気を絞り、食べやすい長さに切っておきます。
ボウルに漬け汁の調味料を合わせて、鶏肉を入れ、10分漬けます。
鶏肉をザルにあけます。5分から6分おいて、汁気をきるか、急ぐ特はペーパータオルなどでふき取ります。漬け汁は取っておきます。
鶏肉の前面に片栗粉をまぶしつけます。余分な粉も、はたかずに残します。
フライパンにサラダ油を温め、鶏肉を並べ入れます。中火でしっかり焼き色をつけ、肉の側面を見て、下から3分の1ほど白くなったら上下を返して同様に加熱します。片栗粉をよく焼くことで香ばしさが加わります。
漬け汁を回しかける。はしで鶏肉の上下を何度か返しながら、汁気がほとんどなくなるまでからめます。
器に鶏肉を盛ってホウレンソウを添え、粉サンショウをふります。


塩で肉の汁気を出し、そこにみりんが入った甘辛の漬け汁が染み入ります。10分ほどでちょうどよく染み込むとか。その風味を逃がさないように片栗粉で密封。その片栗粉が、焼けてカリカリ感が包み込みます。そのためにも加熱する前に汁気をきっておきましょう。

添えの野菜は口直しなので、味付けはしない。その代わり粉サンショウで味が引き締まります。
ホウレンソウのほかに、青菜や、ゆでたレタス、炒めたタマネギなど、たっぷりとどうぞ。

シューマン第4シンフォニー(3) クーべリック

2011-01-16 | music/classic
チェコ生まれの指揮者、ラファエル・クーべリック(1914~1996)が、ドイツのミュンヘンにあるバイエルン放送交響楽団を指揮した。4番シンフォニー。1978年の録音だ。

今年の年末年始は、シューマンのシンフォニーを聴いて過ごした。
バイエルンの重厚できれいな響きが楽しめる。1楽章、2楽章、3楽章とじっくりと暖かいタッチ。4楽章の躍動感がたまらない。
29:14(①11:38 ②4:22 ③5:48 ④7:26)
ロマンティックですがすがしい演奏。

昨日、今日と大学入試センター試験だ。荒れた天気で、学生も保護者も気をもむことが多い。

しかし、年末から寒気が次々と訪れる。特に今朝は冷蔵庫であった。こんな時にも、すがすがしいシューマンの4番シンフォニーは合う。

成人の日 シューマン第4シンフォニー(2) スウィトナー

2011-01-10 | music/classic
一昨日は、キウイや栗、柿、金柑などの果実、つつじや梅、植栽に寒肥をした。また、昨日は、町内会の、とんど焼きに合わせ、新年会。1年の無病息災を祈る。そして、今日は、成人の日。親にとっては、ひとつの節目であろう。ここまでの成長に喜びを、将来に不安を抱く一日。

自分が成人の日を迎え、そして、社会に出て、毎年、何らかの記念の品を揃えた。時には、本であり、音楽CDであった。今年は、シューマンの4つのシンフォニーを聞いている。

シューマンの生まれ育ったドイツ。そのドイツの楽団、ベルリン・シュターツカペレといえば、その音楽監督を26年間も務めた指揮者、オトマール・スウィトナーの指揮で、4番シンフォニーを聴く。

1987年、スウィトナー65歳の時の録音。当時の東ドイツの教会での録音。アンサンブルの名手だけあって、それぞれのパートが有機的につむがれていく。残響などが、効果的だ。
バーンスタインより、楽章間の間が少なく、ひとつの交響詩的な要素が強い。
1楽章、2楽章とも早めのテンポで進む。3番の堂々としたスケルツォは、アクセントが心地よい。4楽章の激しさは、堅牢なドイツの楽団らしく、重厚だ。まるで、4楽章のために他の楽章があるかのようだ。クレシェンドのすごさ、そして、ティンパニーの響きがたまらない。

30:58(①10:58 ②4:07 ③5:38 ④10:15)

シューマン 第4シンフォニー(1) 愛妻交響詩 バーンスタイン

2011-01-09 | music/classic
ロベルト・シューマン(1810~1856)は、19世紀前半を生きた、ドイツの作曲家である。今年、生誕200年を迎える彼が、17歳の時にベートーベンが、18歳の時に、シューベルトがこの世を去った。そして、23歳の時にブラームスが生まれた。
巨匠亡き後のドイツで、古典派からロマン派への足取りをきちんと歩み、作曲はもとより、音楽家の育成支援、論評など、そのドイツ音楽発展の足跡は金字塔である。

そのシューマンは46歳で死去する。20歳台は、多くのピアノ曲を、30歳は200曲もの歌曲を、そして、30歳台は管弦楽を書き綴る。
この管弦楽で、10年もの間、熟成されていたのが、4番シンフォニーだ。

愛妻、クララと30歳の時に結婚したシューマンは、31歳の時に第1シンフォニー「春」を、そして、「クララへ」と題した2番に着手するが、不評で、41歳の時に改作したのが、4番である。大きく4つの楽章に分かれているが、休憩はない。

ライブ演奏で、躍動感ある演奏は、バーンスタイン、ウィーンフィル。1984年のデジタル録音だ。緩急のあるスタイル、そしてじっくりと、どんどん熱を帯びてくる。ドラマティックなバーンスタインならではのライブのよさも引き立っている。32分42秒。

1楽章 11:48 陰鬱な導入部から始まる。言い知れぬ不安と緊張感。その中で、明日への希望を見出そうと、もがく強い意志。その両者は、波のように寄せては引く。
2楽章  5:13 ほんとうに寂しい。つき放たれた自分がいる。それを包む、やさしさ。クララの愛の楽章か。ゆったりと語るバーンスタイン。
3楽章  5:54 荒々しさと、陰鬱さを兼ね備えたドラマテックな楽章。もだえ苦しむシューマン。
4楽章 9:29 生きる喜び。歓喜の歌。

交響的幻想曲とも題されていた4番シンフォニー。苦悩や孤独、そして、生きることへの強い意思、ついに勝ち得る歓喜の時。クララとの新婚当時の思いが、4楽章一体となった交響詩ともいえる。200年を経た音楽の泉に、30分あまりの時があっという間に過ぎていく。


暑の1年。新玉の年へ第九 スウィトナー

2010-12-31 | music/classic
平成22年、2010年が終わりを告げようとしている。ほんとうにいろいろなことあった。

そんな年の瀬に、朝日新聞は。「弧族」という特集を組んだ。家族ではなく、なぜ、弧族なのか。血縁や地縁はもうなくなる時代が来ようとしている。

神奈川県逗子市の公園で、軽自動車内で孤独死した55歳の男性。婚活に追われる50台半ばの男性、中国人との結婚に費やしたお金は450万円。30代、40代、50代と就活の現実。22歳で生活保護。12月17日にJR取手駅でバスに包丁を持って乱入した27歳の男性。ネットに宗教に居場所を探す若者。年越し派遣村も今年は運営されないという。

単身世帯の増加と未婚率の増加により、20年後の2030年には、一人暮らしが4割、男性の3割が生涯未婚の時代が到来する。

そんな時代にも、希望という2文字は失いたくない。



昨日の日本経済新聞の文化欄に「広島に第九が鳴る日」という記事があった。広島市の音楽喫茶「純音楽房ムシカ」では、終戦の1年後、1946年から年末に「第九」を流し続けているという。
店主のお父さんが、ベートーベン好きでレコードを集めていたという。そのレコードも原爆で一瞬にして消えた。しかし、「苦の中に楽あり」というベートーベン作品に共感し、再度、集め続けた。

その末席にと、今年は、オトマール・スウィトナー指揮、20年来の付き合いであるベルリン・シュターツカペレで第九を聞いている。1982年、旧東ベルリンの教会での録音。教会らしい残響の中で、しっかりと構成された第九を堪能する。日本列島が寒気につつまれた大晦日。

青春のヴァイオリン協奏曲 メンデルスゾーン

2010-02-28 | music/classic
メンデルスゾーンはドイツの作曲家(1809~1847)。指揮者の創始者ともいわれている。
1844年、38歳で亡くなるメンデルスゾーンが、35歳の時、まさに青年期真っ只中の曲であるヴァイオリン協奏曲ホ短調。冒頭の甘いずっぱいメロディを耳にした方も多かろう。

何せ、この曲に触れたのは、なんと昭和62年(1987)のNHK朝の連続テレビ小説「チョッちゃん」で、黒柳徹子の父親役の世良正則が演じたヴァイオリニストが弾くシーンだった。
残念ながら無知でその曲名がわからず、恥ずかしながらクラシック好きな先輩に、口ずさんで教えを請うたがダメで、近所のピアノの先生にチャレンジし、知りえたものであった。
この頃はインターネットもなく、情報収集も限られていた。

ダヴィート・フョードロヴィチ・オイストラフ(1908年-1974年)は、ソ連(現在はウクライナ)のヴァイオリニスト。

その彼が、昭和30年(1955)にアメリカで録音したモノの名盤、ユージン・オーマンディ指揮のフィラデルフィア管弦楽団とのCDを聴いた。

しっかりとした弦の響き、甘美なヴァイオリンテクニックが、この青春の一こまのようなロマン溢れるメロディ群を奏でる。
まさに、独奏ヴァイオリンに歌わせる協奏曲である。

1楽章は、冒頭の優美な第1主題、センチメンタルな第2主題とが絡み合う。ファゴットの音で第2楽章へ。
2楽章は、全編にやさしさ溢れる楽章をロマンたっぷりに聞かせるオイストラフ。
3楽章は、快活なヴァイオリンの独奏が特徴的。流麗でかわいらしさ溢れる楽章である。

total 27:15 ①12:41②8:18③6:16

中秋の名月と小2のロンドンスケッチ

2009-10-04 | music/classic
モーツァルトは5歳の頃から作曲していたらしい。

モーツァルトは1756年生まれ。彼が6歳の頃、1762年にはその後10年間にも及ぶモーツァルトの旅行時代が幕を開ける。
音楽家である父親のレーオポルト1719年生まれと1720年生まれの母親アンナ・マーリア、そして5歳年上の姉通称ナンネルと4人の演奏旅行である。生地オーストリアからミュンヘン、ウィーン、そしてパリ。1764年にはイギリス、ロンドンへと向かう。しかし、夏に入り、父レオポールドは体を壊し、7週間にわたり、静養を余儀なくされる。
その地で、父親の作為なく、作曲に専念したモーツァルトが創作した43の小品が、K15、ロンドンノート、いわゆるロンドン・スケッチブックである。井上太郎「モーツァルトのいる部屋」曰く、「普段着の少年」であり。将来の大成の芽がここにあるという。1764年といえばモーツァルト8歳の頃、日本で言う小学校2年生である。

伊藤栄麻のピアノで聞く。長くて3分余り、短い曲は1分にも満たない。まさにモーツァルトのおもちゃ箱である。

今年の中秋の名月は、昨日であった。いつもの散歩に出かけた。まん丸お月様と、鈴虫の声といっしょに、こんなにキラキラした魅力満載のソナタ集を聞かない手はない。

千住真理子さんTea For Classic  チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」

2009-04-04 | music/classic
朝5時に起きて、ベーム・ウィーンフィルのブルックナーシンフォニー第4「ロマンティック」を聞きながら、みそ汁を作っていた。雨音に気付きカーテンを開けると、水溜りができていた。
ふとチューナーに変える、なにやらヴァイオリン・コンチェルトが流れてくる。
NHKのラジオ第1の「土曜朝一番」なのにクラシックかよと思いきや、春の番組改編で新しく始まった「千住真理子 Tea For Classic」だという。
ヴァイオリニスト・千住真理子さんがクラシック音楽の魅力をクラシックの名演奏とともに伝えます・・・といううたい文句。
5時40分からの10分間、ちょっと朝早いが、土曜日の朝の定番になるか。

今日は、チャイコフスキーの名曲「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」だった。チャイコ唯一のヴァイオリンコンチェルトである。

なつかしく、今から14年も前の1987年の7月に買ったCDを聞いてみた。
ヴァイオリンがアイザック・スターン。ユージン・オーマンディ指揮の手兵フィラデルフィアオケである。

1878年というからチャイコ38歳の作品で、初演は1881年。
1877年の結婚の失敗から回復し、スイスのレマン湖のほとりで書き上げられた。同時期にシンフォニー第4番も書かれたという。

3楽章構成で、①17:30 ②6:28切れ目なく③9:08へ。30分あまりの曲ではあるが、メロディメーカーのチャイコらしいスラブ・ロシアの大地の香りがする、やさしくも堂々とした曲風がいい。

志鳥栄八郎いわく、当初「安物のウォッカの臭いがする」と酷評を受けたらしいが、これは慧眼であったという。
つまり、この民族的な情感こそが最大の魅力だと言い切る。特に「カンツォネッタ(小さな歌)」と題した2楽章のスラブ的な憂愁の美しさは比類がないとも。

ハイドンセット 井上太郎「モーツァルトのいる部屋」

2009-01-31 | music/classic
ベートーベン、ブラームス、ブルックナー、マーラーと交響曲は長大にそしてエネルギッシュに進化していく。
そんな中、ふと心休まる対極にあるのが、ソナタや室内楽曲である。

モーツァルトの弦楽四重奏曲は、まさにその代表選手だ。

弦楽四重奏曲を音楽評論家の志鳥栄八郎は、フランスの文豪スタンダールの言を用いて「第1ヴァイオリンはいつも話題を提供してスマートに会話をリードする、中年の才知にあふれた座談の名手。第2ヴァイオリンは第1ヴァイオリンの控えめな友人で、自分を抑えて友人を引き立てる役。ヴィオラは紅1点で、彼女のおしゃべりは、会話に花を添え、やさしさをもたらす。チェロは、学識の深い、格言好きな紳士といった感じで、一座の引き締め役」と紹介している。

1756年生まれのモーツァルトは、その36年の生涯の中で、20曲余りの弦楽四重奏曲を作曲した。特に有名なのが、1784年28歳の時の作品、K458の「狩」変ロ長調だ。
これは交響曲の父、弦楽四重奏曲の父と呼ばれた、1732年生まれの父のようなハイドンの作品を手本にし、捧げられた、6つの弦楽四重奏曲K387ト長調、K421ト短調、K428変ホ長調、K464イ長調、K465ハ長調「不協和音」の一つである。それゆえに「ハイドン・セット」と呼ばれる。

1000曲近いモーツァルトの水先案内人として頼りにしているのが、井上太郎氏の「モーツァルトのいる部屋」(ちくま学芸文庫:1995年)である。
巻末の作品を一覧を紐解く時、どんな評論に出会えるのか、本当に楽しみな、ロングセラーである。

氏の「狩」評を紹介する。
6曲の中で最もポピュラー。明るく親しみやすいからであろう。
第1楽章はアレグロ。生き生きした主題で始まる。1点の曇りもない。心弾む音楽。
第2楽章はメヌエット。チャーミングな旋律で、誰にも好かれるであろう。
第3楽章のアダージョは、この局の中で最も深い表現を持ち、聞く者を感動させずには置かない。このあたりはベートーベンに強い影響を与えたのではなかろうか。
第4楽章はハイドン調の軽快な曲。その中に対位法の技術の見事な展開が見られる。爽やかなフィナーレである。


1982年録音のスメタナ四重奏団によるデジタル録音で聞く。少数楽器ゆえのクリアな音質は、まさにデジタルならでは。弦の美しさとふくよかな響き、そして、鍛え抜かれたアンサンブル。
1楽章8:35 2楽章4:13 3楽章6:59 4楽章6:11 30分も満たないが、みずみずしく美しい。


あけましておめでとうございます  宮城道雄「春の海」

2009-01-01 | music/classic
新玉の年を迎えることができた。

早朝の街並みはいつもと変わらない。病院も牛舎もコンビニも明かりを灯し、救急車のサイレンも遠くに聞こえる。

元日の新聞はいつも厚い。

天気予報大荒れの模様はまだのようだ。

昨年は、世界の動きが日本、地方を直撃した。前半は原油高による生活物価高騰。後半は金融不安・株価下落・円高が経済・金融活動を脅かし、地域を混乱に陥れた。
まさに、think globally,act locallyを痛感させられた一年であった。

ある意味では今年は逆境の年ともいえるのか。

一方、知人の入院が相次いだ。そういう年齢になったということであろう。

元日の1曲目はいつものとおり、新春を寿ぐ宮城道雄の「春の海」である。

おだやかなキラキラと光り輝く海を想い、一年の無事とよき思い出多き年にと願う。