光年・千年

纏わりつくが、纏まらないおはなし、日記ふう。

寒修行断片

2007-01-22 19:08:52 | 植物・花(冬)
  端っこから、大きな街の、大きな駅の方を見る。この駅からさらに東の方向に電車が走っている。北陸本線ではない。間違えないように、注意してある駅で降りる。その先に、結構距離があるから、歩いて行かれる方はいないだろう、寒修行で有名なお寺がある。ここで、冷たい滝にうたれるのである。毎年、TVでこの取材風景を見ることが出来る。
  暖冬とはいえ、何しろ冷え冷えしている。水温、気温が出るが、覚えていない。まず、白装束一枚かのようである、滝にうたれる人が映し出されて、少しピリっとする。多分、カメラマンの人も、ものすごく寒いだろうが、その姿は、むろん入ってはいけない。それで、寒修行のある瞬間を終えた人の笑顔が映り、これで今年1年間、無病息災で過ごせますという、高らかな言葉を聴く。うなる。
  画面は、まだまだ、たくさんの人が、滝にうたれるの待っている絵に変わる。これも修行のうちである。さらに、想像するに、ここまでやって来る、朝を迎える、滝にうたれる準備をする。すべて修行である。で、滝にうたれて、無病息災を確信した後も、修行は続く。多分、着替えはするが、暖をとることはないのではないか。
  
  今日は、妙な天気であった。雷注意報が出ている、お昼のTVのニュースでそう聴いた。それで、これは、修行でもなんでもないが、いつものように歩くことにしたが、見事予報どうり、雷鳴が轟いた。それほど強烈でもないが、ここはしばらく様子をみるのが常道である。ちょっと激しい雨風。それがおさまりつつある。
  西空をにらむ。明るくなってきた。大丈夫だろう。傘をさして、雨はもうまっすぐ地面に向かっている、早めに歩く。それで、もう少しで、一周するというところで、ふと白いものが前方に見えた。はっきりしない。さらにしばらくすると、はっきり白装束の人を見る。さらに、突然あるお宅から同じく白装束の人が出てきて、少しびっくりするが、このくらいで驚いていてはやってけない。付け加えると、その白装束の方々は、ビニールの透明な雨合羽を着ていたようである。それ以外は、まったくわからない。
  
  ツバキの様子。どうも、サザンカかツバキか悩むところだが、ツバキということで。



  去年からの葉っぱが、虫に喰われたまま残っている。スジが残るのも不思議だが、それより、ガーゼのような白いまくがなぜ残るのだろうか。これを、人の手でやるのは難しそうだ。



  花の蕾もしっかりと出来ている。ただ、もう少し日が当たるところならなー。でも、もし咲いても、すぐにヒヨドリにつつかれる可能性がある。

雲の下も、雲の上も明るい

2007-01-22 07:27:08 | 散策


  朝の天気、晴れ。雲の多い天気である。室温6.5℃。
  早朝の空を見るが、やはり、青よりは、水色に近く、全体に透明感がある。アルプスの稜線の輝きも、すでに明るく、日の出まではこの感じが続く。朝焼けの強烈な色はない。
  雲の上に行ったらどうか。車とほんの少しの徒歩で、かなり高いところに行った記憶がある。晴れていて、特に怖いこともなく、それでも、さっさと降りてきた。やはり、平地がいいのである。でも、雲海を、平地のTVで眺めるのは心地よい。雲海から、太陽が昇り、また沈む、どちらも圧巻である。空を覆ってる雲が今もあるが、この状態だと、アルプスから雲海は眺めることはできないようだ。それより高いところに、雲はある。
  雲の中というのは、どうゆうものか。なーんにも見えないのだろう。これに、よく似た状態に、私もなる。眼鏡をすでにはめてるのに、どこにいったか探す。一番心配なのは、いったい今自分はどの辺りにいるのか、という事だが、これまた、書くことは同じ、それがわかったらわかったで、心配事は消えない。余計に増しそうである。心配事と一緒に日々をすごす。そう書きながら、また、ぶつぶつ言う。7時22分、山から朝日が顔を出した。しばし、心配事を忘れることが出来る瞬間である。