観に行った理由は簡単。
先日アップした、遂にDVD化される「スローターハウス5」(2009-04-11)の中のあるワードがこの中に埋め込まれていると知って、急に観たくなったのだ。(ああ単純)
アメリカの70年代後半~80年代。
あの時代に書かれた、世間から隠されたスーパーヒーローたちの物語。
ということでシーンごとに、アメリカのあの時代・政治を思い出しつつ、頭の中で変換しながら観なければならない。
そこが日本人がついていきにくいところ。
どのアメコミもなじみがない点でハンディがあるが、この作品では特に大きい。
とはいいつつ、どのスーパーヒーローも個性的かつ妙に人間くさく、他にない味がある。
例えば、狂言廻しの主役ロールシャッハ。
母子家庭に生まれ、売春婦である母とからんだある事件をきっかけに歪んだヒーローに。
瞬間瞬間に刻々と変化するフェイスマスク。
それはそのまんまロールシャッハ・テスト!
映画化が困難とされてきた理由も、話の進行につれ良く理解できる。
クライマックスでは地球を離れたり、スケールが異様に拡大し、これで収拾つくのかハラハラするくらい(笑)
納得性は低いが、「そおかあ~今の平和が維持されているのも、こういう見方もあるのか」くらいの楽しみ方はできる。
同じ2時間半でも、「ダークナイト」とは全く違うヒーローものだった!
| Trackback ( 0 )
|