日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
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第60回を迎えたカンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式ノミネートされていた、河瀬直美監督「殯(もがり)の森」がグランプリを獲得して2日もたたないうちに、今晩NHKハイビジョンで一般公開前に放送されました。

どういう事情かはわかりませんが、カンヌグランプリを穫った作品をほとんどタイムラグなく鑑賞できるなんで....
今日はとにかく必死に家に戻って(汗)鑑賞いたしました。

「殯」は、「喪」のような意味。
一言でいうと、「死」そして「死後残された者」という重いテーマを日本の自然風景の中で静かに描いた作品ということでしょうか。
中盤ぐらいからぐいぐい引き込まれていきます。

個人的には、だいぶ違いはあると自覚しつつも、やはり同じくカンヌのグランプリを穫った「楢山節孝」(今村昌平監督)を思い出させました。
そういえば岩波ホールで観た「眠る男」とも似てるかも。

自然に帰る、というのは日本人独特の感覚なのでしょうか。
この作品は、上記の2作品よりさらに深く自然に入る感覚の映像であるとともに、ホント必要最小限のことしかセリフで表現しない点も私としては非常に好感が持てました。

今晩の放送を見逃された方へ。
来月6月23日から東京・渋谷シネマアンジェリカ、7月7日から大阪・九条シネヌーヴォにて上映とのことです。
せっかくのこの誠実な作品、このさいだから拡大公開しないかな.....

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