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ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

コロナ「緊急事態宣言」発令 - 13 ( 換骨奪胎された「観光立国政策」 ? )

2020-04-14 14:18:51 | 徒然の記
  ・「観光立国政策」は、バブル崩壊後の経済再建策として打ち出されたが、その後の経緯から、「悪い意味での【換骨奪胎】」が、なされたことは疑うべくもない。
 
  「ねこ庭」を訪問される方の一人から、コメントをもらいました。私も、同じ意見を持っております。
 
 「武漢コロナ」の蔓延が進んでも、政府が、国内の中国人の感染者数を公表しない背景には、「観光立国」政策があると考えています。

 令和の時代に、日本が「武漢コロナ」で疲弊する前に、蔓延させた原因を突き止めたいと思います。

 「観光立国」政策の、【換骨奪胎】は何時から始まったのか。」

 情報の整理をしてみますと、きっかけは「1000万人移民受け入れ計画」です。

 少子高齢化社会になった日本は労働人口が急激に減少し、国内経済を維持するため、少なくとも1000万人の、外国人労働者が必要となる、・・と、そのような計画でした。
 
 「1000万人移民受け入れ計画」そのものは、保守系の人々の激しい反対を受け、何時の間にか立ち消えになりましたが、経済界の人間は諦めていませんでした。
 
 「少子高齢化社会になると、働き手がいなくなる。」
 
 「外国人の手を借りなければ、経済活動ができなくなる。」
 
 「経済がダメになれば、日本がダメになる。」
 
 折に触れ、そんな記事が新聞を賑わせ、テレビでも有識者と称する人々が警鐘を鳴らしました。そして何時の間にか作られたのが、「外国人研修員制度」です。
 
 劣悪な制度として事件が報道されましたから、何度か「ねこ庭」で取り上げたことがあります。平成30年1月の「ねこ庭」の過去記事から、長くなりますが以下紹介します。
 
  〈 ねこ庭」の過去記事から 〉
 
  千葉日報の記事でした。

  ・フィリピン人技能実習生 ( 25 ) が、職場の暴力に耐えかねて、労働組合に加入したところ、実習生の受け入れ窓口となった「AHM協同組合」が、労組にファックスを送り、実習生を脱退させるよう求めたことが21日にわかった。

  ・実習生ら4人は、神奈川県の建設会社で勤務。殴る蹴るの暴力や、馬鹿野郎など暴言を日常的に受け、労組「神奈川シティユニオン」に入った。

  ・「ユニオン」は、「AHM」と「ジッコ」に、4人の新たな実習先を探すよう要求。「ユニオン」への返事には、「公益財団ジッコ」が「AHM」に対し、労組加入者は、実習先が見つからないとの見解を示していたとも、記載。

 ジッコは、いかがわしい団体ではありません。

 「外国人技能研修員制度」は、開発途上国への国際貢献と国際協力を目的に、日本の技術、技能、知識の習得を支援する制度として作られました。

 推進団体は「財団法人国際協力研修機構」 、略して、「ジッコ ( JITCO )」と言います。厚生労働省、経済産業省、法務省が関係する、いわゆる政府の外郭団体です。

 「観光立国」政策に関係している省庁と、同じ名前が並んでいますが、果たしてこれは偶然なのでしょうか。平成28年11月に立法化された、「技能実習法」を基に作られたのが、「外国人研修員制度」で、この制度には、次のような補足説明がついています。

 「優良な監理団体・実習実施者に対しては、実習期間の延長や、受入れ人数枠の拡大などの、制度の拡充も図られています。」

 この制度は産業界の要請を受け、日本の労働力不足を補い、安価な労働力の供給をするのが目的でした。最初に「ねこ庭」で取り上げた時、私は次のように述べています。

  ・ジッコの実態を知っている安倍総理が、この制度を活用し、大量の 「移民受入れ計画 」を進めていますから、声を大にして反対します。

  ・第一次安倍政権の時、「日本を取り戻す。」と言ったあの高い志は、どこへ消えたのでしょう。低賃金の外国人労働者を求める経済界の、目先の要求に応えることを優先し、近隣諸国のことを忘れたのでしょうか。

  ・こうした虐待を放置すれば、韓国のいう慰安婦や、軍艦島の強制労働の嘘を、アジア諸国が疑わなくなります。アジアの若者を酷使する事実を見て見ぬ振りをするのなら、安倍氏は鳩山氏に劣らない「 愚かな総理 」としか言えなくなります。

 以上、平成28年1月の「ねこ庭」からの転記ですが、「武漢コロナ」騒ぎに共通する政府の隠蔽があると感じるのは、私だけでしょうか。

  「外国人技能研修員制度」の延長線上にあるのが、「移民法」として悪名高い、「入国管理法改正」です。「緊急事態宣言」の発令について、背景を調べているうちに、とうとうここまで来てしまいました。
 
  ・「観光立国政策」と、武漢コロナに関する中国人の入国者数、入院患者数秘匿とのつながり
 
  ・「観光立国政策」と、「外国人研修員制度」のつながり
 
  ・「観光立国政策」と「移民法」のつながり
 
 意外なのか当然なのか、「観光立国政策」の「換骨奪胎」の流れを検討していくと、こういう「つながり」が見えてきました。次回も検討を続けてみます。
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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (あやか)
2020-04-14 17:51:22
今回ブログ(発令13)と前回ブログ(発令12)を併せて拝見しました。

猫様の緻密な調査には、頭が下がります。

しかし、内容を見て、為政者の無責任な政策に鬱勃たる怒りを感じました。
おそらく、猫様も調査結果をパソコン入力なさるときには、怒りで震える思いだったのではないか、と
推察しております。

前原氏は、私は、旧・民主党のなかでは、比較的ましなほうではないか?
と、おもってましたが、どうしてどうして、やはりとんでもない人物だったと言うしかありませんね。

中国との人的のたいせつさ?を前原氏は弁述してましたが、
その頃から現在の状況を見ますと、
はたして『人的交流、相互理解』になってるのでしょうか。

ただ品性の欠ける支那人が大量に押し寄せ、
一部の観光業界が、そういう支那人に『お世辞笑い』をして『もみ手』をしているだけです。

スイスは、観光国ですが、決して外国人観光客に、卑屈な態度で平身低頭したりはしません。

●ところで、、、、例の『入国管理法』改正にいたっては、
もっと、ひどいものです。
野党でさえも、反対していたものを、ろくに審議もせずに、押し切ったのですから、、、、、

私は、あれで、安倍総理大臣に、激しい幻滅を感じました。

●●安倍総理のいけないところは、本来、安倍総理や自民党を支持していた者が、
期待していたことと反対のことを、『しれ-っ、と』やってしまったことなんですね。
これは、もう、背信行為と言うしか有りませんわ。
●人によれば、安倍総理は、最初から二枚舌の嘘つきだった、と言う人もいます。
ま、私は、そこまでは、思いたくない、、、、、、
安倍さんも、当初は、それなりの経綸を持っておられたんでしょう。
しかし、『安倍一強』と、おだてられているうちに、さまざまな『受益者集団』にとりまかれ、
彼らに籠絡されてしまったんじゃないかと思うのです。

◎安倍総理は、今回のコロナ騒動を機会に初心に返っていただきたいのですが??
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
返信する
無念の一言 (onecat01)
2020-04-14 18:34:18
 あやかさん。

 一連のブログを書きながら、私は、ただ「無念」の一言しかありません。

 
返信する
通底する卑しさ (HAKASE(jnkt32))
2020-04-14 21:04:01
今晩は。名ばかりの観光立国政策は、一時多くの中国旅客
を集め 一時しのぎの景気策ら見られた反面、国難的な
武漢新型コロナ・ウィルス肺炎の流行という甚大な損害を
招きました。

又、本来は我国の優秀な技術、技能、知識の海外伝播を
図るはずの外国人技能研修制度は、結局 虫の好い一
部の産業界の意向に屈し、我国の労働力不足を補う為の
安価な労働力供給に、その本来の趣旨から堕ちたも
のになってしまった事が分りました。

前述の研修制度が 本来の高邁さを維持できますれば、
度々の問題となった 外国人研修者への暴力や虐待
、待遇面での不当は怒らなかったはずであります。拙者
も この問題の当該者が少し多過ぎるので、不自然さ
位は感じられました。

旧民主党政権の前原元外相もかなり不良な足跡では
ありましたが、やはり主な元凶は二階現自民幹事長では
と心得ます。勿論 その不良な動向を適正に統制しな
かった安倍総理の責任も大きいと心得ます。

やはり安倍総理は、第一次政権の頃には強くあった
「日本を取り戻す」との強い意思が緩んでしまったのだ
ろうと思います。長期政権の末期、志を維持するのが
難しい所は分かるも、それを克服するのが長期政権を
図る者の宿命ですし、その自覚も必要でしょう。

どちらの問題にも厚労、経産、法務の各省庁が関与と
あっては、やはり何らかの卑しい利権が存在したのでは
と思われても仕方がないでしょう。

又 安倍総理自身も森友問題などとの毅然とした向き
合いに欠けるのは事実です。ですから財務省辺りにも
弱みを握られたという所はないでしょうか。引き続き、
こうした辺りを注意して見て参る必要があると拙者などは思います。
返信する
政治家の利権 (onecat01)
2020-04-14 23:00:41
 HAKASEさん。

 「武漢コロナ」は、私たちにとって、まさに生きた歴史であり、生きた勉強です。

 普段なら目に見えないことが、たくさん見えるようになりました。「観光立国」も「研修員制度」も、最初の目的通りなら、立派な政策ですが、実行する人間の利権が絡むと、おかしな方向へ進みます。

 「山川の清きに 魚も住みかねて
   昔の田沼 今ぞ恋しき」

 江戸の狂歌にあります通り、政界は多少の濁りがあるものと、心得ています。しかし、国を崩壊させるような利権に溺れるのは、許されることではありません。

 「武漢コロナ」は終わったわけでなく、これからです。お互いにしっかりと、自分の目で確かめながら、諦めることなく、日本の明日を考えましょう。

 コメントに、感謝いたします。
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