昨日の朝の10時、久しぶりにNHKの番組を見た。
というより、家内が見ていたものを、横から覗いたというのが正しい。油井宇宙飛行士への独占インタビューを、糸井重里氏と女子アナウンサーがやっていた。若狭飛行士の話なども挟みながら、あっという間の一時間だった。
地上で対立している米国とロシアの飛行士も、宇宙では協力し合っており、任務成功の裏話とか、なかなか面白かった。呑気に船内を遊泳しているように見えても、飛行士たちがそれぞれの国を背負い、懸命に働いているのだとは思ってもいない話だった。
宇宙で自分がする行為の背後には、沢山の人たちの献身があり、それを思うと感謝が湧き、たとえ無機質の機械一つにでも愛着が生まれると、油井さんが語っていた。
宇宙の平和利用のため、人類の夢に向かい、異なる国の飛行士たちが協力する姿は、国際協調のシンボルのように思えるなどと聞かされると、宇宙飛行士は、やはりひとかどの人物だと敬意を表したくなった。
厳しい訓練を積み重ね、専門の知識や技能を身につけ、目的に邁進する彼らは、当然ながら、私などとは違う精神世界の広さを持っていた。
日本人の優秀さや、日本の技術力の高さが評価されるだけでなく、日本人が、他国に信頼されている事実は、そのまま国際社会での日本の立場につながると説明されると、ここにも、「たかが宇宙、されど宇宙」、という世界があると教えられる。
小惑星イトカワに向かい、7年の歳月をかけて帰還した「はやぶさ」の快挙にしても、どれだけ多くの日本人に感動と勇気を与えてくれたことか。
南極の昭和基地に向かう、日本隊の涙ぐましい活躍や、基地での地道な研究活動も、宇宙と同様に困難だが、夢と希望に満ちた事業だ。なんとも場違いな話だが、番組の途中で、河野太郎氏の談話が挿入された。
国家公安委員長である氏は、同時に行革推進本部長も兼ねている閣僚の一員だ。正確に覚えていないが、次のようなことを話していた。
「宇宙に行ったとか、帰ってきたとか、そんなことだけで大騒ぎする時は、終わっている。」
「かけた金額に見合うだけのメリットがあるのか、無駄はないかを、検討すべきでないか。」
得々と喋る氏の顔を見ていたら、一瞬ある言葉がよぎった。
「親子二代の恥かき政治家」・・・、これである。
民主党の蓮舫氏でもあるまいに、国の未来のため費やす金と、官僚や議員たちが浪費する無駄金と、そんな区別もつかないのかと呆れてしまった。
スーパーコンピュータの開発事業を指し、「2位では駄目なんですか。」と詰問し、日本の技術開発を遅らせた蓮舫氏は、後々バカの代名詞みたいに酷評された。それでも氏は一代限りのバカだが、河野太郎氏は、親子二代の恥かき政治家だ。
父親の洋平氏は、単なる恥かきでなく、国を貶め、国民に多大の苦痛を与えた反日政治家だ。慰安婦問題に関する、「官房長官談話」の重大な過ちは、無駄遣いの範疇を超え、金に換算できないほどの国益損失をもたらしている。
信念のある政治家なら、国会で、談話を出した自分の正しさを、堂々と説明すれば良い。然るに洋平氏は、新聞やテレビで、弁解がましい口吻を漏らすのに、国民に説明する勇気はとんと持ち合わせていない。
そんな氏の子息で、これもまた問題児としか思えない太郎氏を、どうして安倍総理は、国家公安委員長にしたのか。平成の不思議人事の一つだ。親子二代の恥かきで済めば良いが、二人は揃って親中・親韓だから、国家機密が敵対国に筒抜けになるのではないか。
そのほうが心配でならない。
楽しい朝のひと時、宇宙飛行士の有意義な話に感動していたのに、河野太郎氏がぶち壊してくれた。
年末の忙しい時だから、家内の掃除を手伝わなくてならないのに、河野氏の意見を聞かされ、黙っておれなくなった。ブログに向かい怒りを発散させ、心を静め、大きく深呼吸でもして、さあ、これから昨日の続きの大掃除だ。