当ホテルの朝食は、和食と洋食のチョイスでございます。和食は定番といってよい、漆塗りのお膳に乗せて、炊きたてのご飯をメインに供するタイプ。洋食は、各種パンと卵料理、コーヒー、ジュース類という感じ。メインは申すまでもなくパン。
ごく普通の品揃えですけれど、近隣の宿からわざわざ、この朝食のみ召し上がりにいらっしゃる、というお方もいらして、評判は上々。
パンの焼き上がりはトースター頼みです。
工夫のしようがない、といって半ば諦めておりました。おいしいトーストを実現するのには、おいしいパンの入手がうまくゆけばおっけいなのだと考えていたのですが、提供価格を考えると、一般に売られている価格レベルでないと不可。
個人ベーカリー製の「趣味のパン」の導入も考えたのですが、制約多し。
そこで焼き方を改善するべく、このたび、画像のトースターを導入いたしました。そう、知る人ぞ知るのバルミューダでございます。
2015年の発表当時には、それこそ大騒ぎで、家電ベンチャーがものすごいのを出した、といって話題独占だったのですが、品薄が続いたほかになんといっても2万円代半ばという「超」高価格が響いて、完全に他人事でございました。
当時、おいまつえん で使っていたトースターはたしか1980円で買ったやつです(爆)。
ことしに入ってからアラジンという石油ストーブで鳴らしたメーカーが、0.2秒でヒーターを立ち上げて、高温でスピーディに焼き上げる、という新型のトースターをリリースしたあたりからハイエンドトースターバトルが静かに盛り上がっておりますた。
これらトップエンド2モデルの比較はお値段面での比較はムリ(13000円と24000円前後)ですが、4枚同時焼きが可能で、しかも素早く焼きあがる、というアラジンがどうみても優勢なところを、今回は仕上がりのクヲリティを重視して、バルミューダに決定いたしますた。
4枚同時焼きなんて年に何度もないわ、という現実に気がついたのです(爆)。
結果
チーン(仕上がりの音)!トースターから出した直後に、画像のようにクロワッサンをナイフで切ることができるのです!つまりサクサクの仕上がりが待っているだけで実現しております。ううむ、カンドー。
キモは、実に5ccの水。
HPに載っている開発秘話によれば豪雨の日に強行したBBQの時に、なぜか焼いたパンが異様に美味しく、あの味をなんとか再現したい、というところから出発したのだそうです。
ところで朝食に供するパンは、トーストやクロワッサンばかりではありやせん。デニッシュや、コッペパンもある。さらにトーストでもチーズトーストやピザトーストなんてのもある上に、それらが混ざっている場合もあります。食パン1枚とペストリー1個みたいなパターンもごく普通。
焦げ目が欲しいトーストにしても、クラシックなやつと、チーズ載せ、はたまたピザトーストなんてえのも作りますし、クロワッサンやデニッシュみたく焦げ目が不要なのも日替わり、果てはお客様ごとに違えて出す、なんてえパターンもございます。
朝の、一刻一秒を争う殺気立ったキッチンでトースターにかかりっきり、というのほど困ることはございませんから、モードを選んで、水を入れるのさえ忘れなければ、抜群の仕上がりが約束されるこの一台は本当に助かります。
バルミューダの焼き上がりを確かめたいお方は、ご予約をお待ちしております(そうくるか)。
oldpine@seagreen.ocn.ne.jp
いやあ、考えてみますとパンの種類って、結構な数ですよね。それらを「温める」となった時に焦げ目つけるのか、つけないのか、カリカリかふわふわか、その他諸々の要素があって、これらに一台で対応するのは至難の技。制御技術の賜物と見ました。
仕事でビジネスホテルの朝食時、だいたいバイキングなんですが、パンの種類が多いかどうかで和食で攻めるか洋食で行くか決めてます。パンにした時、トースターが逝かれてると、むっちゃ腹立ちます。
私もクロワッサン、絶対焼きますから。