韓国青瓦台高官は昨日(16日)車に乗ったまま新型コロナウイルスの検査を行う「ドライブスルー検査」について、「国際的な標準になりつつある状況」と自認した。イタリアやイギリスやフランスやドイツ、それにアメリカもこの方式を採用するか検討しているとのことである。
韓国ではドライブスルーの検査所はたった70カ所であるが、検査所は578カ所、発熱外来322カ所設けていて、入院者が2541名、急遽の施設に2430名、自宅待機が335名であある。(16日現在)人口が2倍以上の日本では概ね800カ所とのことである。
韓国では不顕性感染者(症状がないか軽い保菌者)と症状のある陽性者の数がほぼ同数である。日本では10対1である。つまり症状のある人物の9割が日常生活を送っていることになる。韓国は発病も検査もピークを過ぎている。無症状の保菌者が町中をうろついているようでは、何時ピークを迎えるか予測もつかない。日本は相当時間をかけても、ピークを迎えることがなく時が過ぎるばかりになるだろう。
自民党新型ウイルス対策室長の田村憲久は韓国の対策に対して、「やってる感を出しているだけだ」と述べている。過酷で評価の上がっている、ドライブスルー検査所は韓国全体の検査所の僅か15%にしか過ぎない。医師の紹介をもらって検査を受けるが、車に乗ったままで、検温、問診、鼻と喉から採材し結果が出るまで自宅待機させる。検査の時間は約3分ほどである。医療崩壊が起きるからやる意味がないとか、出口対策が不十分だとか政府の意向を信託する評論家ばかりである。
防疫対策の基本がわかっていない。イタリアのように膨大な患者が出てくれば、軽症者は公共施設つを開けさせればいいし、大阪のように顧客の減少したホテルなどを利用すればよい。
予算委員会で蓮舫氏のドライブスルー検査を導入しないかという質問を受けて、加藤功労大臣は何を言っているのか良く判らんが、極めて消極的な姿勢を示した。裏に何かがあるのかもしれないが、検査は一向に増えてこない。韓国が28万7千、日本は3万件を切る。机上の数字を減らすことに躍起の政府である。WHO事務局のテトロスは、検査、検査、検査と叫んでいる。トランプでさえ近悦中に500万件検査すると言っている。PCR検査をやらない理由が不明である。
五輪開催は到底無理である。G7のテレビ会談で開催を確認したと安倍晋三は述べているが、いくつかの終息宣言する国が現れても、途上国の多くは無理であろうし、冬を迎える南半球ではどうだろう、検査はしないと断言しているエジプトやカンボジアなどから受け入れ基準をどうするのだろうか。東京五輪開催は絵空事である。