河井あんり参議院議員の秘書3名が逮捕された。河井夫妻と検察側とは、家宅捜査を巡ってどつき合い等もあったようである。夫の河井克行は第一次阿部内閣で法務副大臣を任命され、昨年第四次安倍内閣で9月に法務大臣に任命されるほどで、安倍に極めて近い側近という立場にあった。たが、50日後に妻のあんりの公職選挙法違反の報道を受けて、そそくさと辞任している。あんりの選挙が金みれだったことは、知られるところである。
年が明けて、自民党本部から安倍晋三の独断で通常の10倍の選挙資金、1億5千万円が渡されていたことが明らかになった。ウグイス嬢に禁じられた上限の倍額の人件費が払われていた。メールでその詳細が解っている。安倍晋三が側近の妻に、安倍に批判的な溝手にあんりをぶつけたのである。絶対安定の溝手の落選は驚きであった。
河井夫妻の選挙には自民党県議の多くが批判的である。溝手はこれを機に引退した。引退を受けて恒例の旭日大綬章を受賞しているが、律儀な溝手はこれを欠席している。余程無念であったのであろう。自民党二人の立候補を強く批判していた。
安倍晋三は自分でも時折間違えながら、自民党総裁と内閣総理大臣を混同しながら使い分けている。昨年の参議院選挙では、河井あんりに”総裁”として大金を渡したが、実働は”総理”のとして選挙活動をしている。官邸主導の選挙に横手達広島自民党員は強く反発している。ボロボロ出てくる事実は内部からのリークと思われる。
都合が悪くなると姿を消す河井あんりは、連座制を受けて議員を辞職することになるが、官邸主導の選挙は許されるものではないが、例によってお咎めから外されるのであろうか。少なくとも連座制は克行も対象にするべきである。