そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

長期に広範に持続的に発生は続くであろう、だから

2020-03-09 | 新型コロナウイルス

政府の専門家会議のメンバーは、新型コロナウイルスはインフルエンザのように暖かくなると消えるウイルスではなく、対応が「数カ月から半年、年を越えて続くかもしれない」と述べ、長期化するとの見通しを示した。その一方で「持ちこたえている」などという中途半端な表現で現状を解説した。御用経済学者が、踊り場だの緩やかな回復基調だの堅調に推移しているなどというわかったようでわからない表現に酷似する。
科学者がこんないい加減などうにでも取れる表現するとは世も末である。その上で警戒を怠るなというのである。リスク管理は最悪状況を前提に進めなければならない。どうも政府の意向を受けてか、「大丈夫、大丈夫」という無根拠の声が下にあるように思えてならない。
この新コロナウイルス(COVIT-19)は、伝搬力が強い割には、不顕性感染者(症状がないか極めて緩い保菌者)が多いことと、感染から発病までの時間が長く半月程度はある事が特徴的である。専門家会議は、「現状はもちこたえて爆発的ではない」と、安心せよという言葉を並べるが、現状を見ると潜在的に進行している可能性のほうが高いと言う感は拭えない。
オリンピック開催の至上命題を前提にしている、専門家会議のように思えてならない。ひょっとしたら一定に期限が来たりちょっと下火になると、アンダーコントロールとばかり、終息宣言を安倍晋三はする可能性すらある。
感染症指定病院を、5000床の準備にとりっかかっているとのことであるが、発生の波に幅があるため十分といえるか疑問である。
前述のように特に北海道のような広いところでは、広範囲に五月雨式に長期間発生が繰り返される可能性が高く、終息宣言など出される可能性するらなくなる。PCR検査の基準を保健所に委ねている限り、ウイルス拡散の元凶である不顕性感染者の摘発がが限定的になる。日本の防疫態勢についてWHOの不満はそのことを指摘しているものと思われれる。
オリンピック開催は無理である。早期に中止を宣言して混乱を最小限にとどめるべきである。
コメント (1)
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