東京オリンピックが延長になるや突如として、東京のCVID-19(新コロナウイルス)感染者が次々と表れ始め、日を追って驚くほど増えている。昨日は68名と過去最高を連日更新している。今日は休み明けで13名であったが、来院者の減少が背景にある。当初雪祭り参加者から広がったと思われる北海道の発生が抜けていたが、東京はこの倍を上回ってしまった。東京の特徴は他県に比して年齢層が若く、不顕性感染者が飲み屋やカラオケの集まりから広がった感がある。京都の大学がその典型である。
とはいっても世界の中では日本の感染者は極端に少なく、PCR検査に後ろ向きな日本の姿勢が反映している。東京がオリンピック延期を受けてPCR検査を増やした事が背景にあるが、それでも感染者は圧倒的に少ない。マスクを使用度が高い文化を揚げる科学者がいるが、なんといっても死者数が少ないのは、国民皆保険と高度な医療技術に支えられた背景がある。
楽観視して横柄な発言を繰り返していたトランプのトーンが下がった。今日アメリカは、患者数が14万人を超えトランプが忌み嫌う中国を抜いて、世界のトップになった。死亡者も25002500人を超えて、トランプが潰したオバマケアーの影響が色濃く出ている。保険外の人達が8.5%、概ね2750万人いる。保健適用外で受診すると、初診で14万円ほどかかる。この国の貧困層がすんなり受診するとは思えない。その結果が世界最大数の感染者となったのである。
COVID-19の感染が世界のほぼ全ての国・地域に広がっている。ジョンズ・ホプキンズ大学によるれば、世界177カ国・地域で確認されるまでになっている。昨年11月に武漢で肺炎患者が初確認された未知のウイルス拡大は世界保健機関(WHO)が緊急事態宣言してから30日で2カ月経過し、感染者70万人を超え死者も3万人を超えてしまった。
これから最も懸念されるのが、アフリカ諸国での広がりである。とりわけこれから冬に向かう南半球の発生は、医療制度や経済力などを考えれば、収束が視野に入るのは相当先になる。それよりも何より、トランプが医療精粗を壊したアメリカの動向が世界の動きを左右する。
五輪は延期など生ぬるくあ中止するべきでる。