■市政をただす安中市民の会の会報4号は、平成7年7月9日(日)に発行されました。このころは市内各地で、市民の会主催によるタゴ事件の説明と質疑のための座談会を開催し始めました。
↑国道18号線沿いに、元公社職員タゴが横領金で土地を購入し建物を建設し、タゴの配偶者が営んでいた喫茶店「珈琲ぶれいく」は、その後、地元の電器店などが使っていたが、現在は中華料理店になっている。事件発覚前、タゴはここで公務時間にもかかわらず、市役所を抜け出し、歩いて数分のところにある妻の喫茶店で、バーテンダーをやっていることもあった。いかに安中市役所の人事管理がズサンだったかが分かる。↑
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■市政をただす安中市民の会 会報4号(上)
事務局 関口八郎(安中市磯部3-5-10電話85-6338) 発行日 平成7年7月9日
市民の怒り噴出!第4回市民集会開かれる!
7月8日夜の第4回定例市民集会に多数の市民が集まり「ゆがんだ市政」や「市政のひずみ」をただそうと真剣な討議が行われた。まず経過報告について事務局から報告。
無責任な回答拒否書を出した小川市長に再質問状提出
6月19日の公開質問状に対して市長回答を23日迄に求めていたが、市制は「まだ回答が出ない。30日迄には出す」と回答時期を延期。市民は誠意ある回答を期待していたが、市側が6月29日に出してきたのは回答書とは名ばかりの事実上の回答拒否書。市民を侮辱した小川市長に7月3日再度質問状を提出。
安中市長小川勝寿殿 再公開質問状 平成7年7月3日
市政をただす安中市民の会事務局 関口八郎
私たちは6月19日に貴殿あてに公開質問状を出したが、23日の回答期限を30日に延長したにもかかわらず29日に市が出した回答書なるものは事実上の回答拒否に等しく市長の意図をはかりかねる。そこで市長の真意をただすため、再度公開質問状を提出する。
1 市長あて公開質問状の各質問事項への回答は、市民に広報で回答してくれるか
2 市長は当会について「特定の団体」と見なしたが、その定義を具体例をあげて説明願えるか
3 市/公社に金銭的被害はないと明言したが、市民に対し1円の被害も及ばさないという意味か
4 市/公社に被害がないなら、なぜ東京の弁護士に1千万円も支払ったのか
5 公文書、公印管理に落ち度がないなら、なぜ事件関連公文書一式を市民に開示しないのか
6 市政のゆがみやひずみを認めようとしない市長の見解こそ市長独自の見解ではないのか
7 回答書には市長名も市長印もない。これは市長名での回答書なのか
市議会談員全員に公開アンケート送付
7月4日に市議会議員全員に公開アンケートを郵送し、7月12日迄に回答を求めた。アンケート結果は第5回定例市民集会(7月22日開催予定)で報告を行う予定。会報にも結果を発表する。なお市議会では7月10日に全員協議会を開き、7月11日(火)午前9時から事件に関する第3回調査特別委員会が開催されるので、市民傍聴許可を強く求めてゆく。
群馬銀行に公開質問状提出
7月5日に群馬銀行の土金縁台頭取あてに公開質問状を郵送で提出した。質問内容は、事件への関知、借入に係る書類手続き、特別会計口座、損害賠償、公社との意怨確認、元職員による詐欺の手口、現金による払い戻し、事件による諸影響などについて33項目。7月12日(水)までに書面での回答を求めた。
とことんやるぞ!市役所玄関前で連日の早朝アビール!
7月3日から市職員の早朝出勤侍、市役所での抗議アピールを再開した。毎朝数名から10名の市民が頑張っている。一方、7月4日からは宣伝カーを使い、各地区を巡回して広報活動を実施している。
大好評!毎水曜早朝の安中一磯邦画駅前で会報配布!
今回も会報3号を7月5日(水)小雨のなか両駅前で配付。電車内で熱心に読み入る乗客の姿が目立った。なお、会報をどうしたら人手できるのかという問い合わせが殺到中。事務局ではうれしい悲鳴。会報3号は5千部印刷。各地区で手配りしている他、毎週水曜早朝駅前や、各地区座談会でも配付しています。
速報!後閑地区座談会開催の報告
市政をただすための市内各地区におけるリレー座談会のトップをさって、7月7日(金)午後7時半から後関公民館で後関地区の市民を対象に公社疑惑事件報告集会が聞かれた。当日は約70名の市民が参集し、白熱した議論が交わされた。集会で市民から提起された主な事項は次の通り。
●市長が5月21日に容疑者を交えてゴルフをしたことについて、市の関係者は詳しい経過報告を公表し市民の疑惑をはらす必要があるのに、口をつぐんでいるのは後ろめたさがあるのでは。徹底解明すべきだ!
●容疑者が銀行や市に感づかれず13回も文書偽造できたのは、とうてい一人でなしうる什業ではない!
●市議会の事件特別委員会を市民に傍聴させないのは、議員らにとって都合の悪い事かおるためなのでは!
●郵便局関係者だが、高崎や松井田と違い安中だけが給与振込の取扱いを許可しない。[決済日に現金が会計に持ち込まれるのは困る.という理由だが、今回の事件で公社元職員は銀行から現金で金を払い戻している。この矛盾点を安中市はどう説明するのか?
●議会の事件特別委員会の市議だけ真相を聞けるのに、他の市議からなぜ不公平だと異議が出ないのか?
●市の幹部はもとより、市政の監視機関の市議会も解散してケジメをつけることが、せめてもの良識だ!
●本来、こうした市民集会は議員が率先して開催すべきもの。この事件をタブー視する議員の本音は何?
●市長や議員になめられないような力を持った市民組織をつくりあげなければいけない!
●広報臨時号を読み市当局の考えが益々わからなくなった。なぜあのような文章を流したのだろうか?
市民の心配事は、公共事業への影響、税負担、37億円を誰が出すか、なのに市は他人事と考えている!
●市民の市議会への監視が足りない。何でも議員におまかせでなく、市民も意識をかえて市をよくすべき。
●もっと大規模な市民集会を開くことをぜひ検討してもらいたい!
なお、後閑地区の市民集会開催にあたり、広上議長から「なぜ公民館を貸したのか」と公民館側に電話があった件で、7月8日朝広上議長に確認したところ「そういう事実はない」との返事。しかし議長が公民館側に電話をしたのは事実で、市民の集会について議長が問い合わせること自体、穏やかな話ではない。なお、後閑地区に引き続き市民の会主催の座談会が各地区で行われる予定。(スケジュールは裏面参照)
参加市民による自由発言と討議事項
第4回市民集会でも参加市民から37億円事件と市当局の対応ぶりについて次のような意見が相次いだ。
●37億事件の解明のカギは容疑者が群銀に開設した裏口座に関係するデータが人手できれば、かなり明らかになると考えられる。新聞報道によれば、これらの資料は議会の調査特別委員会にたいして群銀側から提出されるようなので、ぜひ7月11日の委員会の模様は市民に傍聴させるべきだ!
■市政をただす安中市民の会 会報4号(下)
●3月31日に容疑者が群銀に裏口座に振り込ませた現金は2億5千万円という。借入手続きの書類を作成する場合、漢数字で「二」と「五」の二文字分を空欄にしてあれば不自然で、見たらすぐに疑問が出るはず。公印を押すとき特に疑問もでなかったとする市当局の見解こそ疑問!
●警察など司直の捜査状況について、市民の会として聞ける範囲で聞けないものだろうか?いずれにしても、今回の大事件の真相がすべてはっきりするように、警察や検察など関係機関に対して安中市民として厳正捜査をお願いしたい!
続いて、参加した市民から次のような情報が寄せられた。
偶然の符号?市議と不動産業との相関関係!
■第3回市民集会でHM議員の関係する会社について報告したが、その後さらに調査を進めるといろいろことが判明してきた。今回は、(株)芙蓉という名称の会社について調査結果を発表したい。同社は多胡容疑者の親戚が代表取締役をしており、役員にHM議員が名を連ねている。またT塾やT運輸の役員に顔を出している人と同姓同名の人が、同社にも役員として参加している。(株)芙蓉の所在地はT塾と同一番地にあり、会社の目的として筆頭に「不動産の売買など」が掲げられ、そのほか「喫茶店の経営」なども含んでいる。HM議員の事業が不動産取引にもいろいろ関係していることは、議員ステータスとしてたいへん関心を呼ぶところである。
なぜか事件後中止された小川市長を囲む「5日会」
■37億円事件をめぐって、現在、安中市も群馬銀行も事件について真相を市民に語ろうとせず、互いに責任のなすり合いをしている。ところがつい最近まで毎月1回市長を囲む定例会が行われ、小川市長と群馬銀行安中支店が同席していた事実が判明した。この定例会は「5日会」と呼ばれ、小川市長が4年前に初当選後、市政について勉強する目的で市内の主な企業や団体関係者らを集めて始めたもの。当初は服役所内で行われていたが、その後場所を市民文化センター前のレストランに移し、37億円事件発覚の直前の今年5月まで、毎月5日(当日が土日の場合は月曜日)の昼休みに十数名程集まって昼食を共にして会合を開いていた。事件発覚後の6月5日以降の開催は確認されていない。市長と群銀が37億事件で話し合える絶好の機会なのになぜ中止してしまったのか?市民の間で疑問の声があがっている。
納税は義務だが37億円事件を考えると複雑な思い!
■37億円もの大不祥事件が起きてもどこふく風の安中市に税金を納めるのは納得できず保留したい、という多数の市民の声に促され、6月26日に前橋法務局高崎支部を訪問して、税金の供託の可否」について訊ねたところ、「税金は供託てきない」との回答。せめて納税方式を変えたりして抗議するしかない(?)。
土地開発公社事業報告書のズサンな経理状況!
6月23日に県から開示された土地開発公社に関する資料は、市民専門家の手によって内容分析作業が継続中。7月1日の集会の際に中間報告が発表されたが、その後あらたに決算報告の内容で2~3数字のあわない箇所が見つかったため現在公社側に確認を求めている。今後も土地開発公社に対して引き続き経理面から追求してゆく方針。
調べる気があるの?公社監督権を持つ群馬県の弱腰
■6月30日に安中市土地開発公社に開する公文書開示のため群馬県庁の地方課を訪れ担当職員らに事件の話を聞いたところ、「本件は、公拡法による公社への立入検査は実施していない。公社の監督権はあくまで所轄自治体である安中市にあるので安中市に対応を任せている」と返事があり、群馬県地方課には本件について調査するつもりのないことが判明した。7月5日の新聞報道によると地方課では、今回の事件について県内38の土地開発公社の責任者にたいして再発防止策をまとめ8月中ごろまでに報告させる、と言っているが、肝心の真相解明への取り組み姿勢がなぜか全く見られない。県の及び腰ぶりがめだつ。
最後に次のような提案が出され参加市民の総意を得た。
★6月10日に緊急市民大会と銘打って集会を開いてから1ヵ月経過したので、第2次の統一行動を今月中に開催する。そこで7月28日(金)午前10時を「市役所に集まろう」予定日として設定する。
★宣伝カーの巡回は毎朝9時に文化センター前で集合してから開始する。
==========ただ今運動展開中==========
◎市役所玄関で抗議のための市民アピール! 平日毎朝7:50~8:40 於:市役所玄関前
◎宣伝カーによる各地区巡回広報活動中! および毎週水曜日早朝安中・磯部両駅前で会報配付中!
◎市当局に対して事件の真相をただし、開かれた市政を実現するための情報開示を要求中!
(小川市長あて再公開質問状提出、情報公開要求書提出など)!
◎市議会に対して委員会条例に基づく公開原則による市民傍聴許可を要求中!
(広上議長あて要求書を提出)
◎市議会議員全員に事件について緊急アンケート中!
(アンケート内容:事件発生責任の所在、百条委員会設置、98条特別委員会の市民傍聴など)
◎市民の会の会員募集中! (詳しくは事務局または各地区座談会の際にお問い合わせ下さい)
◎37億円事件に関する座談会を各地区で開催中!
高別当・古屋地区 7月11日(火)午後7時30分~ 於:高別当公民館
磯部・郷原地区 7月12日(水)午後7時30分~ 於:磯部公民館
原市・築瀬地区 7月13日(木)午後7時30分~ 於:原市公民館
東横野地区 7月17日(月)午後7時30分~ 於:東横野公民館
岩野谷地区 7月19日(水)午後7時30分~ 於:岩野谷公民館
板鼻地区 7月21日(金)午後7時30分~ 於:板鼻公民館
秋間地区 7月25日(火)午後7時30分~ 於:秋間公民館
※今回の事件やそれを許した市政や市議会に聞する情報を集めてます。どんなことでも遠慮なく事務局へ
次回会合予定日 7月22日(土)午後8時半~ 於:安中公民館
◎この会報に対する賛否のご意見は、実名でお聞かせ下さい。紙面上の匿名は希望に応じます。◎
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【ひらく会情報部・タゴ51億円事件18周年記念調査班】
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