市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

清水聖義・太田市長の不正疑惑をめぐり市長の政治姿勢を問うべく同市役所で行った記者会見

2024-02-02 23:11:53 | 政治とカネ

太田市役所3階の記者クラブ
■当会は、これまでも太田市長の清水聖義氏の市政にからんで、数々の不透明な不正疑惑に関する情報提供を受けて、調査をしてきました。ここ半年だけでも、4件の不正疑惑が浮上し、事実関係を確認すべく、太田市長あてに公開質問や情報開示請求を行っています。そうした中で、知り得た情報を広く知っていただくために、2024年(令和6年)1月24日(水)午後2時半から、太田市役所本庁舎3階の太田市政記者クラブで、「太田市の清水聖義市長の政治姿勢を問う」と題して記者会見を行いました。





 当日は、当会代表の小川と副代表の長澤、そして太田市在住の元会員で、現在は協力者として活動いただいている市民のかた、そして、当会会員3名が県内からはるばる駆けつけてくださいました。1月の幹事社は毎日新聞社でした。その他、記者クラブ加盟各社のうち、朝日新聞社、読売新聞社、上毛新聞社、そしてNHKの計5社のメディアが取材しました。
会見中の当会副代表と当会協力者の太田市民



 会見に先立ち、事前に、加盟記者クラブの幹事社である毎日新聞社を通じて、次の案内文書をメディアに出しており、会見はこれに沿って当会側から説明を行い、その後、メディア側からの質問を受ける形をとりました。

*****1/24記者会見用レジメ*****
                         2024年1月24日
大田市役所記者クラブ 関係各位
                   市民オンブズマン群馬
                   副代表  長澤 健二
                   連絡先:桐生市天神町3丁目14-36 
                       TEL 090-7197-6449

       清水聖義・現太田市長の疑惑について

 記者の皆さん、今日はお集りして頂き、有難うございます。今回は、市民オンブズマン群馬として記者会見させていただきます。我々は、行政の不正の追及と行政に対して提案をする、ボランティア団体であり、会員による会費だけで運営しております。したがって活動は全て、会員の自主的活動によって行われております。
 現在、国会でも政治資金規正法で決められている政治資金パーティー収入の虚偽記載による巨額の裏金問題で大騒ぎになっており、現職の一部の国会議員が起訴されたり、起訴されそうになったりしています。群馬県でも、地方議員をはじめとする政治家のモラルが落ちてきており、この原因として、選挙管理委員会や警察、検察が与党の言うなりになっていることが挙げられます。
 そしてこのたび、ここ太田市でも、当会に寄せられた情報を基に、現太田市長である清水聖義氏の政治家としての資質の実態について、記者会見での説明の要旨をここで説明いたします。次の4点を中心に説明したあと、質疑応答に入ります。どうぞ、よろしくお願い致します。
(1)太田芸術学校の太田市文化スポーツ部参事だった58歳の職員について
(2)学校法人太田国際学園が設置者となっているぐんま国際アカデミー(GKA)に関する政治家としてのモラルについて
(3)新聞報道にある、清水市長の献金疑惑について
(4)北茨城の交流館の跡地問題について

 上記4件に対する概要について、それぞれ以下の通り説明します。

(1)太田芸術学校の太田市文化スポーツ部参事だった58歳の職員について
  これは、令和5年10月10日に当団体に寄せられた匿名の情報提供が発端です。その内容は、太田市の公な機関である「おおた芸術学校」に勤務する人物が、太田市職員でありながら、相当前から故意に不正な出演料と称する640万円を懐に入れていたというものです。提供された情報によると、この人物は常日頃から太田市長との関係を周辺に吹聴していたそうです。この事件は、NHKや上毛新聞などで報道され、この人物による背任行為について、ニュースでは「6年間」と発表されましたが、実際にはそれ以前から続いてきていました。しかも出演料を商品券などで受け取り、脱税行為を繰り返してきました。これを財団側から指摘され、確定申告をしていた時期がこの6年間ということです。
  当事者の職員は太田市より640万円の返還と停職3ヶ月を命じられましたが、本来、懲戒免職に該当する事案なのに、なぜ、このような極めて穏便な処分なのか、極めて不可思議です。市役所内では、もっぱら清水市長からの指示が囁かれています。
  その後、当団体の代表が情報提供者と連絡を取り、事実確認をした事柄を、令和5年10月30日付で公開質問書として清水市長あてに提出するとともに、同日、情報公開請求を提出しました。このうち、公開質問書についての清水市長からの回答は、未だにありません。もうひとつの情報公開請求では、同11月13日付で、市職員の元参事の経歴のみが開示通知されただけで、その他は個人情報等の理由により、開示されませんでした。当団体は、太田市長が不開示決定の処分理由について「おそれがある」というだけで、具体的に立証していないため、同12月7日付で審査請求をしています。これは、最高裁判例で「不開示理由の具体的な立証」が求められており、清水太田市長の不開示決定は言語道断です。ちなみに、類似の情報不開示事案で、当団体副代表である私が桐生市を相手に訴訟を提起し前橋地裁で争った結果、勝訴しています。本日は公開質問書等を公開いたします。

(2)学校法人太田国際学園が設置者となっているぐんま国際アカデミー(GKA)に関する政治家としてのモラルについて
  この事案についても、最近、当団体に匿名の情報提供が寄せられました。清水聖義市長が理事長をしている学校法人太田国際学園が設置者になっている英語特区のぐんま国際アカデミーに約400坪の土地を貸していた所有者は、相手が学校法人であるため、理事長の清水市長に相談したそうです。当初、清水市長は「市でその土地を買い取る」と言っていましたが、その後突然、自分の娘の会社にその土地の半分を買い取らせ、あとの半分を自分が理事長をしている学校法人に買い取らせました。自分の娘の会社に買い取らせた土地も、学校法人が買い取った土地も、ともに学校法人太田国際学園の群馬国際アカデミーの父兄の送迎用駐車場として利用されています。そのため、アカデミーから地代が自分の娘の会社に支払われているとみられます。これは、明らかに、市長としての立場を利用し、家族に利益を与える結果となっていて、利益相反とも言える道義的責任が問われる行為です。それも、土地の買い取りに際して、他の買い手より、売り主から安く買い取っています。これには、実際に清水市長の娘の会社より、高く買おうとした人が憤慨していると聞いています。

(3)新聞報道にある、清水市長の献金疑惑について
  この事案については、当会に寄せられた情報を基に、令和4年12月に、清水市長あてに、公開質問書を送りましたが、清水市長からの回答はなく、会計責任者の代理として、弁護士からFAXで連絡があり、情報提供者は「誰か」との回答だけでした。本日、ここに質問書を用意しましたので、見てください。
  新聞報道によると、300万円の献金を返そうとしたが、受け取らなかったので「供託」したとあります。供託したのは令和5年1月です。これは、明らかに、当会が質問書を提出したの、あわてて「供託」したと「推測」されます。
  皆さんもご存知と思いますが、太田市長選挙は令和3年4月11日に投開票が行われました。このことの意味するところは、太田市長は、支援者からの献金を選挙から1年9か月後に供託したことです。公職選挙法は選挙に関する収入と支出をまとめた「選挙運動費用収支報告書」を投票日から、15日以内に届け出ることが義務付けられています。これについては罰則もあります。清水市長は献金を受けたのを認めているのであるから、これは、収支報告書の収入欄に記載すれば済むことであり、直後に返金の意思を示したのであれば、すぐに、供託とし、収支報告書に記載すれば済むことでした。又、支援者としては、清水聖義氏がすぐに返金の意思を示せば受け取ったとことでしょう。それを、1年半もたってから、返金するとしたので、憤慨したのでしょう。又、1年半も寄附金を持ったままであれば、脱税にもあたります。この件に対して清水市長は説明責任を果たすべきであり、そうすれば、支援者も納得することでしょう。

(4)北茨城の交流館の跡地問題について
  2020年9月24日オープンの「おおた・北茨城交流物産館」が2023年3月6日に閉館いたしました。今、太田市ではこの商業施設をめぐって問題が発生しています。この事業は清水市長の肝いりで進めた事業で、商業施設は太田市と連携協定を結ぶ茨城県北茨城市とのつながりから、太田市の市有地に大雄建設(太田市)が建設し、開業したものです。その後、同社が運営していましたが、新型コロナウイルス下で売り上げが減少するなどして、2023年3月から休業のため閉館していました。この商業施設事業に入札した業者は1社と聞いています。それだけ、この事業の採算が危ぶまれた証拠であり、誰も反対しなかったのでしょうか。
  このような状況でも、太田市はこの建物を買い取り、活用するとしています。この建物を2億1450万円で買い取りに対して、市議会でも問題にしています。まず、この買取価格が妥当であれば問題はありませんが、清水市長は「太田市にも専門家がいる。この業者は市のために貢献してくれた」等の理由で、この金額で買い取りの意向を示しています。
  しかし、太田市にいる専門家とは誰のことか、根拠が示されません。なぜ、第三者の不動産鑑定士に査定させようとしないのでしょうか。太田市の場合、不動産鑑定士が太田市職員にいるとは考えられません。建物買取価格に建物を使用するための改築費用と新築した場合の費用等を比べて買取価格を決めるべきでないでしょうか。買取金額の原資は税金であることは清水市長もご存じのはずで、市民が納得する金額にすべきです。又、建物を解体し、新築とすれば、太田市にも経済効果があるでしょう。

 このように、清水市長は自分の立場を利用して、太田市政においていろいろなことを私利私欲のために政治をしていると思われます。地方自治法には目的として「地方公共団体は住民の福祉の増進を基本目的として」と記載されています。当団体は、今こそ、太田市政を住民の手に取り戻さなければならないと思います。
                            以上
**********

■結局1時間10分ほどの会見となりましたが、メディアの関心は、清水聖義市長の裏金疑惑のようでした。なぜなら、翌日の朝刊に、唯一掲載された朝日新聞社の記事を読むと、そのことがわかります。

**********朝日新聞2024年1月25日
「市長選で献金」太田市長に問う 市民オンブズが会見

 市民オンブズマン群馬(小川賢代表)は24日、太田市役所で記者会見し、清水聖義市長に対して、2021年の市長選をめぐる献金などの問題を指摘し、説明するよう求めた。
 関係者らによると、21年4月の市長選の際、市内の食肉販売会社長(83)が用意した現金300万円を、建設会社長(80)を通じて清水市長に手渡した。市長側は選挙運動費用収支報告書などに記載しなかった。23年1月にこの300万円を法務局に供託した。
 清水市長は朝日新聞の取材に「中身を確認しないで紙袋を受け取った。事務員に渡したところ300万円が入っていたので、すぐに返すように指示した。大金をもらう理由がない」と説明。事務員が何度も返そうとしたが受け取らないため、供託したという。
 社長2人は23年4月、収支報告書に記載しないのは公職選挙法に違反するとして清水市長を太田署に告発したが、前橋地検太田支部は同12月に不起訴処分にした。社長2人は「不起訴は納得できない」として今月23日、太田検察審査会に審査を申し立てた。
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■それでは、太田市長の疑惑満載の4つの事件を順にみていきましょう。

(1)おおた芸術学校の太田市文化スポーツ部参事による不正報酬とパワハラ疑惑

 おおた芸術学校は群馬県太田市にあるオーケストラ・合唱・演劇の教育機関で、一般財団法人太田市文化スポーツ振興財団が運営しています。この問題は、2023年9月、おおた芸術学校の担当課長(太田市文化スポーツ部参事の男性職員)が、同校の演奏会に指揮者として出演するなどして多額の報酬(6年間にわたり、出演の対価として約640万円)を得ていたとして、停職3カ月の懲戒処分を受けたこと、同時に同職員は、特定の職員に叱責等を繰り返して退職させるなどのパワハラ行為も判明したこと、また同校備品のバイオリンを手続きせずに外部に売却等の不祥事が発覚したことでメディアに報じられました。

**********NHK群馬NEWS WEB 2023年09月29日18:21
太田市職員 業務の演奏会に出演 約640万 不正報酬で処分
 太田市の58歳の職員が、業務にあたるにもかかわらず、市が運営する芸術学校の演奏会に出演しておよそ640万円の報酬を不正に受け取っていたとして、停職3か月の懲戒処分を受けました。
 懲戒処分を受けたのは、太田市文化スポーツ部で参事を務めていた58歳の男性職員です。
 市によりますと、職員は、おととしまでの6年間、市が運営する「おおた芸術学校」の演奏会に指揮者として出演し、およそ640万円の報酬を不正に受け取っていたということです。
 職員は、芸術学校を担当していたため、学校が主催する演奏会への出演は業務となり、本来は報酬を受け取ることができないということです。
 市の調査に対して、職員は「お金はもらっていいものだと思っていた」と話しているということです。
 市は、29日付けで職員を停職3か月の懲戒処分にするとともに、今後、不正に受け取った報酬の返還を求めていくことにしています。
 太田市の清水聖義市長は「市民の皆様の信頼を大きく損なう事案であり、深くおわび申し上げます」とコメントしています。

**********上毛新聞2023年09月30日17:00
業務なのに多額の報酬を受領、パワハラも 群馬・太田市が課長を停職3カ月、降格処分 
 群馬県太田市は29日、本来は業務であるにもかかわらず、市が運営する「おおた芸術学校」の演奏会に指揮者として出演するなどして多額の報酬を得ていたとして、市文化スポーツ部参事の男性職員(58)を停職3カ月の懲戒処分とした上、課長に降格させる処分を発表した。職員は6年間にわたり、出演の対価として約640万円を受け取っていた。
 市によると、男性職員は市が運営する音楽教育機関「おおた芸術学校」の担当課長。少なくとも2016〜21年度の6年間、担当課の職員でありながら同校が公演を委託した団体で指揮者として活動し、団体から約640万円を受け取っていた。本来は職務である同校の団体に対する指導でも、継続的に謝金を受け取っていたとみられる。
 この職員を巡ってはこれ以外に、特定の職員に叱責(しっせき)などを繰り返して退職させるなどのパワハラ行為も判明。同校備品のバイオリン(8万5000円相当)を、手続きせず外部に売却したことなども明らかになった。市は遅くとも21年ごろから男性職員の不適切行為を一部把握していたが、本格的な調査を開始したのは外部からの指摘があった今年4月ごろだった。
 職員はこれまでの上毛新聞の取材に「公務員として守秘義務や職務専念の義務などを守ってさえいれば、活動を通じて報酬を得ても良いと考えていた」と話していた。
 清水聖義市長は「市民の信頼を損なう事案。音楽に関わる子どもを増やすため、学校の信頼回復に努めていきたい」とコメントした。

**********東京新聞2023年10月1日07:58
「本来業務」で報酬 太田市職員を停職処分
 群馬県太田市は9月29日、文化スポーツ部参事の男性職員(58)を停職3カ月の懲戒処分とし、課長に降格させると発表した。
 市によると、参事は市が運営する音楽教育機関「おおた芸術学校」を担当していたが、公演に指揮者として出演時、本来業務のため受け取れない報酬を2016~21年度に計約640万円受け取った。
 さらに学校備品のバイオリンを正規手続きを踏まずに卒団生へ売却したり、特定職員にパワハラ行為を繰り返して退職へ追い込んだりした事例もあったとしている。
 清水聖義市長は「深くおわび申し上げます。音楽に携わる児童、生徒を今後も増やし続けるためにも信頼回復に努めてまいります」とのコメントを出した。
 同校は小中学生対象の「本科」に、小中高校生が活動する合唱、オーケストラ、演劇の3団体を併設している。(小松田健一)

**********毎日新聞2023年9月30日
業務で対価受領、参事停職3カ月 太田市、降格も /群馬
 太田市は29日、文化スポーツ部の男性参事(58)が、業務としてオーケストラの公演に出演したのに委託団体から対価約640万円を受け取ったとして、停職3カ月の懲戒処分にし、課長に降格させた。
 市によると、参事は2016~21年、市が運営し、自らが担当する芸術団体「おおた芸術学校」の公演に指揮者として出演していた。
**********

 その後、10月10日に当会事務局に寄せられた情報によると、太田市の公な機関である「おおた芸術学校」で市の職員として勤務していたのは矢野和弘という元参事で、太田市職員でありながら、実は、ニュースで報じられている「6年前」ではなく、さらにそれ以前から故意に不正な出演料を懐に入れており、悪事はこれに限らないとのことです。

指揮 矢野 和弘
群馬県出身。吹奏楽指導に携わり、全日本吹奏楽連盟より3度指揮者賞、群馬県吹奏楽連盟より2度の永年優秀指導者表彰、群馬県知事より顕彰状を受ける。現在、おおた芸術学校付属オーケストラ「ジュネス」「おおたウィンドオーケストラ」「おおたアカデミーオーケストラ」の三団体の音楽監督と、おおた管弦楽団「リジョイス」を加えた四団体の常任指揮者を務める。また、エフエム太郎 (76.7MHz)で毎週日曜日10:30(再放送毎週水曜日10:00)より「矢野和弘の音楽と遊ぼう」を放送中。高崎高校昭和59年卒、群馬大学、太田市立城東中学校教諭、現職。

 報じられた「6年前」というのは、それ以前にも出演料を商品券などで受け取り、脱税行為を繰り返してきており、このことについて、おおた芸術学校を運営している一般財団法人太田市文化スポーツ振興財団側から指摘され、確定申告をしていた時期を指しています。

 この不正な出演料を報酬として二重取りしていたほかにも、元参事は、不透明な楽器購入に関与していました。1200万の予算が付いた年に、元参事は「ハープといえば金色だよね」という理由で、既に学校には通常のハーブが1台あったにもかかわらず、500万円のハープをいきなり買い入れたことがありました。また、ティンパニを4セットも買い入れたり、その他の楽器も「壊れたら修理よりまた買えばいい」と言う方針で、実際そのようにしたりしていました。さらに、楽器の購入のためと称して韓国に出張する際、担当外の女性を自費で同行させて複数日数の宿泊を伴う現地滞在をするなどしていました。

 この元参事をおおた芸術学校の職員として直接任命したのが、太田芸術学校の創設時に校長(代表)をしていた清水市長本人でした。なので、清水市長と元参事の関係もその当時から続いていたわけです。

 おおた芸術学校では、清水市長の指示により、楽器講師を中心におおたアカデミーオーケストラを結成し、太田市内の小学校を回って演奏を行っており、楽器講師には、音大卒業のプロの演奏家が携わっており、なかには群響での演奏活動の経験のある方々もいました。

 この巡回音楽教室から活動が始まり、そのうち元参事が太田市長にかけあい、徐々に予算がつくようになりました。定期演奏会をはじめ、混声合唱とのコラボや太田市が誇る山本バレエ団との公演など、次第に演奏活動も盛んになりました。

 ところが、いつのまにかおおたアカデミーオーケストラの事務局が実態のないペーパーカンパニーになり、現在もこの状態が続いています。このようなペーパーカンパニーが出来た背景には、もともとおおた芸術学校の校長が太田市長だった時期があり、金銭面で、太田市文化スポーツ振興財団のトップである清水聖義から、おおた芸術学校長の清水聖義にカネが流れる構図が、利益相反となるので都合が悪いため、アカデミーオーケストラの代表者の自宅を事務局ということにしていますが、実態は別の場所にしています。

 このほかにも、コロナ禍による演奏活動休止を口実に、元参事は、「太田市長から人件費削減の指示を受けた」などとして自分の気に入らない職員らに退職を迫ったり、「生徒の保護者から教え方が悪いとクレームが来ている」などと出まかせを言って熱心に指導してきた講師らに契約打ち切りを言渡すなど、虎の威を借る狐ならぬ、太田市長の威光を盾に、逆らう者はこうなるぞ、という見せしめ人事までするようになりました。何かといえば太田市長との関係をひけらかすため、元参事の横暴に誰も逆らえなくなったため、太田芸術学校を舞台にした着服とパワハラが日常茶飯事となっていました。

 当会が入手した上記の情報が事実かどうか確かめるため、当会では、太田市長宛に次の公開質問状を提出しました。

*****10/3清水市長あて公開質問*****
                         令和5年10月30日
〒373-8718群馬県太田市浜町2番35号
太田市長 清水聖義 様
Tel:0276-47-1111(代表)Fax:0276-47-1888(代表)

                〒373-0842 群馬県太田市細谷町■■■■■
                塚本 忠久
                電話番号 0276-■■-■■■■

おおた芸術学校を巡る太田市元参事の不祥事件について(公開質問)

拝啓 日々益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
 弊団体は、行政およびその関連機関を外部から監視し、当該機関による権限の不当な行使ないしは不行使による一般国民への権利利益侵害、並びに税金を原資とした公的資金の濫費について、調査および救済の勧告を図る活動をしている民間団体です。
 さて、2023年09月29日から30日にかけて報道された情報によりますと、太田市文化スポーツ部参事だった58歳の職員(以下「元参事」という)についての不祥事件に関して、少なくとも2016年から2021年度にかけて、元参事の業務先であり、太田市が運営する「おおた芸術学校」(以下「OAA」という)主催の演奏会において、元参事は担当課職員でありながら、OAAが委託していた団体で指揮者として出演し、団体から約640万円の不正報酬が支払われ、本来は職務であるOAAの団体に対する指導でも、継続的に謝金を受け取っており、さらにこれ以外にも、特定の職員に叱責などを繰り返して退職させるなどのパワハラ行為を行っていたうえ、OAA備品の楽器(8万5千円相当バイオリンなど)を所定の手続を経ずに外部に売却するなどしており、これに対して太田市は、遅くとも2021年ごろからこの職員の不適切行為を一部把握していたが、本格的な調査を開始したのは外部からの指摘があった今年4月ごろで、この結果、太田市は9月29日に、この職員を停職3カ月の懲戒処分とした上、参事から課長に降格させる処分を発表したとあります。
 一般的に言えば、職員でありながら、公務にもかかわらず出演料が支払われることは有り得ないことです。また、パワハラ等による𠮟責などで特定の職員を退職に追い込んだ背景には、人事面で何らかの威光を笠に着ていたことが想定できます。さらに、公的に使用する備品の調達に関して、所定の手続きを経ないまま、購入や売却をしたとするならば、組織としての管理体制に重大な瑕疵があったことをうかがわせます。
 市民として今回の一連の経緯を検証し、今後,2度と同様な事態を招かないようにしたいと考えております。つきましては、以下の質問事項がありますので、誠意をもってお答えください。
 なお、公務ご多忙のところまことに恐縮ですが、ご回答は、文書もしくはFAXにて11月13日(月)必着で上記連絡先までご連絡賜りたくよろしくお願い申し上げます。尚、当日までにご回答いただいた場合、あるいはいただけない場合、その回答内容あるいは事情について、広く公表させていただくことをあらかじめご了承ください。

【質問その1】
 元参事は、市職員でありながらOAAが委託していた各種団体で、イベントの際に指揮者として出演し、報酬を得ていたとあります。元職員をOAAの職員に任命したのは、いつ、誰の発案で、その理由はなんだったのでしょうか?

【質問その2】
 OAAが委託していた各種団体が、なぜ元参事のような個人に対して、報酬を支払うことができたのでしょうか?
 たとえば、市やOAAにはこのような場合出演料のレートや支払い方法など内規があったのでしょうか?
 仮に元参事の出演料の支払いについて、内規に基づき各種団体に請求がなされたのであれば、なぜ元参事の所属先の太田市もしくはOAAに対して、支払う形をとらなかったのでしょうか?

【質問その3】
 おおたアカデミーオーケストラを始めとする付属団体では誰がどのように出演料の決定を担当し、実際に支払いが行われたのでしょうか?

【質問その4】
 同じく市職員の扱いで演奏もしている人もいるとの情報もあり、当方として、OAA職員全体の勤務形態や内容の詳細を明らかする必要があると考えます。よって、今後、そうした情報を開示請求しようと思いますが、貴殿の見解を予めお聞かせください。

【質問その5】
 おおたアカデミーオーケストラの事務局が、なぜか同オーケストラ代表のO氏宅として登録されているようですが、事実でしょうか?
 事実である場合、実際は名義貸しの、実態のないペーパーカンパニー同然ということになりかねません。そうすると、おおた芸術学校の事務局、及び太田市文化スポーツ側はきちんと会計を把握していないものと考えられますが、そのような懸念について、貴殿の見解をお聞かせください。

【質問その6】
 2016年から2021年まで長年にわたり、約640万円もの報酬、その他謝金等を不正に受け取っていたにもかかわらず「当然もらえるものだった」と釈明する元参事に対して、太田市はどのような指導をしていたのでしょうか?

【質問その7】
 おおた芸術学校のホームページで、2023年10月17日付で「おおた芸術学校職員による不祥事についてのお詫び」と題して、「9月29日(金)、本校職員が懲戒処分となりました」との記載があります。この「本校職員」は、元参事の市職員と同一人物と思われますが、OAAの理事長でもある貴殿は、なぜ「本校職員兼太田市文化スポーツ部参事」という表現をしなかったのでしょうか?

【質問その8】
 元参事は、OAAの職員や講師らに対して、退職や契約打ち切りを持ち掛けて、「コロナの影響で予算が少なくなり、クラス開講や演奏会が事業縮小になった」などと、実際は自ら招いた原因なのに、あたかも市長の意向による人員削減の方針の一環であることを理由としてほのめかしたそうですが、貴殿は元参事にそのような人員削減の方針を本当に示したのでしょうか? 本当だとすると、貴殿は市長及びOAAの理事長の立場で、元参事にOAAの人事を仕切ることも容認していたのでしょうか?

【質問その9】
 OAAには元参事が懇意にしている女性職員が複数いるため、他の職員や講師らが、元参事の素行について相談しようと思っても、元参事に知られるリスクがあるため、元参事の素行の実態について、貴殿に報告できない状況が懸念されます。このような事情について、貴殿はOAAから報告を受けていましたか?

【質問その10】
 2016年まで、元参事は、指揮者として出演したギャラとして商品券で支払いを受けていた上に確定申告を怠っていたとの報道もあります。このため財団職員から脱税のリスクを指摘されて、ようやく申告するようになったということですが、そうすると、2016年から2021年まで、なぜ約640万円もの報酬が出演料などとして元参事本人に支払われていたのでしょうか? 2016年の時点でなぜ是正できなかったのか極めて疑問です。

【質問その11】
 楽器購入に関して、1200万円の予算がついて、そのうち500万円を元参事がハープ購入に充てたようですが、OAAの予算は誰がどのように決めて、それを太田市の誰が査定して決裁しているのでしょうか? OAA設立当時から現在に至るまでの予算の規模とその内訳はどのようなものでしょうか?

【質問その12】
 元参事は、楽器購入のために頻繁に韓国に出張していたのは本当でしょうか? その際、複数名で2泊ほど滞在するのが常だったのは本当でしょうか? また、元参事の愛人らも、元参事が自費で同行したのは本当でしょうか? 楽器購入だけなら、オンラインによるネット購入でも可能で、わざわざ韓国に出張する必要性はないと考えますが、貴殿の見解はいかがでしょうか?

【質問その13】
 なぜ元参事を、長年にわたりOAAに配置したのでしょうか? 貴殿の方針だったのでしょうか?

【質問その14】
 2022年12月9日付地元紙の報道によると、元市職員(36)が上司のパワハラでうつ病を発症し、退職を余儀なくされたとして、市に約410万円の損害賠償を求める民事訴訟を前橋地裁太田支部に起こしたことがわかります。この事件と、今回の元参事の懲戒処分との間には、なんらかの関連があるのでしょうか? なんらかの関連がある場合、事実関係をご教示ください。

【質問その15】
 これだけ長期間、しかも多岐に亘り不祥事を起こした元参事に対して、課長への降格と停職3か月の懲戒処分だけというのは、あまりにも甘い処分と言わざるを得ませんが、貴殿はなぜ、懲戒免職処分を判断するに至らなかったのでしょうか? その理由をお聞かせ願います。
                            敬具
**********

 これに対して、現時点で未だに太田市長からの回答は当会に届いておりません。昨年11月22日に面談した際、応対した太田市人事課長、係長、太田芸術学校長、太田芸術学院職員の4名は、「現在弁護士と相談中なので、いつ回答できるかわからない」と話したので、当会会員らは「いつまでに回答しようとしているのか言ってほしい」と再三お願いしましたが、太田市職員らは「わからない」の一点張りでした。

■公開質問状と併せて、当会では清水市長あてに次の公文書開示請求書を提出しました。

*****10/3清水市長あて公文書開示請求*****
                         令和5年10月30日
  (宛先)太田市長
                請求者 住所 太田市細谷町■■■■■
                    氏名 塚本忠久
                法人その他の団体にあっては、事務所
                (事業所)の所在地、名称及び代表者の氏名
                電話番号 0276-■■-■■■■
 太田市情報公開条例第8条の規定により、次のとおり公文書の開示を請求します。
<開示の請求に係る公文書の名称又は内容>
 2023年09月29日から30日にかけて報道のあった太田市文化スポーツ部参事だった58歳の職員(以下「元参事」という)についての不祥事件に関して、少なくとも2016年から2021年度にかけて、元参事の業務先であり、太田市が運営する「おおた芸術学校」(以下「OAA」という)主催の演奏会において、元参事は担当課職員でありながら、OAAが委託していた団体で指揮者として出演し、団体から約640万円の不正報酬が支払われ、本来は職務であるOAAの団体に対する指導でも、継続的に謝金を受け取っており、さらにこれ以外にも、特定の職員に叱責などを繰り返して退職させるなどのパワハラ行為を行っていたうえ、OAAの備品の楽器(8万5千円相当バイオリンなど)を所定の手続を経ずに外部に売却するなどしており、これに対して太田市は、遅くとも2021年ごろから元参事の不適切行為を一部把握していたが、本格的な調査を開始したのは外部からの指摘があった今年4月ごろで、この結果、太田市は9月29日に、元参事を停職3カ月の懲戒処分とした上、参事から課長に降格させる処分を発表したと報じられました。ついては、以下の項目に関する一切の情報。
①2021年ころから元参事の不適切行為を一部把握したあと、本格的な調査を開始した今年4月までの間に、入手した情報を時系列的に調べた過程がわかる情報
②今年4月に外部から提供のあった指摘の内容がわかる情報
③今年4月から9月29日の発表までに、3か月の停職と参事から課長への降格を伴う懲戒処分が適当だとする判断を下すに至った過程がわかる情報(庁内での会議録、懲罰委員会の議事録や報告書等を含む)
④太田市職員の懲戒処分等に関する指針
⑤元参事が、太田市に入庁後、2016年までどのような所属先、職位だったのか、異動にかかわる情報
⑥元参事のパラハラ等により退職を余儀なくされた職員、講師らOAAの関係者のかたがたのそれぞれの事情が分かる情報(退職の時期、理由がわかる面談記録や報告書などを含む)
⑦2022年12月9日付地元紙の報道によると、元市職員(36)が上司のパワハラでうつ病を発症し、退職を余儀なくされたとして、市に約410万円の損害賠償を求める民事訴訟を前橋地裁太田支部に起こしたが、今回の元参事の懲戒処分との関係が分かる情報
⑧太田市文化スポーツ部と、太田市文化スポーツ振興財団、おおた芸術学校、それと元参事に出演料等を払っていた団体の人的、財政的、業務的な関係が分かる情報
⑨元参事に出演料等を支払っていた団体の会計処理がどのようなものだったかがわかる情報(2016年以降の団体事務局の所在地、団体の運営責任者の職位と氏名、団体の組織図、座席配置票、収支報告等を含む)
⑩2016年以降、元参事が国内出張をしたことがわかる情報(出張先、出張目的、日程、出張費用、同行者等が記された出張命令書、出張報告書等を含む)
⑪2016年以降、元参事が海外出張(韓国を含む)をしたことがわかる情報(出張先、出張目的、日程、出張費用、同行者等が記された出張命令書、出張報告書等を含む)
⑫太田市文化スポーツ振興財団の2016年以降の収支報告書、職員名簿、市からの補助金額がわかる情報
⑬2016年以降、元参事が指揮をした演奏会の内容がわかる情報(指揮をした団体名、日時、会場、出演料等を含む)
⑭2016年以降、元参事に関して、他の職員や関係者(講師、団員、生徒、保護者ら)から学校、財団、市に寄せられた内部通報の様子がわかる情報
⑮元参事が韓国に出張した際、事前の必要経費として申告していた金額及びその内訳と、帰国後の支出報告の内訳がわかる情報
⑯OAAが委託していた団体で、元参事が指揮者として出演して、団体から支払われた約640万円の報酬の内訳
⑰元参事が、本来は職務であるOAAの団体に対する指導でも、継続的に謝金を受け取っていたことがわかる情報(それぞれの謝金の金額、支払元、支払い日時、謝金の名目等を含む)
⑱元参事が、OAAの備品の楽器(8万5千円相当バイオリンなど)を所定の手続を経ずに外部に売却していたことがわかる情報
⑲元参事に約640万円その他の不当利得の返還を求めたことと、元参事が不当利得の返還に応じたことがわかる情報(遅延損害金も検討したことがわかる情報を含む)
<請求の目的>真相究明、責任所在明確化、再発防止のため
**********

 こちらの情報開示請求は、令和5年11月13日付で開示決定通知と非開示決定通知が送られてきました。このうち非開示通知書は「不存在」「太田市情報公開条例第6条第2号又は第7号該当」とあり①~⑲まで理由が書いてあります。








 明らかに太田市の人事課長は、不都合な文書は「不存在と非開示」で押し通そうとしていることがうかがえます。そのため、令和5年11月22日に太田市役所を訪れた当会会員らは「処分をするための事実関係の資料はないのか」などと質問しましたが、人事課長は「不存在」としか言いませんでした。しかし、「令和5年の4月まではない」と言っていたので、調査を始めたのは令和5年5月からではないかと思われます。なぜなら「令和5年4月まではない」と言っていたからです。そのため、その後「令和5年5月から現在まで」の期間を対象とした公文書開示請求を追加で行いました。また、条例第7号は「・・・おそれ」とあるので、当会会員が審査請求中です。



 ご覧のとおり、元参事の経歴だけが開示され、財務状況はHPに掲載してあるものが添付されていましたが、それ以外の肝心な情報は全て不存在とされてしまいました。明らかに、この事件について、太田市はひた隠そうとしており、その背後には清水市長への忖度が見え隠れしています。

(2)学校法人太田国際学園のぐんま国際アカデミー(GKA)に関する私物化疑惑

 ぐんま国際アカデミー(GKA)は、太田市外国語教育特区構想に基づき設立された、初等部~高等部までの一貫教育校です。太田市が申請し構造改革特区第1号に認定された「太田市外国語教育特区構想」に基づき、設立され、2005年4月に太田市西本町(西本町キャンパス)に初等部が開校しました。開校から3年間は初等部1年生と4年生が募集され、4年目からは初等部1年生のみ募集されています。2011年4月、群馬松嶺福祉短期大学跡地の太田市内ケ島町(内ケ島キャンパス)に高等部が開校し、それにともない中等部が同所に移転しました。2014年3月に同校初の卒業式が行われ、2005年に初等部4年生として入学した1期生を輩出し、2017年3月に、初等部1年生として入学し同校で12年間学んだ生え抜きの1期生が卒業しています。

 初等部のある西本町キャンパスから北へ200mほど離れた場所に、ぐんま国際アカデミーが駐車場として借りている約400坪の土地があります。


赤丸で囲んだ赤枠の場所が当該土地

 今から7年前、ここの所有者が相続の関係で土地を売らなければならなくなりました。そこで、駐車場として借りているぐんま国際アカデミーの理事長である清水市長に相談に行ったところ、太田市長が「アカデミーで買うよ」と言いました。

 ところが一旦「買うよ」といった清水市長ですが、その後「待てよ、俺が半分買うことにするかな・・・いや、やっぱり俺じゃあだめだ。娘に買わせる」と言って、400坪の土地の半分を娘の会社(㈱グルーバルロジスティクス太田、代表取締役・清水朋子、太田市飯田町753番地)に買わせました。当時、他にも「この土地を買いたい」と所有者に持ち掛けた人がいましたが、その人は、あとで清水市長の娘の会社が、坪1万円安い金額で買ったことを知り、憤慨したという話もあります。



 当会は、この土地がぐんま国際アカデミーの保護者送迎用駐車場として使用されていることを確認しています。


 仮に、ここが、ぐんま国際アカデミーの駐車場として、借り上げられた土地である場合、借り上げ料が土地所有者に支払われていると思われます。となると、誰が、月いくら支払っているのかどうか、ということが気になるところです。

■そこで、令和5年10月30日に次の内容で情報開示請求書を清水市長に提出しました。

*****10/3清水市長あて公文書開示請求*****
                         令和5年10月30日
  (宛先)太田市長
                請求者 住所 太田市細谷町■■■■■
                    氏名 塚本忠久
                法人その他の団体にあっては、事務所
                (事業所)の所在地、名称及び代表者の氏名
                電話番号 0276-■■-■■■■
 太田市情報公開条例第8条の規定により、次のとおり公文書の開示を請求します。
<開示の請求に係る公文書の名称又は内容>
 学校法人太田国際学園が設置者となっているぐんま国際アカデミー(GKA)に関する以下の情報。
(1)現在GKAは、中等部・高等部(所在地:〒373-0813 群馬県太田市内ケ島町1361-4)及び初等部(所在地:〒373-0033 群馬県太田市西本町69-1)の2カ所にキャンパスを有するが、それぞれのキャンパス周辺において、GKAないし学校法人もしくは太田市関連部署名義等で、現在借り上げている駐車場があれば、それらの場所が判る地図など。
(2)同じく、借り上げている駐車場があれば、その借り上げ条件(有償か、無償か、有償の場合借り上げ単価(円/月/平米)
<請求の目的>学習・研究等のため
**********

 しかし、未だに開示が為されておりません。したがって、疑惑を確かめることが出来ない状況にあります。

(3)新聞報道もされている清水市長の献金裏金化疑惑

■太田市長の選挙運動費用収支報告書不記載による献金の裏金化疑惑については、当会の次のブログでも報じていますので参考にしてください。メディア関係者は、この問題に最も関心があった様子です。

○2022年12月30日:太田市長に政治資金規正法違反の疑惑?・・・寄付金の記載の有無に関する質問状に答えを濁す市長
○2023年4月27日:【速報】太田市長の政治資金規正法違反?・・・300万円の献金を巡る疑惑で市民らが清水聖義市長を告発!
○2023年10月27日:太田市の清水市長が公選法違反容疑で書類送検・・・選挙無法特区の群馬で注目される地検の対応
○2023年12月19日:【選挙無法特区】政治とカネで今度は太田市長を不起訴にした前橋地検・・・もはや「何でもあり」!?

(4)北茨城の交流館の跡地を巡る疑惑

 この疑惑事件は、新聞報道から情報を得て、現在調査中です。

**********日本経済新聞2023年11月17日19:30
群馬・太田市、休業中の商業施設に国際課など移設

「おおた・北茨城交流物産館」は2020年9月に開業した(群馬県太田市)
 群馬県太田市は休業中の商業施設「おおた・北茨城交流物産館」(同市)の建物取得後の利用計画を公表した。2024年9月をめどに市の国際課や学校教育センターを移設し、文教施設として活用。外国人市民向けの日本語学習や日本人の不登校生徒への支援などを行う。
 このほか、交通対策課のバス管理センターも配置する。余剰スペースは、市の第三セクターでビール製造などを行う夢麦酒太田(同)が地ビールの缶詰め作業で利用するという。
 商業施設は同市と連携協定を結ぶ茨城県北茨城市とのつながりから、太田市の市有地に大雄建設(同)が建設し、20年9月に開業した。同社が運営していたが、新型コロナウイルス下で売り上げが減少するなどして23年3月から休業していた。
 太田市は2億1450万円で同建物を取得する予定。取得後の利用を巡っては、当初、市の福祉関連業務を行う庁舎とする計画だったが、市議会から批判があり撤回していた。

**********上毛新聞2023年6月16日06:00
海産物販売の「おおた・北茨城交流物産館」が休館 オープンから2年半、業績不振で 群馬・太田市

マグロの解体ショーなどが行われたおおた・北茨城交流物産館バスターミナル駅=2020年12月
 群馬県太田市は15日までに、同市飯塚町の物産交流施設「おおた・北茨城交流物産館バスターミナル駅」が、業績不振により3月6日に休館したと明らかにした。同館には設備購入などの補助金として、開館時に。同館には設備購入などの補助金として、開館時に太田市が2500万円、交流のある茨城県北茨城市が500万円をそれぞれ投じていた。公募型プロポーザル方式で選定された大雄建設(太田市)が施設を建設、保有し、管理と運営も担っていた。
 同館は2020年9月にオープンし、北茨城市の海産物などを販売。施設用地は、太田市が市有地1773平方メートルを年額約174万円で同社に貸してきた。同社によると、慢性的な集客難に加え、物価高騰の影響もあり休館を決定した。今後の施設活用については未定としている。
 市は15日の市議会6月定例会の一般質問で、現時点で同社に補助金の返還を求めない方針であることを明かした。また、四半期ごとの同社からの業績報告では、集客の当初目標が達成されていたことから「経営難との認識はなかった」と説明した。
 上毛新聞の取材に、北茨城市まちづくり協働課は「4月に休館の知らせを受けるまで、業績不振だとは知らなかった」と説明。同市の公金を投じた施設の休館について「非常に残念。北茨城をPRする場として事業を再開してほしい」と話した。

**********号外Net太田市2023年6月25日06:24
【太田市】もう一度見たかったマグロの解体…。「おおた・北茨城交流物産館バスターミナル駅」が臨時休業中。
「おおた・北茨城交流物産館バスターミナル駅」が2023年3月6日より臨時休業中となっています。

お店の前には悲しい張り紙が。みなとの魚は同館内で営業していた鮮魚店。
2時間無料で使える広々とした駐車場も閑散としていました。

こちらは2020年9月24日にオープンし、交流のある北茨城市の海産物などを中心として販売してきました。魚だけでなく、野菜も産地直送で新鮮なものが売られていました。揚げたてのコロッケやカツの販売もあり、毎日の食事の調達に利用していた方もいたのでは?オープン当初は、海のない群馬県でも新鮮な魚が食べられると話題でした。また、毎日マグロを解体するというイベントには衝撃を受けたことを覚えています。

オープンからわずか2年半での休業。バスターミナルおおたの隣という、せっかくのアクセス良好な立地です。新たな形で営業再開となり、多くの人で賑わう場所となることを祈るばかりです。

**********

■1月24日の太田市役所での記者会見でも申し上げたように、多選+老害という観点から、これ以上清水市長の続投は、太田市の将来に大きな影響をおよぼすことから、何とか回避したいものです。

 ところが、呆れたことに、清水市長にエールを贈る輩も県内には存在します。

**********一太ブログ「気分はいつも直滑降」2021年03月28日14:56
来週は太田市長選挙が告示〜高齢・多選批判をものともしない清水聖義市長の知力と体力に脱帽。
 ・・・・(前略)・・・
 今日は、午前9時45分に高崎の自宅を出発。午前11時から太田市内で行われた清水聖義太田市長の選対事務所開きに駆けつけた。次のような挨拶をした。
 「皆さんご存知のとおり、清水市長には、私が国会議員だった頃から山本一太太田後援会の会長をお願いしています。その市長が再選を目指して立候補すると言うなら、私に応援する以外の選択肢はありません。」
 「しかしながら、私が今回も清水市長を支援するのは、(もっと大事な)別の理由もあります。それは、太田市の現状や将来を考えた時、太田のリーダーとして余人をもって代え難いひとだからです。」
 清水市長は79歳。前回の選挙の際も、高齢・多選批判はあった。が、知力や体力はもちろんのこと、感性も構想力も、そして好奇心も全く衰えていない。この人は「常人」とは違う。実際、TANITAの体組成計に乗ってみたら、体内年齢は59歳だったそうだ。実年齢より20歳若いって、スゴい。ちなみに、自分も体内年齢44歳(19年差)を維持している。
 来週の告示日にも、必ず駆けつける。
追伸:(後略)
       <清水太田市長とは昨年のウェブ番組で対談>

**********

■一太知事は、清水市長のことをこのように評価してますが、既に記憶力の減退は否定しがたい状況にあります。なぜなら、上記に掲げた1月25日付け朝日新聞朝刊で、清水市長は朝日新聞の取材に「中身を確認しないで紙袋を受け取った。事務員に渡したところ300万円が入っていたので、すぐに返すように指示した。大金をもらう理由がない」と説明し、「事務員が何度も返そうとしたが受け取らないため、供託した」と話したからです。

 献金した方の証言によると、「事前に清水市長に300万円の献金を伝えたところ、清水市長は押っ取り刀で事務所にやってきて、現金300万円を受け取ると感謝の言葉を述べて、そそくさと立ち去った」ということです。

 「清水市長の記憶力が減退しているとなると、市政への影響が懸念される」と太田市民が心配するのも無理ありません。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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