市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

館林市議選の有効性をめぐり当会会員が館林市選管に異議申し立ての補正書を提出!

2018-10-05 23:31:00 | オンブズマン活動
■9月23日(日)に投開票が行われた館林市議会選挙では、なんと1票が余計に投票箱の中に入っていたことが判明しました。館林市選挙管理委員会では、投票結果に影響がないとして、この重大な不祥事を放置していましたが、その後マスコミに報道されたことから、館林市の選管では、おそらく原因調査も充分にせずに、想定されるミスの原因を列挙した内容で、9月28日付で、市議選に出馬した当会館林支部長を含め候補者全員宛てに、「市議会議長選挙における投票数の誤りについて(報告)」と題する簡単な報告通知を出しました。
 これを踏まえて、当会支部長は10月2日に異議申し立てを館林市選管に提出していたところ、さらなる説明を求められたことから、本日10月5日、当会支部長と代表の2名で館林市役所を訪れました。







 この事件の経緯については、次のブログ記事をご覧ください。
〇2018年10月1日:9月23日投開票の館林市議選の開票場の様子から見えてくる我が国選挙制度の不誠実な現況
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2766.html
〇9月26日:9月23日の館林市議選の開票結果を巡る謎の解明は果たして可能なのか?
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2763.html
〇2018年9月17日:館林市議選で当会会員が奮戦中!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2760.html





市役所一階のロビー。

■今回の館林市選管訪問に先立ち、当会支部長は、10月2日付で次の異議申立書を選管に提出しておりました。

*****異議申立て*****

館林市選挙管理委員会御中            平成30年10月2日(木)
                        館林市台宿町1-31
                        館林市市議会議員候補者
                        館林市台宿町1-31
                        館林市議会議員候補者
                        小林 光一   印
                  (市民オンブズマン群馬館林支部長)

              件名:異議申立て

9月23日投開票の館林市議会議員選挙につき、館林市選挙管理委員会の皆様には大変お世話になりました。

さて、添付yahooニュース(2018/09/26 8:45配信)毎日新聞記事(添付参照)をご確認ください。この中で、次の記載がございます。

<引用はじめ>

開票所で集計された投票用紙は集計後に箱詰めされ、立会人の印を押して封印されている。開封するには有権者か候補者の異議申し立てがないとできないため、市選管は、投票所で残った投票用紙を、異なる計数機で3度集計し直し、投票所でのミスがなかったかどうか確認する。

<引用おわり>

このことについて、有権者および候補者として、表題の如く異議申請するに至りました。

館林市選挙管理委員会に於かれましては、早急に対処いただきたく投開票調査をお願い申し上げます。

以上

添付:2018年9月26日8:45付Yahooニュース配信毎日新聞記事
  2018年(平成30年)9月23日投開票の館林市議選でみえた不誠実、解析レポート
**********

■本日10月5日、当会館林支部長から、「10月2日に提出した異議申立書」について、説明を求められているので同行してほしい」という要請があったため、朝8時に家を出て、館林に向かいました。朝は道路が混んでおり、結局館林市役所についたのは10時半でした。



持参した資料を選管職員に提示。

選管担当者らから異議申立ての補正手続きの説明を受ける当会支部長。

 さっそく当会館林支部長と一緒に3階の選挙管理委員会に赴きました。選管の担当者ら3名が対応に現れました。窓口での立ち話でしたが、選管いわく「異議申し立ての要件を満たしていないので、行政不服審査法にならって、書き直してほしい」というものでした。


選管が説明時に使った行政不服審査に基づく異議申し立ての要件。

 そこで、一旦1階のロビーに降り、選管の指示に従って、異議申立書の補正書を作成し、11時55分に選管を再び訪れて、補正書を提出しました。内容をチェックしてもらい、受理されました。なお、今回補正書を提出しましたが、異議申立書の提出日は、10月2日のまま、今後、選管で審査されることになります。


作成した補正書。

再び選管のある行政課に赴く。

選管に補正書を提出する当会支部長。↑

 本日提出した補正書は次のとおりです。

*****補正書*****

             補正書
                       平成30年10月5日
                       小林光一
補正の内容
1.前期の通り
2.処分の内容
 2018年9月16日(日)公示、同27日(日)投開票の館林議会議員の効力
3.請求の趣旨
 事項に示すことを要因として、当該選挙の効力に対して疑義があるので、異議を申しでる。
4.請求の理由
 既に10月2日提出済の「2018年9月26日8:45付Yahooニュース配信毎日新聞記事」及び「2018年(平成30年)9月23日投開票の館林議会選でみえた不誠実、解析レポート」でも判るとうり、当該選挙の実施体勢(制)においてさまざまな疑義が生じている。それらの事項については、館林市選挙管理委員会による9/23投開票の館林市議選に於ける不正実行為にかかる確認事項」としてまとめた。これらの要確認事項がクリアにならない限り、投開票の作業に疑問があり、選挙の効力は無効と考えざるを得ない。

*****不誠実行為に係る確認事項*****


                            2018年10月5日
館林市選挙管理委員会による9月23日投開票の館林市議選における不誠実行為にかかる確認事項

1.投開票所での「選挙管理委員」や開票作業をする「市職員」の役割について

(1) 今回の市議選に関わった選挙管理委員のメンバー全員の情報(氏名、職位、市役所との関係など)は?
(2) 開票作業に従事した職員全員の情報は(氏名、職位、所属先など)?
(3) 選挙管理委員の選出(選抜?)にかかる規定はなにか?
(4) 開票作業に従事する職員の選出(選抜?)にかかる規定はなにか?

2.期日前投票と投票箱の管理について
 今回の選挙では、9月23日午後6時28分に一見30歳代と思しき男が四角形の「投票箱」と判断できる箱を片手に持って開票所の体育館の階段を駆け上がってきたことが目撃されている。このことについて、
 (1)この投票箱を運んでいた人物の素性に関する情報は?(氏名、職位、所属先など)
 (2)この人物と選管との関係は?
 (3)選管はこの人物にどのような根拠で、どのような作業の指示をだしたのか?
 (4)目撃された時、この「投票箱」のなかには、どのようなものが何票はいっていたと認識しているか?
 (5)9月23日午後6時28分に開票所に持ち込まれたこの「投票箱」は午後9時からの開票作業開始まで、誰がどこで、どのように管理をしていたか?
 (6)この「投票箱」は、9月16日の告示日から、9月23日午後6時28分までの間、どこに存在し、誰がどのように管理していたか?
 (7)9月16日から9月22日の各日の期日前投票者数は?
 (8)上記(5)に関連して毎日、期日前投票時間以外には、「投票箱」はどこで、誰がどのように管理していたか?
 (9)夜間保管する際にはどのようなチェックを実施していたか?
(10)選挙期間中およびその後の投開票がすべて終了するまでの「期日前投票箱」の管理方法についての規則があれば、その内容は?

3.開票作業について
 (1)開票所において、開票作業に携わったり、立ち会ったりする関係者(開票立会人、観覧人、マスコミその他)に対するチェック体制はどのようなものか?(出入り口での通過人物の身分証の提示、服装、所持品など)
 (2)開票作業に携わる人物の開票所への集合時間、および入場開始時間は?
 (3)その規定はあれば、何時と規定しているか?
 (4)集合から作業開始までは、どこで待機させているのか?
 (5)開票作業における選管の役割はどのようなものか?
 (6)また、それにかんする規定はどのようなものか?
 (7)開票立会人、観覧人、マスコミに対するチェック体制(チェック方法、入場条件など)はどのようなものか?
 (8)開票作業全般に関する規定はどのようなものか?
 (9)開票所のレイアウトと、開票作業用テーブル配置、それぞれのテーブルでの作業分担内容、担当者氏名・職位・所属先、それぞれの作業分担役割の選定(選抜?)方法はどのようなものか?
(10)と思われる者が「9時になったら鍵を開けて・・・」などと発言している。

4 その他
 (1)投票用紙はいつ、どこで、何枚印刷するのか?
 (2)それらは、投票まで、どのように管理されているか?
 (3)選挙が終わっても投票されない白票は、だれが、どのように管理しているのか?
**********

■選管では、「今回の異議申し立ては、自らの投票結果の無効を主張するのか、それとも、今回の選挙全体の無効を主張するのか、明記してほしい」と当会会員に質問しました。

 それに対して、当会支部長は、「自分のことも含め、また、他の候補者の皆さん、そして有権者全員に対して、選挙のやり方に疑義があることは、選挙の公平、公正、公明性の観点から重大な問題であり、この際、あらたに添付した疑義のある項目について、明らかにすることが、選挙権者、被選挙権者に対する選管の責務であり、選挙制度への信頼回復にとって必要不可欠である」旨、申し入れをしました。

 今後、異議申し立てについて選管で内容の審査が行われることになりますが、いつまでに結論を出すのかは、法的に決まっていないらしく、今後、館林市選管の対応次第ということになります。


帰路、街中で見かけた地元県議の看板。みたところ空き地に立っているようだ。となると連絡事務所として実態がないことになるのでは。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

コメント
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