市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

【速報】大同有毒スラグを斬る!・・・群馬県内・榛東村5ヶ所でスラグ使用(最大7倍フッ素)!①

2016-09-17 22:42:00 | スラグ不法投棄問題
■2016年9月16日榛東村の広報に大同スラグの分析調査結果が掲載されたとする新聞報道がありました。さっそく見てみましょう。



**********2016年9月16日毎日新聞群馬版 PDF ⇒ 2016n0916vey.pdf
榛東村 5カ所でスラグ使用
最大7倍のフッ素 広報に結果公表

 大手鉄鋼メーカ―「大同特殊鋼」(名古屋市)の渋川工場から出た鉄鋼スラグに環境基準を超える有害物質が含まれていた問題で、榛東村の5カ所の工事で、この鉄鋼スラグが使われ、最大で環境基準の約7倍のフッ素が検出されたことが村の調査で分かった。村は16日配布の村広報に結果を掲載し、今後の対応を県と協議する。
 村によると、スラグが使われていたのは、「ソフトバンク榛東ソーラ-パーク」と「白子の海ソーラーポート」の太陽光発電所2カ所のほか、キャンプ場などがある「創造の森」入口付近、茅野公園の駐車場――など5カ所。発電所と創造の森ではスラグ砕石がむき出しになっている。
 フッ素の環境基準は、含有量で1キログラムあたり4000ミリグラム以下、溶出量で1リットル当たり0.8ミリグラム以下。ソフトバンク榛東ソーラーパークはソーラーパネルの外側で、土壌中のフッ素溶出量が最大で基準の約7倍だった。ソフトバンクによる調査では、パネル内部でも最大で6倍超。白子の海ソーラーポートでは路盤材のフッ素溶出量が2.5倍だった。村はソフトバンクや「白子のり」を製造する白子とも対応を協議する。
【尾崎修二】
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■当会ではスラグ報道のあった5カ所のうち3カ所を過去に調査しています。振り返って見ましょう。初めはソフトバンク榛東ソーラーパークです。
〇2014年9月22日:大同有毒スラグ不法投棄調査レポート・・・不法投棄現場(その9)榛東村ソフトバンクメガソーラー
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1403.html#readmore



水沢山近くに広がる「ソフトバンク榛東ソーラ-パーク」。白いフェンスの外側に赤い路盤材が見える。


フェンスのすぐ脇に気泡のような穴があいた有害スラグが見える、赤く見える路盤材のなかに大量の有害スラグが含まれている。報道によりフェンスの中まで有害スラグが不法投棄されていると驚きの事実が分かった、ソーラーパネルの下は元ゴルフ場の土を平らにならして使用すれば良いではないか!なぜ?わざわざ有害スラグを投棄するのか?


榛東村メガソーラーのパンフレットに載っているソフトバンクグループの皆様と元榛東村村長、そして不法投棄実行犯?および詐欺師?の佐藤建設工業社長。当事者の皆様、どなたでもよいから、早く有害スラグを撤去して欲しい!我々が問題提起してから早2年も経過してしまっているんだぞ!ソフトバンク社長様、売電のために群馬県民は犠牲?にするおつもりですか?

■続いては「白子の海ソーラーポート」です。
○2014年9月23日:大同有毒スラグ不法投棄調査レポート・・・不法投棄現場(その10)榛東村白子の海ソーラーポート
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1404.html#readmore


「白子の海ソーラーポート」の入口。こちらも門の向こうに赤い路盤材が見える。


門の手前に鎮座する、サビが浮いた有害スラグ。確か群馬県は安全宣言しているのに、榛東村がキチンと調査すると“まさかの”路盤材から基準の2.5倍のフッ素検出!群馬県廃棄物リサイクル課は一体何をやっているのだ!分析調査を県土整備部に任せるから混乱を招くのだ!

■さらには、キャンプ場などがある「創造の森」入口付近です。
〇2015年10月25日:大同スラグ問題を斬る!・・・渋川市の対応「ここが変だよ」番外編その2“百聞は一見に如かず”渋川広域圏
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1770.html#readmore


創造の森のキャンプ場入口。アスファルトが終わると白いスラグ生一本が見える。


こちらのスラグは超猛毒デカスラグだ。このスラグは大変珍しく、鉄そのものが付着していて、「スラグデラックス」と呼ばれている。このキャンプ場は一般廃棄物最終処分場の上に造られている。最終処分場にも大量に有害スラグが不法投棄されている疑いが浮上している。

■振り返って榛東村内のレポートを見てきましたが、読者の皆様の脳裏に浮かぶのは、「もう2年も“ほったらかし”なのかぁ・・・」という絶望的な感想ではないでしょうか?国や県、各市町村から「有害物質が検出」と新聞報道が幾度となく繰り返されています、しかし、「フッ素が環境基準の○倍!」と報道されるのみで、その撤去は全く進んでいません。

 有毒な物質は単純に撤去しなければならないのです。

 ではなぜ、撤去が進まないのでしょうか?

 これは、群馬県県土整備部が混乱を招く安全宣言をしたり、国土交通省が上武道路の工期ばかり気にして環境に目を向けない事、そしてなにより監督官庁の群馬県廃棄物リサイクル課が本来の法の適正執行をないがしろにして、圧力勢力のご機嫌をうかがってばかりで何もしない事が原因と言わざるを得ません。

 廃棄物リサイクル課は、圧力勢力に気を使い「一概にそうとは言えない」などと法律を無視し、この事件の時効が訪れるのを、首を長くして待っている?と考えれば全てが、合点がいくのかもしれません。

■今回もスラグ報道のポイントを整理しておきましょう。

① 榛東村内5カ所から環境基準の7倍もの有害フッ素が検出されたにも関わらず、いまだ群馬県と対応を協議する段階であること

② 有害スラグが未だにむき出しの状態であるのに、のんきに協議をこれからすること

③ 「ソフトバンクソーラー」パネルの外周のみならず、パネルの下からも環境基準の6倍超の有害スラグが検出されたこと

④ 「白子の海ソーラーポート」では路盤材のフッ素溶出量が2.5倍だったこと。(この路盤材については群馬県が安全宣言を過去に行い、混乱を招き大変迷惑であること。)


 当会では、有害スラグ情報が飛び交うのみで、全く撤去が進まないことから、“きれいな群馬ちゃん”を守るため、大同・佐藤極悪連合そして、これらを庇う群馬県県土整備部・国土交通省、そして環境問題・監督部局の群馬県廃棄物リサイクル課を徹底追及せざるを得ません。

 東京都知事が最近口にする、「スピード感をもって」徹底的に有害スラグ問題を追及していきますので、皆さまお楽しみに!

■読者の皆様、東京ガス跡地につくられた食材市場さながら、農業地帯の農道に有毒スラグがまかれるといったヒジョーシキな行政の環境対応により、有害物質が染み出してこないようにするための対策に我々の血税が投入されないよう、原因者に責任と負担を負わせることにより、有害スラグを一刻も早く完全撤去させるべく、今後も尽力してまいります。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】

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