市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

大同有毒スラグ問題を斬る!・・・【報道】群馬県内・榛東村5ヶ所でスラグ使用(最大7倍フッ素)!③

2016-09-25 23:34:00 | スラグ不法投棄問題
■2016年9月16日、榛東村の広報に大同スラグの分析調査結果が掲載されたとする新聞報道がありました。今回はその③をお伝えします。その①②はこちらです。↓↓
※その①: http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2121.html
※その②: http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2126.html

 まずは新聞報道の内容のおさらいから始めましょう。

**********2016年9月16日毎日新聞群馬版 
榛東村 5カ所でスラグ使用
最大7倍のフッ素 広報に結果公表

 大手鉄鋼メーカー「大同特殊鋼」(名古屋市)の渋川工場から出た鉄鋼スラグに環境基準を超える有害物質が含まれていた問題で、榛東村の5カ所の工事で、この鉄鋼スラグが使われ、最大で環境基準の約7倍のフッ素が検出されたことが村の調査で分かった。村は16日配布の村広報に結果を掲載し、今後の対応を県と協議する。
 村によると、スラグが使われていたのは、「ソフトバンク榛東ソーラーパーク」と「白子の海ソーラーポート」の太陽光発電所2カ所のほか、キャンプ場などがある「創造の森」入口付近、茅野公園の駐車場――など5カ所。発電所と創造の森ではスラグ砕石がむき出しになっている。
 フッ素の環境基準は、含有量で1キログラムあたり4000ミリグラム以下、溶出量で1リットル当たり0.8ミリグラム以下。ソフトバンク榛東ソーラーパークはソーラーパネルの外側で、土壌中のフッ素溶出量が最大で基準の約7倍だった。ソフトバンクによる調査では、パネル内部でも最大で6倍超。白子の海ソーラーポートでは路盤材のフッ素溶出量が2.5倍だった。村はソフトバンクや「白子のり」を製造する白子とも対応を協議する。
【尾崎修二】
**********

■今回もスラグ報道のポイントを考察して見ましょう。

① 榛東村内5カ所から環境基準の7倍もの有害フッ素が検出されたにも関わらず、いまだ群馬県と対応を協議する段階であること

② 有害スラグが未だにむき出しの状態であるのに、のんきに協議をこれからすること

③ 「ソフトバンクソーラー」パネルの外周のみならず、パネルの下からも環境基準の6倍超の有害スラグが検出されたこと

④ 「白子の海ソーラーポート」では路盤材のフッ素溶出量が2.5倍だったこと。
 (この路盤材については群馬県が安全宣言を過去に行い、混乱を招き大変迷惑であること。)


■それでは、それぞれのポイントについて検証してみます。

ポイント①
榛東村内5カ所から環境基準の7倍もの有害フッ素が検出されたにも関わらず、いまだ群馬県と対応を協議する段階であることについて

 当会が「ソフトバンク榛東ソーラーパーク」と「白子の海ソーラーポート」を取り上げてから早2年の月日が流れました。その間に、国土交通省がスラグの有毒分析を発表したり、公共団体の有毒分析方法に疑問を持った市会議員による分析調査など色んな立場の方から、有害スラグの分析調査結果が新聞報道されました。

 しかし、「水質が汚染されていなければ、生活環境保全上の支障がない」などとする環境基本法を無視したおバカな?お役人様の不作為により、有害スラグの撤去などの対策は全くなされていないのが現状です。

 榛東村は「16日配布の村広報に結果を掲載し、今後の対応を県と協議する。」と新聞報道されていますが、残念ながら、今の群馬県と協議しても無駄?といえるでしょう。たとえ土壌が汚染されていても、環境基本法を無視し“土壌汚染は関係ない、水質の汚染のみが生活環境保全上影響がある?”と、間違った考えを恥ずかしげもなく表明されてはどうにもなりません。

 榛東村が群馬県に相談しても、群馬県環境部局は圧力勢力に気兼ね?して、水質を調査して、汚染の事実が無ければ、アスファルトで蓋をして、残置する?といった小手先のゴマカシで済ましてしまう事でしょう。

 東京の豊洲の問題では、汚染された土壌を撤去せず、盛り土で遮断する処置を選択し、結局効果が疑問な盛り土さへも省略するという、結果的には2度手間、3度手間の莫大な費用が掛かる事態に陥っているのではないでしょうか?こんなことなら、汚染土を撤去する方が費用が安く済んだのでは?または、汚染土が撤去できないなら建物を建築しない方が良かったのでは、という疑問が湧いてきます。

 群馬県は今、役人の不作為により、時間が無駄に浪費されスラグから染み出した有害フッ素がどんどん土壌を汚染している状況です。このまま放置すれば、東京・豊洲のような問題が置き、その時、環境部局の皆さまの責任を追及する声があがるのではないか?と予想されます。環境部局には一定の権限が与えられているのですから責任を追及されるのは当然の事です。今すぐ環境基本法を読み直し、土壌汚染も生活環境保全上支障をもたらすことを、ご確認の上、土壌汚染元の有害スラグを撤去する命令を発出されますことを切に希望します。このままでは、大同スラグのフッ素の二次汚染の原因者は群馬県となってしまうのでは、ないでしょうか?

ポイント②
有害スラグが未だにむき出しの状態であるのに、のんきに協議をこれからすることについて


写真は、今年春に、一部のリットン調査団員の本来の趣味である、春の山歩きで水沢山周辺の散策を楽しんでいたところ、間違ってソフトバンクソーラーの近くに迷い込んでしまった時の様子です。


迷い込んでしまって、本当に申し訳ありせん。決してここからパネルには近づいていませんのでお許しください。できれば、山歩きの人のため、広く柵を作っていただけると、迷い込まなくて済むと思います。


迷い込んだとはいえ、せっかくの機会ですから、道路を見ていきましょう。簡単に目に飛び込んできた道に敷きこんであるサビ浮石を撮影。なんで写真を撮るのかって?「そこに、スラグが あるからさ!」 ほいでもって、有害スラグがザックザク!


白い塊をあちこちに発見、有害スラグ100%生一本だ!あれ~大同特殊鋼は有害スラグと天然石を混ぜてフッ素毒が薄まると思っていたから、スラグ混合砕石を思いついたのですよね(そう、人を欺いたのですよね)。ところがこの白い塊はいったい何ですか? 有害スラグ100%じゃないですか? 毒は薄まっていないので完全な“毒別”管理産業廃棄物の不法投棄ですよね! 群馬県も廃棄物に認定しています。フッ素毒100%の廃棄物の不法投棄ですよね!


あちこちというか、道の全体に有害スラグ100%生一本が広がっているかのようです。


徘徊老人も思わず絶句。こりゃひどい。これは、有害スラグ100%生一本をまず道に大量に引き込み、その上にお化粧をするかの如く、天然石を薄く引き込んだのではないじゃろか? 雨で天然石が流れ有害スラグが顔を出したと思われる。これは、まぎれもなく有害スラグ100%の捨て場じゃ! 廃棄物の不法投棄じゃ! 榛東村議会議事録では、天然石類は設計の段階で指示がないそうな。指示がないのに有害物100%を投棄することを「不法投棄」と呼ぶのではないじゃろか?

■いつまで、有毒なスラグを山の上に放置しておくのでしょうか。風が吹けば風害な粉じんが舞い飛び、雨が降れば土壌を汚染し続けます。お役人様がダラダラ時間を浪費している間に、土壌汚染や大気汚染が広がっているのです。東京の豊洲問題のように、お役人様責任のなすりあいは、有害スラグを撤去してからにしていただきたいものです。

ポイント③
「ソフトバンクソーラー」パネルの外周のみならず、パネルの下からも環境基準の6倍超の有害スラグが検出されたこと


当会に寄せられた、ソフトバンクソーラーパークの発電所の様子。

 当会では、榛東村村議会議事録の様子から(末尾資料参照)、佐藤建設工業の寄付で「ソーラーパネルの外周のみ有害スラグが敷きこまれていた」と考えていました。

 しかし新聞報道から、パネルの下からも環境基準の6倍超の猛毒スラグが検出されたことに愕然といたしました。というのは、榛東村関係筋の情報で、この発電所の敷地造成工事をたった500万円でブラック佐藤が請け負ったことが分かっていたからです。

 通常ソーラー発電所の造成工事では高い所の土を掘削し(切り土)低い所に盛り上げる(盛り土)ことにより平らな場所を作るのが常識です。榛東村村議会議事録の様子から、パネルの下に天然石などの小石を敷き込む榛東村の指示がないことが分ります。

 「ソフトバンクによる調査では、パネル内部でも最大で6倍超。」という新聞報道によれば、ソーラーパネル設置の平らな場所を作るのに、盛り土で四角く外壁をつくり、その結果できたプールのような穴に、有害スラグ100%を叩き込んだと想像できるのです。

 そうでもしなれば、こんな大規模な土地の造成をたった500万円でできるはずがないからです。不足の予算は大同特殊鋼から、名目は違えども、「スラグ処分料」をいただくことにより補てんするわけです。

 山の中に穴を作り、有害スラグを叩き込む。これを不法投棄と呼ばずに何と呼ぶのでしょう。しかも環境基準値を超えるフッ素が検出されているのです。まさか群馬県の環境部局殿、「環境基本法など守らなくても良い」というのでしょうか?

ポイント④
「白子の海ソーラーポート」では路盤材のフッ素溶出量が2.5倍だったこと。(この路盤材については群馬県が安全宣言を過去に行い、混乱を招き大変迷惑であること。)

 この路盤材というのは、ブラック佐藤建設工業が販売していた、有害スラグ混合砕石のことです。この路盤材について、新聞報道はフッ素の溶出量が基準値の2.5倍だったと報道しています。 

 この佐藤建設工業が販売した路盤材は、ソーラー発電のみならず、群馬県や国土交通省の公共工事に広く使用されています。現在裁判中の東吾妻町萩生の農道にも使用されています。この路盤材について群馬県は安全宣言を声高らかに発表しています。群馬県のスラグ混合砕石安全宣言はこちらです。↓↓
https://www.pref.gunma.jp/06/h8000248.html

 こちらもお読みください。↓↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1294.html

■なぜ、群馬県県土整備部・建設企画課が調査すると安全で、他の団体が調査すると必ずと言っていいほど「有害」となってしまうのでしょうか?ここまで群馬県以外の有害スラグ報道に接すると、「群馬県の安全宣言は間違いだ」と言わざるを得ません。 

 東京豊洲の問題で指摘された、あるシナリオのもと環境アセスメントを作成した疑いのように、安全宣言ありきで分析調査に臨んだ?と思われてなりません。ボーリングマシンで掘削し天然石と有害スラグが混合された状態で、しかも5カ所ほど均等混合すれば、結果はおのずと環境値を下回るとシナリオを描いて分析調査したのではないか?と疑ってしまうのです。

 疑いの元として、環境の専門家である群馬県環境部局を差し置いて、県土整備部が自ら分析調査をしていることが、余計に“いかがわしさ”を浮き彫りにしていると言えるでしょう。火のない所に煙は立ちません。

■以上三回にわたり、毎日新聞の榛東村の有害スラグ報道を考察してまいりました。やはり群馬県が、しっかりと廃棄物の不法投棄問題として有害スラグ問題を取り扱おうとしないことが、混乱を招いているという認識が、読書の皆様と共有できたのではないかと感じています。

 その群馬県に、榛東村は相談をするようですが、読者の皆様はいい結論が出るとお思いになるでしょうか?

 ソーラー発電にとどまらず、国土交通省が上武道路などで、有害盛り土を撤去せずに何事もなかったかのように工事を進めています。もし英断を以って、今、適切に対処しておくならば、結果として税金を無駄遣いせずに済むことでしょう。

 これまでの国や県のやり方だと、「後になって、税金の無駄遣いをしないように」などと思っても、“交通渋滞など影響が多大だ”として、周辺住民の健康被害などを無視し、何も対策をしないことが容易に想像できます。果たして、法治国家日本がこのような結末でよいのでしょうか?

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】

※参考資料:榛東村議会議事録
**********
■平成26年第3回榛東村議会定例会会議録第1号
http://www.vill.shinto.gunma.jp/gikai/03kaigiroku/pdf/H26teirei3.pdf
平成26年9月3日
○3番(小山久利君) 皆様、おはようございます。ご苦労さまでございます。
 質問に入る前に、議長、村長からもお話しございましたが、8月19、20日に広島県で発生しました豪雨による土砂災害で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
 今回質問いたしますのは、八州高原と白子の海両発電所の建設資材についてですが、具体的には有害物質を含む建設資材が使われた心配はないか、訪れた方々はもちろん、近隣住民の健康を害するおそれのある物質が含まれた鉄鋼スラグの混入された砕石が使用されていないか、確認させていただきたいと思います。議長に許可をいただきましたので、貴重なお時間をいただきまして質問させていただきます。
 以降、自席に戻りまして質問を続けさせていただきます。
○議長(金井佐則君) 3番小山久利君。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) ことし3月、第1回定例会中の全員協議会で水資源機構群馬用水管理所より調査の結果、村内の群馬用水管理道路の一部から環境基準を超える六価クロムやフッ素などの有害物質が検出されたので、路盤材を入れかえるという報告がございました。これは、舗装材料として使用された大同特殊鋼渋川工場の鉄鋼スラグから有害物質が検出されたことにより、急遽検査したことによる結果だと思います。
 これに関連して、毎日新聞の8月5日付のインターネット配信、また8月6日付の上毛新聞によりますと、鉄鋼メーカー大同特殊鋼の渋川工場の有害物質を含む鉄鋼スラグが混入した砕石が八ッ場ダムの代替地整備や、生活道路の工事に使われたと報道されました。毎日新聞によれば、有害物質は環境基準の5から23倍に達し、専門家は撤去が望ましいと指摘しているそうです。ダム関連工事の関係者によると、有害物質を含む建設資材が許可なく使われたのは代替地住宅の盛り土や周辺の生活道路などで、毎日新聞では、地権者の同意を得て建設資材の砕石を採取し、環境省指定の第三者機関に鑑定を依頼しました。
 結果、有害物質フッ素が環境基準の5から23倍検出され、また環境基準の対象ではないが、植物に影響を及ぼす強アルカリ性を示したと書いてあります。
 スラグをめぐっては、大同特殊鋼の渋川工場から出た有害物質を含むスラグが、渋川市内の建設会社に販売されたときに、販売額より高額な引き取り料と見られる逆有償取引だったことが問題化しました。今回の代替地をめぐる工事にも同じ建設会社が関与しており、同社はこれまでダム関連工事十数件に参加し、大同から引き取ったスラグを天然砕石にまぜて使っていた。国交省も同様の情報から現場の砕石を採取し、スラグと見られる砕石を確認し、業者から事情を聞いていると報道されました。
 本村でもゴルフ場跡地に太陽光発電所をつくるに当たり、格安で造成工事をしていただけるということで、渋川市内の業者により平成24年1月12日から2月29日までの工事で4万9,300平方メートルの造成を終了しました。その後、平成24年4月5日から7月31日にかけて自然エネルギー施設関連安全修景整備工事として同事業者に外構工事も契約しております。そして、大雨による災害復旧工事でもこの同一業者の砕石が使われていると思います。この業者が、毎日新聞で報道された渋川市内の建設会社と同一会社であることがわかり、非常に心配しているところです。
 そこで総務課長にお尋ねいたします。
 このような報道がされたことはご存じでしょうか。
○議長(金井佐則君) 村上総務課長。
〔総務課長 村上和好君発言〕
○総務課長(村上和好君) 大同特殊鋼のスラグの関係については、前の課のときに群馬用水の関係についてはうちのほうもかかわりがありましたので、その関係については承知しているところです。
 大同特殊鋼の関係の県の工事の関係ですが、平成21年度以降、27工事で鉄鋼スラグを含む砕石を使用したことが確認されております。内訳では、県の森林部の工事が2工事、農政部が4工事、県土整備部は21工事でした。なお、施行に当たっては、県では品質規格証明書により安全性を確認しておりまして、現場で安全性を確認するため、環境安全品質基準の分析試験を実施しているところです。
 その結果、抽出されました6工事につきましては、全てこの基準値に適合していることが確認されております。
 以上です。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) そこでこの一連の発電所建設に当たる工事の中で、どのくらいの量の砕石が使われたのか教えてください。
○議長(金井佐則君) 暫時休憩します。
午前9時22分休憩
───────────────────────────────────
午前9時23分再開
○議長(金井佐則君) 会議を再開します。
村長。
〔村長 阿久澤成實君発言〕
○村長(阿久澤成實君) 私のほうからお答えさせていただきます。
 過日、議長名で設計書の情報提供の請求があり、写しを提供してある2件についてのお尋ねだと思っております。
しかしながら、造成の過程においては施工土、必要となった砕石については、無償で入れていただいたものもありますので、また外周道路についても全国議長会の視察が予定されておりまして、5月3日の集中豪雨災害箇所視察のときに、私が当業者に現地でここへ入れたらどのくらいお金がかかるんですかということで見積もりをお願いした経緯がございます。
 しかし、そのときに金額で約250万円ほどかかりますよねという見積もりをいただきまして、いろいろ精査したところ予算化できないということで、依頼をとめた経緯がございます。そして、6月末の完成時にそれを当該社長が覚えておりまして、全国の議長さん方が訪れるのに恥をかかせないという思いで、村長の意を酌んで無償で実施してくれた経緯がございます。そのような状況の中で、平成24年度、平成25年度の両年に村が発注したものについては、鉄鋼スラグは使用されておりません。
 それから、無償で提供していただいたものについては、国土交通省、県環境森林部の調査の結果、全て安全基準をクリアしているものであると報告を受けております。そのような状況の中で、村で発注したものについては、それ以上というか、量としてはちょっと把握できませんけれども、無償で入れたものもそういう状況ですので、量の確認はできないということでございます。
 ただ、面積からいいますと、外周道路のフェンス延長が約800メートルございます。それから、外周路の幅については約10メートル、それから進入路は約100メートルで道路幅は約7メートルと推定されます。厚みについては不明でございます。それから、ビジターセンター付近のものについては、造成工事は含まれておりません。
以上です。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) 工事の施工については公共事業の一般的なルールからすれば、使用材料の基準は仕様書等で定められていると思います。国交省ではダム関連工事に天然砕石を使用するよう義務づけ、渋川市の建設会社から提出された材料証明書にも「天然資材」と記入されていたそうです。
 村の工事で使用材料の基準、使用材料証明書はどうなっているのか、その辺仕様書に記載されていたのか、教えてください。
○議長(金井佐則君) 総務課長。
〔総務課長 村上和好君発言〕
○総務課長(村上和好君) 今回のうちのほうの造成工事の中では、この砕石の関係については設計書にも入っておりません。もちろん仕様書にも入っていないということでございますので、入っていないものについて証明書をとるということはしていないということです。
以上です。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) 工事の手順として基準の仕様書とか、業者からの使用証明書の提出の必要がないものでよろしいんですか。
○議長(金井佐則君) 総務課長。
〔総務課長 村上和好君発言〕
○総務課長(村上和好君) 通常の工事であれば、例えば、建設課が発注する道路工事、これにつきましては、設計書はもちろん、また設計図、また仕様書等があると思います。その中で使用材料についてうたっていると思います。ただ、今回の造成工事につきましては、設計仕様の中に入っていない、ということでございますので、それをうちのほうからあえて証明書なり、そういうものを求めるということのものはないということです。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) 証明書がないということで、発電所用地以外にビジターセンターと称する周辺施設でも同じく開発した面積とその使用した砕石の量はわかるものでしょうか。先ほど村長から外周道路とかの説明はあったんですけれども、ビジターセンター周辺ですね。その開発した面積と使用した砕石の量を教えてください。
○議長(金井佐則君) 総務課長。
〔総務課長 村上和好君発言〕
○総務課長(村上和好君) そちらのほうについても、先ほど言ったように設計図書に入っておりませんので、それの証明の関係については求めておりません。
○議長(金井佐則君) 暫時休憩します。
午前9時29分休憩
───────────────────────────────────
午前9時30分再開
○議長(金井佐則君) 会議を再開します。
総務課長。
〔総務課長 村上和好君発言〕
○総務課長(村上和好君) 余りあやふやなことを言ってしまうとあれなんですけれども、先ほど言ったように設計図書に入っていないということでございますので、面積的なものはここでは言えないということでよろしいでしょうか。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) 面積はわからないということで、当然入れた砕石の量もわからないということでよろしいんだと思います。こちらの砕石についても、仕様書や使用材料証明書はないということでよろしいんでしょうか。
○議長(金井佐則君) 総務課長。
〔総務課長 村上和好君発言〕
○総務課長(村上和好君) 先ほども言ったとおり、設計図書に入っていないということでございます。あくまで無償という形ですので、そういう証明書はありません。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) このスラグに関しては、強アルカリ性ということで一定の植物にも反応するということで、たしかあの周りにはラベンダーを植えたはずですが、今行ってみても見当たりません。影響が疑われるとすれば、この場所は榛東の上位部でもあり、環境や水質にも影響するところです。
 渋川市でも市内の11カ所で検査を実施し、環境基準を超えるフッ素などを検出したとしていますが、榛東村でも検査を実施していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(金井佐則君) 村長。
〔村長 阿久澤成實君発言〕
○村長(阿久澤成實君) ラベンダーの話からさせていただきます。
ラベンダーは、もともと上記の建設会社からご寄附をいただいたものであります。そして、現地の冬場での囲いの寒冷に対しての管理が不十分であったことと、それから管理上のミス、というのは、草刈り等で刈り取ってしまったところがあります。そして、村で予算化して購入した大鉢のものはちゃんと生育しております。これは確認をしております。それから、もしということで答えさせていただくのはどうかと思うんですけれども、質問でありますので答えさせていただきます。調査をするのであれば、全村の建設箇所に該当するのではないかというふうに思っております。しかしながら、渋川市で既に実施していますが、その中で数値に異常のあった箇所も当時の環境基準に合っており、その環境基準等が変更になった平成22年度以降のものは全く異常数値を示していないことが公表されております。必要となるのは、平成21年度以前である本件のお尋ねの箇所については調査の必要はないというふうに考えております。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) 調査の必要がないということで回答をいただきました。
 次に、白子の海のソーラーポートについてお聞きします。
 この事業も自主財源の確保ということで農業用水維持管理基金から2億円を取り崩し、シャープとの随意契約で工事が行われたと記憶しています。この工事にもやはり渋川市内の建設会社が関係したと記憶しております。この工事においても砕石が使われていると思うんですが、品質を明記した仕様書等があるのか教えてください。
○議長(金井佐則君) 総務課長。
〔総務課長 村上和好君発言〕
○総務課長(村上和好君) この現場につきましても、先ほど言ったとおり同様でございまして、設計図書等に入っておりませんので、その辺の証明はございません。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) ここもないとすると、どの品質の砕石をどのくらい入れたというのも全くわからないでしょうか。
○議長(金井佐則君) 村長。
〔村長 阿久澤成實君発言〕
○村長(阿久澤成實君) 先ほどから申し上げておりますように、その骨材については、今問題になっているのは21年度の前の骨材がこうだああだというお話であって、今ご指摘のものは24年、25年にまたがった工事で採用させていただいたものでございます。これには全くそういったものの疑念はないという報告を受けております。
以上です。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) 渋川市の建設会社社長は、毎日新聞社の取材に対し、スラグが誤ったことはあるかもしれないが、故意に入れたことはない。仮に出てきたとしても混入がわずかであれば、有害物質の影響は低いから障害はないと説明したそうです。
 しかし、鑑定結果では、環境基準の5から23倍という数値が検出されています。誤ってスラグが混入したことがあるかもしれないと発言していることがあるわけです。また、同社の砕石が使われた可能性も高いわけですから、やはりこれは検査する必要があると思いますが、どうでしょうか。
○議長(金井佐則君) 村長。
〔村長 阿久澤成實君発言〕
○村長(阿久澤成實君) 社長がどういうふうにおっしゃったかわかりませんけれども、先ほどから申し上げておりますように、疑問を持たれている骨材については、21年度前のものについてもそこの当時はクリアしていたと。22年度からその基準が違ってきたというものであって、村で発注しております24年、25年の骨材については、ないというふうに私は思っております。
 それから、先ほど課長のほうからも話されましたように、群馬県では平成21年以降、27工事で大同特殊鋼の鋼材スラグを含む砕石を使用した箇所を確認した中で分析結果をしたところ、基準以内であるという報告を受けておりますので、またインターネットでも出ておりますので、そのことを私たちは信じて、ないというふうに思っております。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) 白子さんも非常に協力的に快く土地を貸していただき、また榛東村でも数少ない食品を扱う大手の企業ですから、この先も友好な関係を保つという観点からもぜひ検査をしていただき、公表していただくことで安心できると思います。
 次に、八州高原の榛東ソーラーパークの第2の目的であります観光の拠点ということで、ことし桜の苗木を植えました。ふだんゲートで閉ざされているこの周辺に今後も投資をして観光開発をしていくのか、お聞かせください。
*****以下略*****


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