市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

アカハラと寮生死亡事件に揺れる群馬高専・・・第1回学校見学会参加報告

2016-08-11 22:58:00 | 群馬高専アカハラ問題
■2016年8月6日(土)に群馬高専において第1回の学校見学会があり、当会からは代表と事務局長の2名で、前橋市内の学習塾関係者の立場で参加しました。8時40分ごろ大駐車場に到着後、寮の北側の通路を通り、受付場所の群嶺会館前のテントに向かいました。途中で西尾校長がうろうろしているのに出くわした際に、当会から2名がやってきたことについてどうやら校長が気付いた様子でした。群嶺会館前のテントの受付では、とくに名簿に記入することもなく、資料を渡されたあと、同会館2階の大講義室に入りました。既に50名ほどの中学生や保護者の皆さんが前のほうから座っていたため、当会では左側の通路わきに縦方向に並べた椅子の一番前よりに席を確保しました。

8月6日(土)午前9時から開催された学校概要説明会。左が司会。右から二人目が西尾校長。


学校見学会に集まった中学3年生とその保護者らが乗ってきた車が駐めてある学校駐車場。


学校見学会会場への案内板。

 学校概要説明会は定刻通り9時から始まりました。そのころには、会場内は80名ほどの参加者が入り、ほぼ満席の状態でした。

**********学校見学会案内 PDF ⇒ 20160806wzw.pdf
【司会】皆様おはようございます。(場内:おはようございます)本日はご多用中、また父兄のご参加を賜りまことにありがとうございます。それではただいまより学校概要説明会を開催いたします。本日の司会進行を務めます教務主事補の中山(ナカヤマ)と申します。よろしくお願いいたします。まず初めに本日の学校見学会に関して、皆様にお願いがあります。本校の広報活動のため、名札を、まあ、このような名札を着用した職員が見学会の写真撮影を行っております。参加されている中学生及び保護者の皆様のお顔が映らないよう配慮致しますが、差支えのあるかたにおかれましては、撮影者にお申し出ください。また、参加されている皆様がたの写真撮影につきましては、個人情報保護の観点から、お控えくださるよう併せてお願い申し上げます。それでは、説明会の開催に当たりまして、学校長である西尾典眞(ヨシチカ)よりご挨拶を申し上げます。

【校長】おはようございます。(おはようございます)学校長の西尾です。えー、本日はですね。学校見学会にご参加いただきまして誠にありがとうございます。私から申し上げたい点は4点ございます。まずですね、理工系分野に関心を持ちまして、将来技術者や研究者として活躍し、ですね、いろんな分野とか社会のために役立ちたいと、いうですね、えー、考えの皆さん、これは当然ですね、男女関係ないところでございますけれども、ですね、こうした皆さんの夢、希望をですね、実現する手助けを、群馬高専はできるというふうに考えております。2点目です。えー、本校では、本科5年で就職する人もいればですね、さらに進学する人もいます。で、現状はですね、進学する人のほうが多く、ですね、また、卒業生の約半数は、ですね、最終的には大学まで進みます。ま、このようにですね、様々な選択肢がありますが、基礎とともに、実践力や創造性をですね、培うことを重視する高専で学ぶこの5年間というのは、ですね、皆さんがどのような選択をしたとしても、ですね、将来に大きな意味を持つというふうに考えています。3点目、えー、勿論ですね、目指すものが高いだけに、入学してからの皆さんの一層の頑張りが求められます。しかしながら、頑張れば頑張っただけ、ですね、モノは確実に得られます。皆さんには、ですね、それができる、ですね、力も意欲もあるというふうに考えております。先ほど申し上げました通り、ですね、学校も入学後も、皆さんの頑張りを支えます。また、同じように高い目標に向かって努力し、励まし合う仲間もいます。これは何よりもですね、大事なこと、重要なことと考えております。4点目。皆さんはですね、志望先の決定におきまして、聞いてみたいこと、確認したいこと等ですね、いろいろあるかと思います。見学の際にはですね、どうか遠慮せずですね、本校教職員や学生にですね、ご質問等頂ければ、というふうに思います。やはりですね、学生の話が一番重要かと思います。なお、えー、……本日の資料の最後にちょっとご案内しておりますが、ですね、えー、体験授業につきましてはすでに、あのう、申し込みは終了いたしましたけれども、この後、ですね、授業見学会、入試説明会もございます。えー、こういったですね、機会もぜひご利用いただきたいというふうに思っております。……で、私から、以上ですが、ですね、さらに1点、付け加えさせて頂きたいことがございます。えー、新聞報道で、ご存知のかたもいらっしゃるかと思いますが、平成25年度ですね、から平成27年度の間にですね、本校の学生が、まあ、事故の可能性が高いとですね、ご家族から伺っている1名を含めましてですね、3名亡くなっております。ま、学校としてはですね、学生の命が失うことをですね、重く受け止めるとともにですね、ご家族の御意向を踏まえながら、ですね、学生や保護者の方にお伝えし、またカウンセラーの協力も得て、ですね、心のケアに努めてまいりました。さらに学生の皆さんが、ですね、少しでも安心して、ですね、学んでいただけるよう、ですね、アンケート等を通じてですね、悩みの早期の気付きであるとか、その対応にも、ですね、力を入れているところです。何卒ですね、この点ですね、ご理解のほどをお願いします。なお、このことにつきまして、個別のご質問がおありのかたにつきましては、えー、この、えー、会の後でございますけれども、ですね、私、またですね、副校長である教務主事、学生主事がですね、別途対応させて頂きます。この会の終了後、お申し出、いただければというふうに思っております。最後に、今日も暑いです。えー、無理をなさらずに、ですね、こまめに水分補給をすることをお願いします。また、これからもしばらく暑い日が続くと思いますが、ですね、えー、中学3年生の皆さん、えー、しっかりですね、えー、体調管理をして、ですね、受験に向けた準備を進めてくだされば、と思います。私からは以上です。

【司会】ありがとうございました。続きまして、学科及び各学科の説明に入らせていただきます。説明につきましては、教務主事補である平社(ヒラコソ)より説明させていただきます。

【教務主事補】皆さんおはようございます。(おはようございます)それではあのう、スライド、パワーポイントと言いますけれども、パワーポイントを元に学校の説明を行わさせていただきたいと思います。まずこれ、あのう、学校の上空から見た風景なんですけれども、今日来て広いなあと思われたかた、多いと思います。えーまあ、群馬高専、ここの領域になりますけれども、結構広い学校になっております。で、次、高専、どういうところを目ざしているかというものを説明させていただきたいと思います。

まず理系、早期英才教育による世界に通じる研究開発型のエンジニアの育成を目指すということで、高専、やっています。私、先ほどご紹介いただきました、教務主事補の平社(ヒラコソ)と申します。で、えー今、現在、時代は刻一刻と変わっておりまして、新しい技術者像としてどういうものが求められているかということを簡単に説明させていただきたいと思います。

イノベーションという言葉を聞いたことあるでしょうか?ありますでしょうか?イノベーション、えーと、日本語で言うと技術革新ですね。えーと、常に時代に対応した新しいものを求めて行かないといけない。次から次に変わるこの時代に対応できるものでないといけない。そういったものを目ざしております。もうひとつ、グローバリゼーション。ちょっと難しい、あのう、横文字ですけれども、地球規模化といことで、これば国際的な、インターナショナルの、日本もこれから海外に行って、あの、こう、技術開発をしていかなければいけない時代となっております。グローバリゼーションというのは、まあ国際化ですね。えー、それと、次、企業現場の中堅技術者から、えー、どういうものを目ざしていくか、ということで、えー、結局は研究開発型の技術者の育成というのを目ざしております。で、まず、ここをちょっと見ていただきたいんですけれども、えーと、中堅技術者ということから、今、もう、高専は、高専出身者は、あのう、もう大学院、さきほど校長先生から、あのう、紹介がありましたけれども、えーと、群馬高専では卒業生の大半がもう、大学院まで進む時代になっております。で、研究開発型の技術者になるために、まあ、大学院まで、こう、行くというのがもう当たり前の時代になっております。で、そこで、群馬高専は、その中で、まあ、大学院までの、あのう、こう、道筋をお手伝いするということもやっていますし、こういったものを、えー、こういったところを、あのう、気を付けて、技術者教育というものを行なっております。1つ目。問題発見能力。えー、問題を自ら、えー、どういうところに問題点があるのか、こういうのを見つけていこうというところを視点に教育を行っております。あと、問題解決能力。問題を見つけて、それを解決していく。こういった能力を育成しようと心がけております。で、3点目。これ、実は重要なことなんですけれども、技術者というのはひとりでできる仕事というのは一つもありません。他人と一緒に「協働」という言葉があります。共に一緒にコミュニケーション、情報交換をしながら、自分がこう思っている、自分はこう考えている、あなたはどう考えていますか、といったものを受け取りながら一緒に、こう、技術開発というものをやっていきます。それに不可欠なものはコミュニケーション能力、そういうものが問われています。これらの育成を念頭において、研究開発型の技術者教育というのを行っております。

で、次に、群馬高専の教育の特徴ということで、申し上げておきたいと思います。全国に51校、えー、国立高専あるんですけれども、その中でも群馬高専、ちょっと若干特徴があります。どういう特徴があるかというと、まずあのう、低学年のころに基礎学力を高専でも、普通科高校と同様に数学、物理、或いは、あのう、人文科目と言っているものですね。こういったものも低学年で、普通科高校相当にやります。その中で自然科学と言われている分野ですね、数学、物理、化学、こういったものに、あのう、非常に力を入れております。で、工学基礎、これはあの、専門と呼ばれているものですね。えーと、概ね3年生以降から急激に、あのう、専門の科目の比率が高まってくる。低学年のころは、自然科学、基礎学力の科目が多いカリキュラムになっております。あと、実験実習、卒業研究、実技科目といわれていますけれども、高専の特徴は、えーと、普通科高校或いは大学のあのう、普通の工学部等でも、あのう、ない特徴としては、実験実習、この辺も低学年、あのう若い年齢から取り入れているということで、目で見て、あのう、実践的に、こう、工学というものを捉えていくという能力を身に着けることができます。あと、エンジニアリング・デザイン教育。えーと、これはあのう、卒業研究だとか、そういうものも含まれますけれども、あの、今言ったみたいに、目で見て、えー、或いは学問的に学んで考えて、あの、手を動かす教育ということが言えると思います。問題解決学習、問題解決型学習。あと、さきほど言いましたコミュニケーション能力の育成。ということで、ここでは特にあのう、語学力について語ってますけれども、あのう、TOEICだとかTOEIC IPというのは内部でやるね、えー、TOEICの過去に出た問題を使った学習になります。で、えー、……あのう、TOEIC IPというのは公式でないTOEICの予備試験になります。で、あと、えーと、海外、あと、後程紹介しますけれども、海外語学研修、だとか、こういったものを通して、語学力の育成にあのう努めております。で、自ら知識を吸収し自己発展できる技術者。10年先、20年先も活躍できる技術者。こういったものを目指して教育を行っております。

で、次に、パンフレットお持ちのかたは開いてもらうと資料があると思うんですけれども、えーと、こういった学年進行の表があります。これをちょっと参考に見ていただきたいと思いますけれども、高専、こちらになります。右側です。高専、5年生の、ないしは7年間の工学系の一貫教育ということで実施しております。えー、7年というのは皆さんあまり聞いたことがないかも、聞いたことがない人もいるかもしれないんですけれど、えーと、我々本科と呼んでいる、まず5年間のカリキュラムがありまして、で、その上に2年間、専攻科というのがあります。

えーと、こちらはだいたい2割くらいの学生が、あのう、進学するところですね。ま、成績上位者が行くところになっております。で、ちょっと見比べてほしいのは、普通科高校、えーと、ここにありますね。中学卒業後に3年間、で、3年後に短大であれば2年間、で、普通の大学であれば、あのう「四大(よんだい)」といわれているやつですね、医学部を除く、えーと、大学、普通であれば、工学系であれば4年間。で、さらに大学院。大学院はあのう、前期課程と後期課程というものがあります。前期課程2年、で、後期課程3年という、こういう流れになっております。ちょっと見比べてほしいのは、えーと、高専、中学卒業後に5年間経つと、本科卒業のときには、大学2年生相当なんですね。大学2年生相当です。群馬高専の特徴としましては先ほども言ったんですけれども、あの、基礎学力、非常に力を入れておりまして、えーと、基礎学力の高さから、進学実績というのが非常にあのう、非常に良い状態になっております。で、5年間終わったあとに、大学に編入学という制度があります。で、えー、大半の学生は、あのう、大学3年生相当に編入学していきます。ちょっと一部はあのう、2年生入学、編入学という大学もあるんですけれども、殆どの大学は3年から編入学することになります。で、こちらの編入学、実は大学のほうから非常に評判がいいです。高専出身の学生は、先ほども言ったみたいに、目で見て、手を動かして、あのう、工学というものを学んでいきますので、えーと、それに裏付けられたフットワークがいいと、あとは実験の手軽さとか、実験をやるぶんには、実験をやる中で非常に手際が良いというふうに大学の先生がたからも言われています。ま、そういったことも手伝ってか、近年、あのう、編入学の定員がずいぶん増えて来てまして、あの、随分追い風の状況になっております。

で、専攻科の説明を次にさせていただきたいと思います。専攻科、先ほど、本科卒業の成績上位者20%くらいが専攻科に行くと言いましたけれども、専攻科、さらに研究だとか学力を付けるというところになります。で、専攻科2年終わった後は大学4年生相当になるんですね。これまた後でお見せしますけれども、殆どの学生が、えー、専攻科を終えた学生が、有名な大学院、国立大学院、国立大学の大学院のほうに入学していきます。で、これが先ほどのデータになりますね。これは本科卒業生の割合になります。専攻科2割、で、国立大学、これは編入学ですね。えーと、54.3%になるわけです。専攻科と国立大学の編入学を合わせまして、トータルで進学率74.7%ということで示しております。で、この値はどういうところかというと、全国、先ほど国立高専51校あると言いましたけれども、高専の中でもトップクラス。で、えーとまあ、群馬高専は、あのう、この中でも進学、先ほど編入学の大学の定員が増えているということを申し上げましたけれども、その辺の、あのう、改革をしていった学校のひとつでもあります。で、残りは就職になります。で、次に専攻科の、えー、専攻科の修了者が行く先をちょっとお伝えしておきます。先ほど有名校と言いましたけれども、国立大学、旧帝国大学と言われているようなところですね。それとあと、東京工業大学、そういったところの有名校の大学院に51.2%進学していくということになっております。そのほかの国立大学、といってもあのう、筑波大学さんとか結構有名なところが、その他に含まれています。群馬大学とかもあります。

次に就職状況。えーと、群馬高専では、残りの25%くらい、4分の1くらいの学生が就職するわけなんですけれども、いずれも有名な企業、まあ、あるいは地元の有力な関係があるところに皆さん就職しております。次に学科の説明をしたいと思います。各学科の説明を簡単にしたいと思いますけれども、まず専門の学科、5学科あります。えー、機械工学科、電子メディア工学科、電子情報工学科、物質工学科、環境都市工学科となっております。で、あの、一般科目として、一般科として、自然と人文という学科がありますけれども、これは専門としてではなくて、基礎学力、まあ、低学年のころの科目を担当する教員が所属しているところであります。で、ここの5学科、えーとパンフレットをお持ちの方は2頁以降から、順次説明していきますけれども、えー、中学3年生の段階で受験するにあたって、まだちょっと少し早い話ですけれども、志望学科というものを決めなければいけません。そこがまず皆さんの中学生にとっては一番の、あのう、大きな難関ということになるかもしれません。で、今日、学校見学会に来ていただいているので、まあ、どういう学科があるのかということを念頭に置きながら、あのう、ぜひ見学していって頂ければ幸いだと思います。

まず機械工学科、えーと、パンフレット2頁からになりますね。えーとこの学科はエンジン、自動車、航空機、ロボットなどの設計開発の基礎を学ぶ学科です。で、力学、力学というのは動くものを、物理的に、数学的に、こう、学ぶ学問ですが、力学などの基礎科目に重点を置いたカリキュラム。で、メカトロニクス、設計製図、機械工作などのモノづくりの基礎を学ぶということになっております。で、ここにちょっと付け加えたいんですけれども、この資料にはないんですけれども、えーと、まあ、そこのね、パンフレットに載っていると思うんですけれども、写真。あの、今はやりのドローンなんかもここでやっている研究室があります。

で、次、電子メディア工学科、3頁になりますね。えーと、身近にあるエレクトロニクスの理論や技術を学んでいる学科です。で、基礎学力だけでなく、工学基礎だけでなく、技術の基礎となる物理学、数学に重点を置いたカリキュラム。で、基礎学力を重視し大学院まで進学する学生が非常に多い学科となっております。それで電気的なもの、電気機器、こういったものの技術的に学ぶことができます。で、電子メディア工学科の、えー、特徴としては、ここの理論というものがね、ひとつ挙げられると思います。で、理論にも強い。で、実を言うと、あのう、数学、物理といった基礎学力はもう電子メディア工学科、ここが一番学力の高い学生が多い。で、高専というと、工業高等専門学校という名前がついているんですけれども、まあ、近年、電子メディア工学科のおかげもあってですね、あのう、理学系の、理学系、工学系というのは、あのう、まあ、理学系と言うのは数学、物理、そういったものを専門に研究するひとたちのいるところの学部の事を言いますけれども、えーと、工学系だけでなくて、理学系も群馬高専が取り扱っているということが言えると思います。実際に電子メディア工学科さんでは、卒業研究とか、そういうところで、まあ、物理学、数学、そういたものを研究の生業にするひとたちが、まあ、4分の1くらいですかね、あのう、います。えーと、そういった学科なので、物理学、数学科、まあ、こういったものをやりたいというかたはぜひ電子メディア工学科にお越しいただければと思います。で、

次、電子情報工学科。ここは何をやっているかというと、コンピューター、通信機器の設計開発、それを活用した情報技術の基礎を学ぶ学科です。で、ここの特徴としましては、まあ、情報工学科という名前はよく聞くと思うんですけれど、ハードウエア、まあ、電子機器ですね。こういったものも同時にやっているというところが特徴かと思います。で、ハードウエアとソフトウエア、両方のバランスを大事にしている学科でもあります。で、最新の情報テクノロジーを身に着けるコンピューターのプロフェッショナルを目指せるということで、ソフトウエア、ハードウエアともに興味のある方ここをお勧めしたいと思います。で、次、物質工学科ということころがあります。ここはあのう、化学と言われているようなところ、全般を担う学科ですね。で、ナノテクノロジー、バイオテクノロジーの基礎を学ぶ学科です。で、ここの特徴としましては、今紹介している5学科の中では唯一のコース制を採っている学科でもあります。で、このコース制、えー、生物工学コースと材料科学コースという2つのコースを、えー、4年生でしたかね。4年生の時に4年生進学時に、進級時ですね、失礼しました、進級時に選ぶということになります。だいたい比率は3分の1くらいは生物コースだったと思います。で、3分の2くらいが材料科学コースというふうな配分になっています。ただ非常に女性の多い学科でもありますね。あのう、生物コースのほうに非常に人気があります。で、あと、進学する学生が多い学科でもあります。で、最後になりますけれども、環境都市工学科。ここはどういうことを学ぶかというと、環境問題や都市防災に関連した技術の基礎を学ぶ学科です。で、計画、設計、施工、管理および環境に関するカリキュラムが充実しております。で、特徴としましては、ここですね。えーと、まあ、社会基盤、環境に関する知識を身に着けられるということもありまして、学科そのものの特徴でもありますね。群馬高専の特徴というよりは、学科の特徴……学科、まあ、全国的にこういう傾向はあるんですけれども、公務員になるかたが非常に多いです。例えば前橋市だとか、群馬県庁、そういったところに、あの、こういった環境都市開発の仕事がいっぱいある。なので、公務員になられる方が多いです。で、次に、えーと、知っておいてほしいことというところで、簡単にまとめさせてもらいました。えーと、学期制について。えーと、今皆さん、中学生であのう、1学期、2学期、3学期というふうになっていると思うんですけれども、高専では前期、後期という2学期制です。えーとここはちょっとあのう、ビックリするかもしれませんが、今の中学校と同じように混合学級と我々呼んでいるんですけれども、1年、2年のころは全ての学科、今紹介した5学科の学生が均等に混ざったクラスで、1年1組、1年2組、そういった形でクラスを構成しています。3年生から専門の学科に分かれます。で、かといって、専門の、あのう、科目がないのか、というと、そうではなくて、それぞれ教室に移動して、あのう、まとまって機械工学科だとか、電子メディア工学科として、あのう、授業を受けます、で、基本は全学科、混ざったクラスで、混合学級で受けます。あと転学科制度。えー、これは先ほどあのう、学科選びが非常に難しいという話をしたんですけれども、やはり入ってみて別の学科がよかった、あるいはちょっとここ向いてないかも、とか言った時に、学科を変えることができます。これは気軽にやっていただいて、あのうかまわないもので、あのう、実際に、大勢とは言いませんけれども、毎年、あのう、必ず転学科される方がいます。で、2年生と3年生、2回機会があります。学科を変える機会が2回あります。で、あのう、学業成績に基づきと言っていますけれども、これはもう大半、概ねの学生がもうこれクリアするレベルに設定されておりますので、とくにあのう、ご心配する必要はないかと思います。で、次、高専教育の特徴ということで、先ほど言ったように混合学級で1年、2年は過ごします。それで、えーと、高専というと、非常に専門が1年のころから入るというイメージがあるかもしれないですけれど、実は普通科高校とあまり大して変わりがないということは申し上げておきたいと思います。これ配分、7に見えちゃいますね、これ15%ですね。15%。で、高学年に進むに従って、70%、あっ、75だ。75でいいんです。こっちが70だ。あの、ちょうど逆型になっているんですね。で、あのう、4分の3は普通科高校と同じカリキュラムとなっております。普通科高校と同じというか、あのう普通科高校の基礎学力をまあ、75%、4分の3学ぶということになります。あと、特徴としましては、これ、あの、申し上げておきましょうかね。これ、3年と書いてありますけれども、もうちょっとあるんではないかという気がします。あのう、はい。あのう、TOEICが定期的にあります。あと、えーと、4年生でインターシップというのがあります。で、4年生、5年生、また、或いは専攻科生も該当なんですけれども、海外英語研修ということで希望者が、あのう、また、のちほどスライドお見せしますけれども、あのう、オーストラリアだとか、カナダだとか、そういったところに行きます。これが海外研修の写真になりますね。こうなんか、いかにも海外という感じがしませんか。外人さんがいっぱいいて、こういう建物も、海外っぽい、というか海外そのものですね。それでまあ、ホームステイと言う形をとって、向こうの現地のどこか家庭に行ってお世話になると。で、午前中、午後は、昼間の間は遊びに行ったりということもあるんでしょうけども、みっちり英語の学習をするというカリキュラムとなります。で、えー、部活、サークル等も充実しております。で、ここちょっとここ黄色で書いてありますので、ここだけちょっと紹介したいと思いますけれども、NHKで主催しているロボットコンテストというのは少なからず皆さん聞いたことがあると思います。で、高専のロボットコンテストはここのサークルの一環としてやっているんですね。中には学校の中では、学科としてやっているところもあるんですけれども、群馬ではサークルとして参加しております。で、ロボット研究会ということで、まあ、今日も展示を出しておりますけれども、もし興味のあるかたは、体育館に行っていただければと思います。で、あと、いろいろコンテスト等も充実しておりまして、今言ってロボットコンテスト、プログラミングコンテスト、ETロボコン、構造デザインコンテスト、3D デザイン設計造形コンテスト。あのう、これ、デザコン、あっ違うか、こっちはデザコンといっております。で、こっちはあの、だいたい機械工学科の学生が主になって参加して、これもサークルでやっております。で、今日の学校見学のポイントということで、こういうものを見つけていただきたいなと思って用意しました。まあ、面白い、不思議、すごい、かっこいい。こういったものを意識してみていただければと思います。で、保護者の皆さんへということで、各ブースでは5年生が主に説明をしております。えーと、本科5年生ですね。気軽に学生生活等についていろいろ聞いてみてもらってはいかがかと思います。本音の声とかも、聴けるかと思いますので、えーと、我々では語れないような何かを聞いていただければというふうに思っております。以上で、これ最後のロボットコンテストの、あのう、写真になりますけれども、以上で学校説明会、学校概要説明会を終わりにさせていただきたいと思います。ありがとうございました。

ありがとうございました。では、えー、これよりちょっと若干時間が短くなりますけれども、ただ今の学校概要説明に関して、質疑応答の時間を設けたいと思います。ご参加の皆様におきましては、ただ今の学校概要説明について、質問がある場合は挙手をお願いいたします。

【参加者ら】……

【司会】とくにございませんかね。なければ以上を持ちまして学校概要説明会を終了させていただきます。ご参加いただきまことにありがとうございました。えー、それで、各見学会場において、各学科や相談等の各種コーナーを用意しておりますので、案内図に従い自由に見学をお願いいたします。えー、本日は大変暑くなっております。えー、途中での休憩、水分補給をなさってください。なお、体調が悪くなった場合には、お近くの教職員にお伝えください。また、最後に今後の本校見学会の開催の参考にするため、配布資料の中にアンケート用紙が入っておりますので、記入へのご協力をお願いいたします。それでは見学へ移ります。以上で学校概要説明会は終わりになります。ありがとうございます。
**********

 以上で約30分間の学校概要説明が終了しました。西尾校長は、例の寮生連続死亡事件について、さすがに相当気になると見えて、冒頭のあいさつの最後に簡単に触れましたが、アカハラ事件については全く何も言いませんでした。

■当会としては、学校概要説明会後に学校側、とくに校長への質問は用意しておらず、行いませんでした。まずは、今回の学校見学会の機会に、寮内を見学したかったため、説明会終了後、直ちに寮に向かいました。



 群馬高専の寮は、男子寮は3つあり、女子寮は1つです。男子寮である北寮の玄関前でカメラを構えるとさっそく担当職員から「ここでは撮影を遠慮してください」と注意の声がかかりました。この注意を了解して、寮生の生活空間である寮施設内部の撮影を控えることにし、建物や玄関の外観だけを撮影して中に入りました。玄関に入ると受付がありましたが、人数のみカウントしていただけでした。

 そのあと、寮生のかたが施設内を案内してくれました。3つある男子寮では、それぞれ学年ごとに分かれて入寮しているそうです。北寮には1、2、3年生が入寮しており、南寮が3、4、5年生、そして中寮には4、5年生と専攻科生、それに留学生が入っているとのことでした。

 まず、1階の談話室を見学しました。小腹がすいた時に簡単な料理が作れる設備がありました。大型の冷蔵庫も3つならんでありました。

 一人部屋を覗かせてもらいましたが、予想より広めな感じがしました。部屋の内壁も廊下も談話室もリニューアルしてから間もない様子で、内装が綺麗になっており、設備も新しいものが入っていました。

 夏場には便利なシャワー室も1階にありました。なお、大浴場は外の食堂に併設された建物にありました。洗濯場には全自動の洗濯機とガス式の乾燥機がたくさん設置されていました。いずれも新品でした。2階には学習室がありました。また、2人部屋もあり、ロフトベッドが入っていました。

 食堂と大浴場は外にありました。食堂のオープン時間は、平日が朝食7時30分~8時30分まで、昼食11時45分~13時まで、夕食17時30分~20時15分までとなっており、土日祝日が、朝食8時~9時まで、昼食12時~13時まで、夕食17時30分~20時までとなっていました。また、大浴場では、浴槽が2つあり、奥が1年生、手前が上級生専用になっているとのことでした。

■また、説明によると南寮は最近建て替えられたとのことで、一番新しいそうです。となると、平成25年1月に南寮で死亡した物質工学科4年生の部屋は既に跡形もなく存在していないことになります。

 さっそく南寮の玄関にいくと、ドアにはカギが掛かっており、中には入れませんでしたが、玄関ドアのガラス越しに、防犯カメラの位置を確認できました。すると、ちょうど玄関前の様子はかなり広い範囲で分かる位置にあることが判明しました。


南寮の玄関前周辺の様子。

 2016年1月の寮生自殺事件について、報告書等では、1月13日に失踪した寮生が、朝帰寮しても寮の自室のカギを午後5時までもらえなかったため、荷物として持参していた2つのカバンを寮の玄関前に置いていたことになっています。しかし、誰も気づかずに、しかも防犯カメラに写っていなかったということは、玄関前のタタキの上ではなく、少し離れた場所に置かれていたことになります。現在は夏草が生えていますが、それでも放置された2つのカバンはすぐに認識できるはずですし、しかも1月という冬場には、玄関の周りは枯草しか残っていないはずで、なおさら容易に認識できたはずだったと思われます。

 また、本人は寮の自室に入れなかったことから、カギは寮務職員が預かっていたはずですので、学校側としてはすぐにその夕方には本人が失踪したことに気づいていなければならなかったわけです。しかし、この過失について、責任が問われた様子はありません。

■この後、J科とK科を訪問しました。J科では、学生の皆さんからパソコンを使っての実験の様子を活き活きと説明していただいたり、K科では本科の卒業生でも、とくに女子学生の就職が順調であることを女性教授から詳しく説明を受けたりしました。



 また、最後にロボコン研究会がこれまでに試作した数々のロボットの展示を見ながら説明を受けました。これまで最高は全国大会のベスト8だそうです。



 こうして、午前11時ごろまで学校見学会に参加しましたが、先述の通り当会としては、学校概要説明会後に校長への質問をしませんでした。しかし、その後に入手した情報によれば、7月8日に当会が群馬高専を訪問した後に、同校C科の某教授が、西尾校長が掲示した文書の真意や学生側への説明のための緊急会議を学校側に要請したところ、西尾校長がこれをはねつけたことがわかりました。

 また、7月8日午後4時過ぎのオンブズマンによる群馬高専訪問後、同日午後6時以降、学生寮内で寮生に対する一斉呼び出しがあり、「“軽率な”行動を固く禁じる」との警告と共にツイッター等SNSへの投稿に関して圧力がかけられたそうです。ただし、この呼び出しが、校長の指示で行われたものか、それとも寮務主事によるものか、あるいは“何らかの事情”で怒り狂った上級生が起こしたのかについては、これまでのところ確たる情報が得られておりません。

 仮に、校長の指示で行われたとすれば、自ら学生らを実質的に脅す内容の張り紙を各教室や寮の階段の壁に張り出しておきながら、その事実をSNSで広く世間に知らしめるという当然の行為に対して、制裁を加えるのはお門違いではないかと思います。

 なお、アカハラを行ったとされる教授の姿は、残念ながら目にすることはできませんでした。



群馬高専校内にある顕彰碑の表と裏。

■ちなみに平成28年度の第2回学校見学会は2016年11月12日(土)に開催予定となっています。今回、聞きそびれた質問をする機会は、3カ月後に再び巡ってくることになります。




【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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