市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

アカハラ問題の実態と学校側の対応とが分かる情報の早期開示を群馬高専に直訴

2016-03-24 23:32:00 | 群馬高専アカハラ問題
■市民オンブズマン群馬では、3月23日午後1時に群馬高専を訪れ、総務部の担当職員らと面談し、同校が一昨年来直面しているアカハラ問題に関する情報不開示処分に関するオンブズマンによる異議申立てについて、先日3月2日付で総理府の情報公開・個人情報保護審査会から国立高専機構に対して答申が出されたことを契機に、早期の決定通知および情報公開を要請しました。同校総務部からは六本木氏と尾島氏が対応しました。

群馬高専事務棟の玄関ロビーにある「明日へ」と題する大きな絵画。なお、2月末から春休みに入っており、新年度は4月8日から授業開始の予定。

 15分あまりの面談時間でしたが、当会からの迅速な開示手続要請に対して、群馬高専側から次の説明がありました。

(1)オンブズマンへは、群馬高専からではなく機構本部から回答することになる。
(2)(当会から「機構側では、皆さん(=群馬高専)と相談して決定通知の時期を決める、と言っていたが・・・」と問うと)最終的な回答、つまり決定書は機構本部からオンブズマン宛に出される予定だ。
(3)(「パワハラの実態と、対処方法についての学校側の協議の過程についても開示しなければならないが・・・」)それも併せて、機構本部が一緒に対応して、機構本部から決定通知が出る予定だ。
(4)(「機構の須田氏にも伝えたが、一律60日をめどに決定通知を出すという姿勢ではなく、個別案件に応じて急ぐべきものかどうかを決める必要がある。本件は迅速な対応が必要な案件だと思うが・・・」)うちとしては、早くしているつもりだ。ただし、向こう(=機構本部)から決定書の原案が来る。原稿は向こうで書く。ら決定書の原案がくる。実は既に最初の案が(機構本部から)来たが、とても(異議申立人であるオンブズマンの要求に?)耐えられるモノではない。不必要な文書ばかりだった。
(5)(「審査会の答申に則って決定通知をすればよいわけだから、簡単なのではないのか?」)そこが(機構本部では)よく分かっていないようだ。多分、(異議申立人のオンブズマンへの)回答書は通常、1、2枚で済むのだと思う。だが、機構からの最初の原案は10何枚送ってきた。
(6)(「えっ、そんなに枚数があるのか?ということは、あれこれ条件を付けて、なるべく開示する情報を狭めようという意図ではないのか?極めて心外だ」)うちのほうも、答申書が出たので、それはまあ、真摯に受け止めている。
(7)(「答申では、不開示処分を取り消すべきである、と明記してあるが・・・」)とにかく機構本部からの指示待ちになる。こういうモノがあれば出せ、という指示が来ると思う。
(8)(「異議申立ての書類も、ここで1か月ほど留め置かれたという不信感が我々にはある。皆さんのほうで早くやるんだという意向を確認できれば、こちらとしても機構本部に督促しやすい。そういう学校の姿勢ということで受け止めてよいか?」)こちらとしても、(機構本部の)須田さんからの指示待ちの状態にある。機構本部は須田さんが本件を担当している。
(9)(「ところで、昨年から今年にかけて、自殺者がふたりも出たというが、本当か?いろいろと保護者と呼んだりして、この件で説明会をやったらしいが・・・。この件は、その後、治まったのか?」)・・・その辺も、そういうことは・・・ちょっとあったという話はきいている。
(10)(「ふたりとも寮生だという話だが、本当か?半年で二人と言うのは異常だ」)そういう噂で言いがかりは困る。そうやって騒がれているので、噂を広めているわけだろう。
(11)(「しかし亡くなったのは事実ではないのか?寮生だったのではないか?」)でも、公表はしていない。遺族からの要望で・・・。
(12)(「本当にそうなのかどうかは我々確認しようがない。こういう体質だから我々は疑わざるを得ない。我々は、別に違った噂を拡げるつもりはない。むしろ、オープンな教育環境を実現するために、決して敵対する訳ではない。オープンな教育の場をつくりあげようという目的は一致するはずだ」)ちょっとその辺はあのう・・・とにかく迅速に対応するので・・・。

■概ね、以上のようなやり取りを通じて、群馬高専側としては、機構本部から指示があれば、迅速に対応する方針であることが確認できました。しかし、具体的な日にちに関しては、機構本部が決定書を最終的に作成する立場なので、群馬高専としては確たることは何もわからないのだそうです。

 機構本部のいう答申後60日を目途に決定書を送付するというのが事実であれば、5月2日ごろということになります。その場合、決定書は八王子にある機構本部から当会宛に送られてきますが、仮に開示が執り行われる場合、実際に開示が行われる場所は、この群馬高専であるようです。

 以上のとおり、群馬高専側では機構本部からの指示に迅速に対応するとのことですので、今後、頻繁に機構本部にコンタクトをして、1日でも早く、関係するすべての情報が開示されるよう、期待通りの内容の決定書が発出されるよう、機構本部に督促をしていきたいと思います。



ロビーの一角に掲示されているたくさんの運動部の賞状。なかでも野球部の活躍が目立つ。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする