田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

チャトラパティ(Chatrapathi)

2023年09月09日 15時10分21秒 | 日記

□「Chatrapathi」鑑賞 | Deore Darling インドの俳優さんプラバース君ファンブログ

チャトラパティ : 作品情報 - 映画.com

□「Chatrapathi」鑑賞 | Deore Darling インドの俳優さんプラバース君ファンブログ

 スリランカでタミル難民として母と暮らしていたシヴァージと弟アショク。シヴァージは前妻の子だが、母は分け隔てなく愛していた。それを妬んだアショクは、地元民に襲われて村を追われた時、シヴァージの死を偽装して母と共に船で脱出した。一方母とはぐれたシヴァージは、友人たちに助けられインドに渡る。12年経ち、シヴァージらは地元ヤクザのバージラオにこき使われていた。母の行方を捜すシヴァージは役所勤務のニールと知り合い、恋人同士になるが、バージラオの非道な振る舞いについに立ち上がり、彼を倒してリーダーとなる。「チャトラパティ」と呼ばれるようになったシヴァージの前に現れたのは、弟のアショクだった…。(cinema cafe.netより)

 

 

<2023年9月1日 JAIHO鑑賞>

 またまたJAIHOによるインド映画鑑賞。今回も「バーフバリ」主演男優プラバースの主演作です。プラバースっていう俳優さん、「バーフバリ」を見た時は何とも思わなかったけれど、主演作をいくつか見ているうちに、本当に大きくて見栄えがする、オーラのある俳優さんだな、と感じるようになりました。今「バーフバリ」を鑑賞すれば、前と違った印象を抱くかもしれません。今回の映画も、理不尽な支配者に対して立ち上がる男が、これ以上ないほどハマっていました。見栄えは本当に大事ですね。彼はもちろん強い男なのですが、周りが盛り立てるのですね、自然に。

 チャトラパティは、本来マラーター王国の君主の称号なのですが、祖・シヴァージーがあまりに英雄だったために、英雄(のような男)を総じてチャトラパティと呼ぶようです。

 スリランカで、タミル難民が肩を寄せ合って暮らしている地区がありました。しかし、やはり地元の人々には煙たかったようで、やがて地元民に襲われ、みな散り散りになって逃げ惑います。シヴァージとアショクの兄弟も母と3人で暮らしていたのですが、先妻の子であり実の子ではないのに、母が兄を分け隔てなくかわいがるのが気に入らない弟アショクは、常日頃から妬んでいたこともあり、どさくさに紛れて兄が亡くなったことにしてしまい、母と二人でインドに逃れました。しかし兄もまた、他の人たちに助けられ、別の船に乗ってインドに渡っていたのです。兄シヴァージは、他の人たちと一緒にある集落で奴隷としてこき使われていました。しかし長じてたくましい大男となり、やがて理不尽な環境に反旗を翻し、リーダーとなって皆を統率するようになり「チャトラパティ」と呼ばれます。しかしそこに現れたのは、いまだ母が忘れずにいる兄を今だに妬みまくっている弟アショクでした。

 この弟が結構怖い。兄に罪をかぶせ、母の関心を買うためなら自分の腹も撃つ。父が同じだから、血はつながっているし、義理の兄弟なんてどこにでもある話。そこまでして兄を妬み、母の愛を独占しようとするその気持ちは私には理解できない。たった二人の兄弟なのに。兄さん何もしてないのに。これは「プレーム兄貴、王になる」でも思ったけれど、何の根拠もなく兄を信用しない弟が不思議だった。まぁ「プレーム兄貴」の場合は奸臣がいたのだけれど、それでも、なんでもっと兄さんを信用しないんだろうと思ってました。今回の場合は、兄さんがいい子過ぎたってのもあるのかもしれません。本能的にコンプレックスを抱いていたのでしょう。ともかく!この弟が本当に難儀だったのです。

 ざっくり言ってしまえば、これだけの話なのですが、弟のせいで誤解ばかりされる兄にハラハラしました。翻弄される母親もかわいそうでした。母は二人とも等しく愛しているのに。難しいものですねぇ。

 しかしながら、最後は駆け足すぎる「無理矢理な円満展開」に少し啞然としました。ひねくれた兄弟愛でここまで引っ張って来たのに、「なにそのハッピーエンド」と思いました(笑)。映画自体が粗削りな感じですね。プラバースのダンスシーンの唐突さに「どこやねん」と思ってウケたり、相変わらずプラバースは女性にモテるのですが、「灯台みたいに大きな人なのよ」と言われててこれもウケたし、コメディパートを一身に背負っていた、ハンサムではないおじさんがいたのですが、彼のシーンも「これ、いる?」と思うシーンの連続だったりと、本当に「監督、初期作なんだなぁ」って感じでした。まぁそれはそれでインドの文化なのでしょうけど。

 今回、プラバースが本当に魅力的だったのと、インドの単語「チャトラパティ」を認識することができて勉強になったことが成果でした。今度もう一度「バーフバリ」を見てみようかな。

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