「つぐない」のジョー・ライト監督がピーター・パンが誕生するまでの物語を描く3Dファンタジー大作。出演は主人公のピーター・パン役に新星リーヴァイ・ミラー、悪役の黒ひげにヒュー・ジャックマン、共演はギャレット・ヘドランド、ルーニー・マーラ、アマンダ・サイフリッド。
第二次大戦下のロンドン。孤児院で暮らす12歳の少年ピーターは、いつの日か母が迎えに来てくれることを夢見ていた。ある日、彼は地下室で“別の世界で必ず会える”と書かれた母の手紙を発見する。そんな中、ピーターと親友のニブスは、孤児院の子どもたちが空飛ぶ海賊船によってさらわれていることを知ってしまう。ほどなくしてピーターもさらわれ、不思議な世界ネバーランドへと連れ去られる。そこは、冷酷な海賊・黒ひげが支配していた。母との再会を願いながらも、やがて黒ひげから追われる身となってしまったピーター。謎の若者フックや女戦士タイガー・リリーとの出会いを通して、自らの宿命を知ることになるが…。(allcinema ウェブサイトより)
よく考えると、ピーターパンの話ってきちんと読んだことがないんですね。それで、今までいろんな映画こそ見たけれど、本来どんなお話だったのか、わかってなかったなぁ・・・と改めて気付きました。
今回のお話は、主人公ピーターがどうやって「ピーターパン」になっていったのか、フック船長は元来どこにいたのか、そんなところのお話です。
冒頭、アマンダ・セルフライド演じる母親が赤ちゃんのピーターを孤児院の前に放置する場面、お名前と「いつか、違う世界で必ず会えるわ。愛するピーター」と書いた手紙を残してアマンダは足早に走り去ってゆきます。
そして12年後、意地悪な院長シスターに虐げられながらも、それなりに大きくなっているピーターは、友人と共に膨大な資料や食料を蓄えてある地下室を発見。母の手紙を初めて目にすることになります。「ママを探すんだ!」意気込んだピーターは、夜な夜な少年をさらいに来る空飛ぶ海賊船に乗り込み(捕まったのだが)、新しい世界へと旅立ちます。
そしてやってきた「黒ひげ」が支配する世界、ネバーランド。黒ひげは「妖精の粉ピクサム」を探すため、少年たちに過酷な労働を強いています。そこで、彼が出会ったのがジェームズ・フック。フックも幼いころに連れて来られ、そのまま大きくなって今は青年になっているわけです。
片や妖精の国では、邪悪な黒ひげから国を守るため、見つからないようカモフラージュしてあるわけですが、「いつか救世主の少年が現れる。その少年は空を飛べるはず」との伝説がいい伝えられており、皆がその少年を待ち焦がれています。
果たしてピーターがその少年なのでしょうか?
というお話です。結論から言うと、
<ここからネタばれ>
そうです、彼こそが「パン」だったのです。黒ひげに捕らわれていた彼のママは、妖精の国の王子と恋をし、王子がたった一日で消えてしまうのを承知で人間に姿を変えたその日に結ばれ、生まれて来た「ハーフ」だったのです。ママは勇敢な戦士でした。タイガー・リリーも彼女の訓練を受けたのです。どこかに捕らわれているはずのママ。すべてを知った後のピーターはママを探すため強く、たくましくなってゆきます。
<ネタばれ終わり>
おとぎの国のお約束、人魚さんはカーラ・デルヴィーニュ。美しい!私はつい最近「天使が消えた街」で見ました。フックには「トロン」のギャレット・ヘドランド。先住民の娘タイガー・リリーにはルーニー・マーラ。今作には残念ながらウェンディは出てきません。でも、なるほど、ピーターパンの起源はこうだったのか、と、とてもわかりやすいお話になってます。
ヒューさま演じる黒ひげも、妖精の粉で若返っているけれど、実は恐ろしいくらいの年寄りで、若返って永遠に生きることに執念を燃やしています。
そして、黒ひげから逃れている時に見つけた海賊船、うち捨ててあったものをフックが修理して使うのですが、これが「ジョリーロジャー」です。う~む、ここからお話は始まるんですね。
これも3部作かな。でも、今までになくわかりやすいお話だったし、続きも見たいな。
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