ディズニーによってアニメ化もされたA・A・ミルンの児童小説「くまのプーさん」を題材にしたホラー。原作の著作権が2022年1月をもって消滅し、パブリックドメインになったことで実現した一作で、クリストファー・ロビンに森に置き去りにされ、自ら食料を調達しなければならなくなったプーとピグレットが、残忍な人間狩りを行うさまが描かれる。
楽しい冒険に満ち溢れていた日々は終わりを迎え、青年になったクリストファー・ロビンは、大学進学のためプーとピグレットを森に残して旅立っていった。時が経ち、婚約者のメアリーとともに100エーカーの森に戻ってきたロビンは、そこで血に飢え野生化してしまったプーとピグレットの異様な姿を目の当たりにする。(映画.comより)
<2023年7月6日 劇場鑑賞>
個人的な話なんですが、この日はフェスティバルホールにて鈴木雅之のコンサートに行く予定でした。仕事を終え、大阪に出ると少し時間に余裕が。そこで、近所で見れる映画を見ることにしました。ピタっとハマったのがプーさんでした。ある意味運命だったのかもしれません(笑)。
しかし、どえらい作品でした。残酷すぎる。プーさんを題材に、こんな映画を作る必要があったのでしょうか。R15+の条件は付いていますが、それにしても残酷すぎる場面の連続。食料を自ら調達しなければならなくなったといっても、ある程度は自分たちで今までも調達していたはずです。クリストファー・ロビンがそんなに全部みんなの分を毎日運んでいたわけではないでしょうに。
確かに、都会に出て会いに来てくれなくなったクリストファー・ロビンを恨む気持ちは、進学や結婚などない動物の世界では理解できなかったかもしれません。しかし、だからといって、無差別に人を殺してもいいということにはなりません。まぁそんな理屈は通らないか。
しかしながら、これだけ残酷な場面を描写しながら、肝心のプーさんやピグレットの見かけがあまりにチープなので、ウケてしまいました。誰が見ても、ガタイの大きな男がプーさんのマスクをかぶっているだけなんです。それも、余興でかぶるのかと思うほどチープな造り。ちっとも凝ってないしリアルじゃないマスク。そこ、もう少し凝れなかったのかな。わざとなのかもしれないけれど。あと、クリストファー・ロビン以外は、襲われるのは若いピチピチの女性ばかりで、サメ映画みたいにビキニを着てないとか、全員がグラマーだったりしない、というだけで、ビーチでもないこんな山奥に、男って来ないのね(笑)。(あ、そう言えば、四駆で入ってきた兄さんたちがいましたね、後半。でも、プーとピグレットに負けてました)
で、続編をにおわせる終わり方。ウケ狙いかもしれないけれど、もうお腹いっぱいです。
<追記:ちょっとネタバレ>
なぜプーさんとピグレットしか出て来ないかと言うと、イーヨーは、飢えた彼らに最初に食べられてしまうからです。オウルはいなかった気がします。ごく最初の場面で映っていたかもしれませんが。
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