当時無名だったフランスのクロード・ルルーシュ監督が自ら資金を調達して製作した恋愛ドラマ。主演はアヌーク・エーメとジャン=ルイ・トランティニャン。スタントマンの夫と死別した脚本家アンヌと、妻に自殺されたカーレーサーのジャン・ルイによる大人の恋愛がフランシス・レイの音楽と美しい映像にのせてつづられる。1966年の第19回カンヌ国際映画祭ではパルムドールを、同年度のアカデミー賞では外国語映画賞を受賞した。2016年、製作50周年を記念してデジタルリマスター版でリバイバル公開。(映画.comより)
<2020年4月23日 レンタル鑑賞>
言わずと知れた古典の名作。我々の世代なら、あのテーマソング「ダバダバダ・・・」を知らない人はいないはずです。もちろん私も、リアルタイムとはいかないまでも、若い頃にビデオで鑑賞してます。でも、今回は続編が来るということで、レンタルして見直したのでした。いや、やっぱり名作でした。お話がどうこうというよりも、美男美女が、それも愛する連れ合いを亡くし、子供もいる大人の美男美女です、そんな二人が、連れ合いの美しい思い出を持ったまま、それでも少しづつ惹かれあう、その展開が限りなく美しい。もちろん、フランス独特の価値観もあるでしょう。でも、今見ても本当にしっとりとした大人の話で、画がきれい。ヒット作って、必然なんですね。
特に女性、アヌーク・エーメの美しさったらありません。この美しさはフランス女性にか出せないかな、とちょっと思ってしまいました。偏見かもしれませんが。こんな映画を見ると、恋に恋する乙女の心を思い出します。
ところで、ちょうどこの頃、世にコロナ禍が蔓延し始め、わが過疎県和歌山でも、この作品の続編を見たのを最後に3週間ほど映画館が閉鎖されたのでした。映画終了が夜7時ごろだったにも関わらず、チケット売り場はすでに閉まり、ロビーが真っ暗だったのを今でも鮮明に覚えています。あまりのショックに座り込みそうになりました。映画館がそんなに閉まるということを想像したことがなかったので、現実に面食らったのでした。
「男と女」でコロナ禍を想起するなんて、邪道もいいところですが、しかし映画館で映画が観れる幸せをそれ以来噛みしめるようになりました。コロナ禍は収まっていませんが、日々自由に映画を見れることに、感謝です。
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