ロンドン郊外の大邸宅で自堕落な共同生活をする住人達は週末予定されている究極のドラッグパーティーに心躍らせていた。しかし、当日イギリス中を震撼させている殺人グループ「殺人論者」の手口で住人の寝室が荒らされる。屋敷に出入りするのはパーティーに集まった10人だけ! ドラッグの幻覚と「殺人論者」への恐怖が彼らを襲う…。ウィリアム・マーシュ監督・脚本、ポール・ベタニー主演で贈るブラック・ムービー。(「Oricon」データベースより)
娘が借りてくるポール・ベタニー第?弾。なんとR18。私が代わりに借りてきてあげました(bad mother!)。この作品って、日本で公開されたのかな。記憶にないなぁ。首都圏だけとか。
ともかく、「ベタニーさん、作品選ぼうよ」の世界です。そりゃチャレンジングな作品ではあったでしょう。巷では「トレインスポッティング」の二番煎じを狙って失敗した、とか言われていますが、すべてにおいて中途半端な感じがします。
イギリス・ロンドン郊外の風景は美しく、だだっ広い草原でまずピクニックをしてみたり(しかし、女性たちはしっかり素っ裸になって日光浴をしている。女性同士で胸の形を比較したおしゃべりも)など、わけのわからない健全さもあったりするのですが、メインは週末に開かれるぶっとびドラッグ・パーティなのです。
それもみんな金持ちのでっかい屋敷に居候なんかしちゃって、そこの主(といっても若い青年なんですが)が気弱で神経を病んでるからって、な~んか居ついちゃってるのね。
我らが主人公ベタニーさんの妻も金持ちって設定。そこへ、ドラッグ・マスター(つまり調合のプロ。彼はこの映画の監督でもある)を筆頭に、女とやりたいだけのちびでぶ男や、イ○ポな男、何故か一人見栄えのする衣装を着こなすベタニーさんなど、個性豊かな男女が集まってくる、というお話。
そこに今、世間を騒がせている快楽殺人鬼が紛れ込んでた・・・そんなお話です。
その殺人鬼がなるほどR18なんですね。マークをウ○チで描いたり、内臓をぶちまけてあったり。
でも、パーティに参加している面々は、予告状を受け取っても、少し動じているように見えるだけで、結局誰も解決しようとか、じゃあパーティをやめて逃げようとか、そういう判断をするわけでもなく、だらだらと快楽をむさぼっているうちに、一網打尽になる・・・そんな感じです。
しかも、だからって結局なんなのか、って終わり方だし、これ、他にもオリビア・ウィリアムスも出てるし、名前わからなくても見たことある俳優さんもいるし、もっと他に作りようがあったんじゃないのかな、とも思います。
せっかくこれだけきれいな風景使って、ちょっともったいなかったなぁ・・・と思います。
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