田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ハングリー・ラビット(seeking justice)

2012年06月24日 18時59分44秒 | 日記
 
 
 ”代理殺人”の罠に落ちた男がたどりつく、衝撃の真実・・・

  ニューオリンズの高校教師ウィル(ニコラス・ケイジ)は、音楽家の妻ローラ(ジャニュアリー・ジョーンズ)と幸せな日々を送っていた。ある夜、帰宅途中にローラが暴行されてしまい、病院で激しく動揺するウィルに、謎の男サイモン(ガイ・ピアース)が近づき静かに囁いた__。
「やつを代わりに始末してやろうか?」
それは、正義という名の下に行われる”代理殺人”の提案だった。
哀しみと怒りのあまり、その誘いに乗ったウィルだが、半年後、今度は自分が誰かの代わりに人を殺すように迫られてしまう__。



 なかなかにおもしろかったです。題材はちょい月並みです。でも、難しくなく、またニコラスもガイもすごくうまくて、ぐいぐい引き込まれてしまいました。

それに、また出た(笑)美しい妻、ジャニュアリー・ジョーンズ。「アンノウン」の記憶も新しいところ。彼女は本当に「美しい妻」にピッタリですね。ちょっとショーン・ペンの元妻に似た感じで。

でも、彼女は強姦された上にボコボコにされたけれど、まだ命があってよかった。ニコラスの他に出てくる人たちは、みんなもっと悲惨で殺されているのがほとんどだった。悲しい・・・。

だから、この「seeking justice」というグループが、こっそり世直しを行おうとする、その気持ちはよく理解できました。

日本でだって、被害者の情報は丸裸にされるのに、加害者の人権ばかりが守られる・・・ですよね。今は随分改善されたとはいえ、まだまだ加害者にばかり手厚いように思います。これは、普通の国民のほとんどが感じていることだと思います。

アメリカでも似たようなことが起きているのですね。文明社会が高度に発達すると、避けられない段階なのかもしれません。

随分前に「狼たちの街」という映画もありましたね。ニック・ノルティたちの法を越えた活躍に、すっきりしたものでした(でも、結果的には復讐されましたよね・泣)。

ともかく、いつの世も理不尽なことはあるものです。でも、彼らの何がいけなかったって、範囲を拡大しすぎたこと。本当に世直しなら、反感も少ないと思うけど(もちろん、いけないことだけど)、自分たちに邪魔になる奴、たとえば事件性を嗅ぎつけたジャーナリストとか、そんな、なんにもしてない人まで殺め始めたら、収拾がつかなくなるのは当たり前のこと。

それに、一度恩を売った奴に次の殺人を頼むなんて、リスクが大きすぎる。素人なのに。もちろん、巻き込んでおけば外にばらさない、ってことはあるかもしれないけれど。

とにかくそんなこんなで、「普通の国語の先生」だったニコラスが、次々と命を張った行動に出ます。普通の教師にこんなことできるのか、などとヤボなことは言ってはいけません。ニコラスは、いつだってヒーローなのです。

それにしても、一般民に溶け込んでいるメンバーはともかく、ガイを始めとする監視役の男たちが、みんなスキンヘッドで怖すぎる!「こんなの、目立つだろ!」と思ったのは、私だけでしょうか。

世直し隊のメンバーは、ありとあらゆるところに入り込んでいるため、ニコラスがあんなにがんばったにもかかわらず、スッキリとは終わりません。

さて、続編でも作るつもりでしょうか。それとも、余韻を狙ったものでしょうか。
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