平凡なビジネスマンが車に爆弾を仕掛けられ、事件に巻き込まれていくさまを描くサスペンス。主演はリーアム・ニーソン。ドイツや韓国でもリメイクされた2015年のスペイン映画「暴走車 ランナウェイ・カー」の英語リメイク。
いつものように子どもたちを学校に送り届けるため車を走らせる金融ビジネスマンのマットのもとに「その車に爆弾を仕掛けた。降りてはいけない。通報してもいけない。これから伝える指示に従わなければ爆破する」と、謎の着信が入る。マットはその声の主、要求、目的などがわからぬまま運転を続けるが、行く先々で同様に爆弾を仕掛けられた車が次々と爆破されていく。しかも、その被害者はいずれもマットの同僚だった。マットは警察とマスコミから容疑者として追われながら、恐怖に怯える子どもたちとともに車を走らせ続けるが……。
マット役をニーソン、妻のヘザー役を「シンドラーのリスト」以来30年ぶりのニーソンとの共演となるエンベス・デイビッツが演じる。監督は「プレデターズ」のニムロッド・アーントル。(映画.comより)
<2023年12月31日 劇場鑑賞>
2023年最後の映画は、リーアム・”ダディ”・ニーソンの”沈黙シリーズ”作品となりました。でも、それはそれで人気なんでしょうね。大晦日だと言うのにたくさんの人が入ってました。
上のあらすじだけ読むと、「スピード」みたいですが、その通りです。しかし、平凡なビジネスマンなんかではありません。ダディは元々不審なビジネスで、かなりのやり手でした。かなり強引でもありましたし。家庭でも、妻や子供たちから総スカンを食らってます。家庭を顧みないだけではなく、何かにつけて強引で、人の言うことなんて何も聞いてないからです。それは、後にある人物から「君はすべて知っていた。でも、その偽善から目を背けるために家族の前でも鎧を身につけていたのさ」と指摘されるシーンがあるのですが、まさにそういう感じです。
ダディのシリーズは、みな同じように見えて実は本当に面白い名作もあって、個人的には「アイスロード」「スノーロワイヤル」など、大好きですね。もちろん、初期の「96時間」や「アンノウン」はいわずもがなですが。
今回の作品は、残念ながら平凡でした。しかし、個人的には「海底47m」以来のマシュー・モディンを見れて感激でした。昔「アルジャーノンに花束を」を見て、それ以来ファンで、後にニコラス・ケイジとの「バーディ」なんかも発見して見たりしました。こちらも名作でした。今回は筋が読めるというか、黒幕が安易に察しがついたりと、期待していたほどではありませんでしたが、どう見ても”孫”という年齢の小さな子供を連れたダディをひたすら見て楽しむ、という点でニーソンファンの期待に背かない映画です。ファンにはおすすめ。個人的には、往年のアルフレ・ウッダードを髣髴させるカッコいい黒人警察官(警部?)が素敵と思いました。ノーマ・ドゥメズウェニと言うらしいです。覚えられないけれど、覚えておきます(笑)。
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