
2013年もあっけなく終わった。時の流れは加速度的に速くなっているようだ。
大晦日に、恒例の「紅白歌合戦」が始まったころ、夕飯の料理を作り出した。台所が居間の隣にあるのだが、台所にラジオを持ってきて聴くことにした。ラジオで聴くのは初めてだ。
ここで気づいたことであるが、ラジオとテレビの音の出にずれがあり、ラジオより少し、3秒ほど遅れてテレビの音声が出てきたということだ。だから、ラジオとテレビを同じ部屋で音を聴くと、歌だと輪唱のように聴こえてくるのだった。
紅白歌合戦が終わりしばらくする間もなく、新しい年である2014年が明けた。年の境界をまたぐときの厳かな気分も年々薄れ、何気なく通り越していく。かつてはもっと、高揚していたはずだ。
おそらく、何かを失っているのだ。
情熱? 未来? 恋心?
新しい年が始まると、すぐに近くの禅寺、西福寺に初詣に行った。
遠くで聴こえている鐘の音が、寺に近づくにつれ大きくなってきた。鐘楼の下に行くと、鐘を突く人が何人か待ち並んでいた。この寺では、希望するすべての人に除夜の鐘を突かせてくれるのである。
除夜の鐘の数は煩悩と同じく108つと言うが、この寺で突く数はいつもそれを超えているなあと思っている。まあ、人の数だけ煩悩があるということだ。
鐘を突いた後、おみくじを引いた。
開いてみるとびっくり、何とこんな当たりがあるとは知らなかった。それは「極大吉」とあった。初めてのことだ。その下の言葉には「思い通りに物事が運ぶ」とある。本当かなあと思うが、嬉しい。続いて「そんな時こそ謙虚な気持ちで過ごしましょう」と結んである。うん、うん。
すると、周りにいた数人の学生の中にも同じ大幸運者の少年がいて、私が「極大吉」だと言うと、「意外とあるんだなあ」と、少しがっかりしたようだった。
その足で、さほど遠くないところにある八幡神社に詣でた。お寺と神社の一挙初詣である。
2014年の始まりは、お節料理からである。
定番である、黒豆、田作り(ゴマメ)、昆布巻き、蒲鉾、竹輪は、先日スーパーマーケットで買ってきたものを皿に並べるだけだ。煮物としての野菜類は、里芋とシメジ、南瓜を煮た。それに、ゆで卵、お節ではないが残っていたブロッコリーを加えた。刺身はカンパチを切り、甘エビを並べた。(写真)
お節といっても簡単だ。簡単だといっても、すぐに昼だ。
昼間から酒を飲むことはないし、日本酒を飲むことはあまりないが、正月だけは例外である。いや、例外という言葉は適切ではない。正月だけは特別だというべきだろう。
それに、正月は日本酒が似合う。お節料理にも合う。それも燗である。今年は、やはり 佐賀県久保田町の「窓の梅」にした。この酒が一番馴染みがある。
夜は、雑煮を。
鶏ガラのダシで、鶏肉と、白菜、カツオ菜、ネギ、シイタケ、それに、カマボコ、竹輪と餅を入れる。要するに中身の具は、あるものである。最後の味付けに、うまくち醤油を少し足す。
カツオ菜は東京では見ないが、先日地元のスーパーに並んでいたので買ってきた。タカ菜の仲間だが味は辛くなく、小松菜と思えばいい。
正月も、こうして何事もなかったように、静かに過ぎていく。
来る年も 流れる雲は 空に紛れ
夢も憂いも 知るや君
沖宿
大晦日に、恒例の「紅白歌合戦」が始まったころ、夕飯の料理を作り出した。台所が居間の隣にあるのだが、台所にラジオを持ってきて聴くことにした。ラジオで聴くのは初めてだ。
ここで気づいたことであるが、ラジオとテレビの音の出にずれがあり、ラジオより少し、3秒ほど遅れてテレビの音声が出てきたということだ。だから、ラジオとテレビを同じ部屋で音を聴くと、歌だと輪唱のように聴こえてくるのだった。
紅白歌合戦が終わりしばらくする間もなく、新しい年である2014年が明けた。年の境界をまたぐときの厳かな気分も年々薄れ、何気なく通り越していく。かつてはもっと、高揚していたはずだ。
おそらく、何かを失っているのだ。
情熱? 未来? 恋心?
新しい年が始まると、すぐに近くの禅寺、西福寺に初詣に行った。
遠くで聴こえている鐘の音が、寺に近づくにつれ大きくなってきた。鐘楼の下に行くと、鐘を突く人が何人か待ち並んでいた。この寺では、希望するすべての人に除夜の鐘を突かせてくれるのである。
除夜の鐘の数は煩悩と同じく108つと言うが、この寺で突く数はいつもそれを超えているなあと思っている。まあ、人の数だけ煩悩があるということだ。
鐘を突いた後、おみくじを引いた。
開いてみるとびっくり、何とこんな当たりがあるとは知らなかった。それは「極大吉」とあった。初めてのことだ。その下の言葉には「思い通りに物事が運ぶ」とある。本当かなあと思うが、嬉しい。続いて「そんな時こそ謙虚な気持ちで過ごしましょう」と結んである。うん、うん。
すると、周りにいた数人の学生の中にも同じ大幸運者の少年がいて、私が「極大吉」だと言うと、「意外とあるんだなあ」と、少しがっかりしたようだった。
その足で、さほど遠くないところにある八幡神社に詣でた。お寺と神社の一挙初詣である。
2014年の始まりは、お節料理からである。
定番である、黒豆、田作り(ゴマメ)、昆布巻き、蒲鉾、竹輪は、先日スーパーマーケットで買ってきたものを皿に並べるだけだ。煮物としての野菜類は、里芋とシメジ、南瓜を煮た。それに、ゆで卵、お節ではないが残っていたブロッコリーを加えた。刺身はカンパチを切り、甘エビを並べた。(写真)
お節といっても簡単だ。簡単だといっても、すぐに昼だ。
昼間から酒を飲むことはないし、日本酒を飲むことはあまりないが、正月だけは例外である。いや、例外という言葉は適切ではない。正月だけは特別だというべきだろう。
それに、正月は日本酒が似合う。お節料理にも合う。それも燗である。今年は、やはり 佐賀県久保田町の「窓の梅」にした。この酒が一番馴染みがある。
夜は、雑煮を。
鶏ガラのダシで、鶏肉と、白菜、カツオ菜、ネギ、シイタケ、それに、カマボコ、竹輪と餅を入れる。要するに中身の具は、あるものである。最後の味付けに、うまくち醤油を少し足す。
カツオ菜は東京では見ないが、先日地元のスーパーに並んでいたので買ってきた。タカ菜の仲間だが味は辛くなく、小松菜と思えばいい。
正月も、こうして何事もなかったように、静かに過ぎていく。
来る年も 流れる雲は 空に紛れ
夢も憂いも 知るや君
沖宿
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