小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

ひび割れた歯が噛むと痛い

2008-03-31 10:00:00 | 噛むと痛い

Photo_4 歯にヒビが入って痛い

(左図参照)

歯に入ったヒビが神経に近い

ところまで達する

          

             

              

                 

                 

                 

歯にヒビが入ることがあります。

         

歯は毎日使っていますので、ヒビが入ることは珍しいことではありません。

            

浅いヒビなら痛みは出ません。

           

歯の神経に近いところまでヒビがはいると、しみたり噛むと痛くなります。

          

このヒビはなかなか発見できないこともあります。

        

ヒビはレントゲンに写りませんので、目で確認するまで診断できません。

           

治療方法は、「ヒビを削ってその部分だけ埋める」か「ヒビが広がらないように

歯を全周削って義歯でかぶせる」方法です。

           

前者は最小限の治療で、後者は予防も含めたもっとも積極的な治療です。

           

実際は、歯が割れてしまうまでヒビが確認できないことがほとんどです。

            

そして、かみ合わせの調整で様子をみることが多いです。

           

なお、ヒビがあっても痛みがない場合は治療の必要はありません。

             

             

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/index.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歯髄炎で噛むと痛い

2008-03-30 10:42:00 | 噛むと痛い

Photo_6   歯髄炎

(左図参照)

歯髄=歯の神経(赤)に炎症が

起こる

         

             

                 

           

                     

                  

歯の神経に強く炎症が起きると、「噛むと痛く」なります。(歯の神経に炎症が

起きると普通は「歯がしみる」ようになります。)

           

歯の神経に炎症が起きる原因としては、虫歯、虫歯の治療、知覚過敏、歯ぎしり、

食いしばり、が上げられます。

           

虫歯は、虫歯菌が歯の神経を刺激することで炎症が起きます。

            

虫歯の治療では、歯を削ることが神経を刺激します。

           

知覚過敏で歯がしみる場合は、それが長期間持続すると神経に炎症が起きる

ようになります。

           

短期間の知覚過敏であれば、神経に炎症が起きることはありません。

              

歯ぎしり、食いしばりがあると、歯を強く噛んだりこすったりすることが歯の神経

に刺激を与えてしまいます。

            

歯の神経に回復力があれば、軽い歯髄炎は自然に治ることがあります。

           

歯髄炎がひどくなれば、神経を取るしか方法がなくなります。

         

             

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/index.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歯根膜炎で噛むと痛い

2008-03-29 10:33:00 | かみ合わせの治療

Photo_5

歯根膜炎

(左図参照)

歯の根の周りの歯根膜(赤)に炎症が

起こる

           

               

                   

                 

歯根膜とは歯の根の周りの「じん帯」のような組織です。                 

               

このじん帯にはとても繊細な神経が通っていて、歯の状態、体の状態によって

敏感に反応します。

             

このじん帯に炎症が起きるのが「歯根膜炎」です。

         

歯根膜炎は進行しないとレントゲンに写りません

         

レントゲンに写らないときは、症状から予測するしかありません。

                

            

歯根膜炎の起こる原因は、「かみ合わせが高い」か「歯ぎしり、食いしばり」がある

か、「歯の打撲」です。

        

かみ合わせが高い場合は、かみ合わせの調整で治ります。

               

歯ぎしり、食いしばりの場合は、歯に対する影響を少なくすることで治ります。

歯ぎしり、食いしばりの影響をなくすことは難しいことですが。)

              

歯の打撲とは、歯が何かにぶつかったり、とても硬いものを噛んで当りが悪かった

時に起こります。

           

歯の打撲で痛い場合は放っておいても治ります。

        

            

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/index.html

             


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歯の根の化膿で噛むと痛い

2008-03-28 10:31:00 | 噛むと痛い

Photo_7

歯の根の化膿(左図参照)

歯の根の先に膿(赤)が

たまる

             

                   

              

            

            

                 

歯の根が化膿すると、歯の根の先に膿がたまるので噛むと痛くなります。

          

余程の初期でなければ、レントゲンに写るので、診断しやすいです。

         

ただ、歯の根の化膿は大きくなければ痛まないものです。

          

ほとんどの場合、慢性化していて痛みがないのでレントゲンを撮らなければ発見

できません。

           

痛みがなく進行傾向になければ急いで治療する必要はありません。

         

定期的にレントゲンを撮って大きくなりそうなら治療する、という方針です。

           

治療は歯の根の治療です。

                  

               

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/

            


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歯周病で噛むと痛い

2008-03-27 10:00:00 | かみ合わせの治療

Photo_3

歯周病で噛むと痛い

(左図参照)

歯周病で歯ぐき(赤)に

炎症が起こる

              

                 

               

                 

歯周病が進むと噛むと痛くなります。

             

歯周病になると、歯の周りの歯ぐきに炎症が起きて噛むと痛くなってしまいます。

           

歯周病で噛むと痛い場合は、たいてい歯がぐらぐらしています。(ただ患者さんは

そのぐらぐらを感じないこともあります。)

              

歯周病で噛むと痛い場合は、かみ合わせの治療が必要となります。

          

中等度までの歯周病であれば、かみ合わせの強さを調整することで痛みはなく

なります。

          

かみ合わせの調整は応急処置で、歯ぐきの炎症をなくさないと再び痛くなります。

              

なお痛みには個人差があって、初期の歯周病でも噛むと痛くなる人もいれば、

重症の歯周病でも痛みが出ない人もいます。

             


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

虫歯を治療した後に噛むと痛い

2008-03-26 10:29:00 | 噛むと痛い

噛むと痛い場合で最も不快なのは、「虫歯の治療をしたのに、その後噛むと痛む

ようになった」場合です。(「虫歯の治療をしたのに、その後しみるようになった」

場合も同じ原因です。)

           

実は、これはよくあることで一番歯医者が不信感をもたれる事です。(これを経験

していない歯医者はいないと思われます。)

           

「虫歯を取り残しているのではないか?」という疑いが出るからです。

           

虫歯を取りきっていて、なおかつきちんと詰め物をしているのに後で痛みが出る

ことがあるのです。

          

診断は歯髄炎(歯の神経が軽い炎症で傷ついている状態)です。

           

何故歯髄炎が起きたか、というと歯を削ったからです。

           

つまり治療として歯を削ることが、逆に歯を痛めつけてしまっているわけです。

        

これは虫歯が大きくなくても起きてしまうことがあります。

          

その場合、痛くなかった虫歯を治療したら痛くなってしまうので不信感は極地に

達します。

          

ただし多くの場合、2週間以内に自然に痛みはなくなります。

              

かみ合わせの調整をしてやっと痛みが収まることもあります。

            

まれに、歯髄炎が治まらずに歯の神経を取らなければならなくなることもあります。

              

痛くない虫歯を治して、結果的に神経を取るのはとてもつらいことです。(こうなる

ことは稀ですが。)

              

こういう事態を避けるために、可能ならば「麻酔をしないで虫歯の治療をする」

ようにしています。

         

           

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/ 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

虫歯で噛むと痛い

2008-03-25 10:27:00 | 噛むと痛い

Photo_2 噛むと痛い虫歯

(左図参照)

虫歯(黒)によって歯髄(赤)に

炎症が起こる         

                  

                    

                     

                     

                       

虫歯が原因で噛むと痛い場合は、歯の神経がやられています。

           

歯の神経がやられている、というのは「歯髄炎」になっているということです。

(「歯髄」とは歯の神経のことです。)

                              

大きな虫歯が原因ですので、必ずレントゲンに写ります。

            

虫歯が原因で噛むと痛い時は、ほとんどの場合で神経を取ることになります。

            

10代、20代でまだ歯の神経に回復力がある場合は、神経を取らずに治せる

こともありますが、ほとんどの場合神経を取る必要があります。

             

神経を取れば確実に痛みは治ります。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

噛むと痛い原因

2008-03-24 10:00:00 | 噛むと痛い

「噛むと痛い」という検索キーワードが「唾液の緩衝能」を抜いてトップになりま

した。

        

噛むと痛くて困っている人が多いようです。

            

食事に支障をきたすので、かなり嫌な痛みですね。

           

「噛むと痛い」原因には浮かぶだけでも、虫歯、歯周病、歯の根の化膿、、

歯根膜炎、歯髄炎、歯のヒビ、歯の打撲、などいろいろあります。

          

症状と経過とレントゲンから診断をつけますが、その日に診断がつかないことも

あります。

           

「歯のヒビ」は、ヒビを発見できなければその日に診断できません。

                           

「歯の根の化膿」「歯根膜炎」は初期であればレントゲンに写らないので、診断

できないことがあります。

            

「歯髄炎」はレントゲンには写らないので、症状から診断せざるを得ません。

               

つまり、確実に診断できるのは「虫歯」と「歯周病」だけです。

               

虫歯や歯周病でなければ、「様子をみましょう」になってしまうことが多いです。

                 

進行してレントゲンに写ったら治療をするという消極的な治療法です。

               

確実に診断できないまま、予測で治療を始めて間違った治療をしてしまうことを

恐れるため、確実に診断できるまで待ちます。

          

それでは積極的な治療とは何かというと、「神経を取る」ということになります。

         

「虫歯」「歯髄炎」「根の化膿」、そして「歯のヒビ」の多くは、神経を取ることに

よって治ります。

         

ただし、「歯周病」、「歯根膜炎」、そして「歯のヒビ」の一部は、神経を取るだけ

では治りません。

       

歯の神経を取ったのに「噛むと痛い」のが治らないと、信用問題に関わるので

しっかり診断してから行います。

               

でも、診断がつかなくても噛むと痛いのがひどい場合には、かみ合わせの調整を

して様子をみる、という逃げ手もあります。

           

             

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/index.html

           

         

           


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

口内炎とストレス

2008-03-23 10:00:00 | 口内炎

口内炎について面白いサイトを見つけました。

http://www.geocities.jp/kounaien01/kolumnmain01.html

         

臨場感あふれる文章で、的を得ています。

        

私も月に1回は口内炎ができる体質(再発性アフタ)ですので、この気持ちがよく

わかります。

           

レーザーは効かなかったみたいですね。

          

私も口内炎の最大の原因はストレスだと思います。それに口内炎になりやすい

体質が加味されて、やたらと口内炎ができるようになってしまうのでしょう。

         

口内炎は自分の体調を知るバロメーターになると考えると少し気が楽になります。

          

しかも口内炎は自分で発見できるし癌になる恐れもないので、ストレスで胃潰瘍に

なるよりは不安が少ないです。

        

ただ口内炎が治る2週間のうち1週間は食事が満足にとれないので、食いしん坊

にはとてもつらい症状ですね。

              

           

もう一つ内容の濃いサイトがありました。

http://www.yk.rim.or.jp/~tara/al_kounai.htm

           

これを読めば歯科医院で説明を受ける必要がありません。

        

レーザーは効いたり効かなかったりのようですね。

       

硝酸銀は評価は高いのですが、痛みを伴う治療ということが不評です。(確かに

表面麻酔をしても痛みはあります。)

            

その他にもいろいろな治療方法があります。(私が知らないものもたくさんあり

ます。)

                

万人に効く治療方法はないので、自分にあった治療法をさがしましょう。

               

             

            


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

麻酔が嫌

2008-03-22 10:15:00 | 虫歯

以前、麻酔をしないで虫歯の治療をするという内容のブログを書きました。

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20080227

             

すると、、、、。

                  

「歯医者の麻酔が嫌」で検索している人が多く見受けられました。

           

私も検索して色々見てみましたが、やはり「麻酔が嫌」な人は多いですね。

           

しかも「虫歯を削るのが嫌」な人はさらに多いみたいです。(削るのが嫌な気持ち

はよくわかります。)

            

歯科受診においての悪循環とは、、、、、、

           

歯がしみる(虫歯だとは限りません。知覚過敏かもしれません。)

歯医者が怖いから我慢してみる

しみるのがおさまる(歯の痛みは続かないものです。)

またしみる(この時点での来院をお勧めします。)

歯医者が怖いから我慢してみる

しみたりおさまったりを繰り返しながら半年は様子をみてみる

(虫歯の場合はこの半年で進行しています。)

前より強くしみる(この時点で虫歯の可能性が高くなります。)

ここまで我慢したのだからもう少し我慢してみる(この気持ちはよくわかります。)

さらに1~2ヶ月様子をみてみる

眠れないくらい激痛になる

歯医者に行かざるを得なくなる

「虫歯が神経に達しているので、神経を取らなければなりません。」と言われる。

歯の神経を取る

ますます歯医者が嫌いになる

            

           

よくあるパターンです。

          

2回目にしみた時に受診すると神経を取ることはまずありません。また知覚過敏

と診断されて治療しないこともあります。

             

            

さて、この悪循環から抜け出すためには、、、、、、

          

痛くないときに歯医者に行ってください。

          

受診する歯科医院は、親、兄弟、友人、同僚、近所の知り合いにお勧めの

歯科医院を紹介してもらってください。

        

インターネットでの口コミ情報もたくさんありますが、人づての口コミが一番だと

思います。

         

来院理由は「健診希望」、「クリーニング希望」、「歯のことで相談したい」、「最近

調べてないから」、など何でもいいと思います。

         

健診ではレントゲンを撮って隅々までチェックしてもらってください。

              

レントゲン検査で虫歯や歯周病が見つかっても、、、、、、

        

治療したくなければ、「すこし考えさせてください。」と言えば良いのです。

        

これは痛くないときにしか言えない言葉です。

          

痛いときには患者さんに選択権がありません。(痛くても治療しないという選択も

ありますが。)

           

そして「どういう治療が必要か」「治療をしないとどうなるか」などを聞いて、どうする

か判断してください。

            

疑問を感じたら別の歯科医院で意見を聞く手があります。(セカンドオピニオン

です。)

         

本当に悩んだら3軒くらい歯科医院を受診してもいいと思います。(今はネットでも

十分調べることができます。)

          

そして治療をしないことを選択したとしても、歯がどういう状態か把握していれば、

痛くなった時にすぐ行くべきかどうかもわかります。

             

こうやってお気に入りの歯科医院が見つかれば、2回目にしみた時に歯医者に

行けるようになるかもしれません。

            

            

        

               

           


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ファイバーコア

2008-03-21 10:00:00 | 歯科材料

ファイバーコアは「グラスファイバーで強化した樹脂」でできた土台です。

        

「樹脂」はプラスチックをイメージしてください。

         

ですから歯科でいうファイバーは「ガラス繊維で補強したプラスチック」ということに

なります。

          

土台によって歯の根が割れないように、「やわらかく」作ってあります。

         

樹脂は接着剤とよくくっつくので、歯に強く固定されます。(金属よりも強くつき

ます。)

               

ファイバーコアのわかりやすいメリットは「白い」ことです。

          

前歯に透明なセラミックを入れるときは、中の土台が透けて見えてしまいます。

            

金属の土台にオールセラミックスをかぶせると、金属の影響で色が暗くなってしま

うことがあります。

             

ファイバーコアを使用すれば、透明感は失われません。

           

と書くと、いいことずくしのように感じますが、「ファイバーの劣化」という問題があり

ます。

            

金属にはない「劣化」という現象によってどういう影響が出るかはまだわかって

いません。(歴史が浅いからです。)

          

強く噛む歯の治療には金属の土台の方が安心です。

                   

                

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

インジウム銀合金

2008-03-20 10:00:00 | 歯科材料

インジウム銀合金は「歯の土台」に使う金属です。

           

インジウムと銀の合金なので貴金属ではありません。

            

貴金属ではありませんが土台の金属としては優れています。

          

その理由は少しやわらかい金属だからです。

             

何故やわらかい金属が良いかというと、やわらかい土台の方が歯が割れる

危険が少ないからです。

       

硬い土台を入れると、歯(実際は歯の根)が割れることがあります。(割れる

のは一般的に歯の神経を取ってから10年以上経ってからです。)

           

金属アレルギーの問題がある場合は土台にも貴金属を使います。

       

前述した「白金加金」、「金銀銅パラジウム」を使います。

         

強い接着剤を用いれば土台がアレルギーの原因になることはないのですが、

アレルギーがある場合は卑金属は使えません。

        

ただ、最近は貴金属でもアレルギーが出ることもあり、また土台にコストのかかる

金属を使うのはもったいないという発想から、「ファイバーコア」という土台が開発

されました。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コバルトクロム合金

2008-03-19 10:30:00 | 歯科材料

コバルトクロム合金も金属床義歯(入れ歯)に使用する金属です。

    

チタンが歯科用に加工できるようになるまでは、入れ歯にはこの金属が主流で

した。

          

その他には白金加金を入れ歯に用いることがあります。

          

白金加金は材質的にはもっとも優れていますが、高額で重くて実用的ではなくなり

ました。

          

コバルトクロムは歴史があり使いやすい金属ですが、強度がチタンよりも劣るので

チタンのように薄くはできません。

        

また、味に敏感な人はコバルトクロムの味を感じるようです。(チタンでは味が悪く

なったという話は聞きません。)

          

この2つの条件がクリアーされればコバルトクロム合金はチタンよりもコストがかか

らないのでお勧めです。

         

          

           


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チタン

2008-03-18 10:29:00 | 歯科材料

チタンは生活用品、スポーツ用品の中にも使われているので、なじみのある金属

です。

        

歯科ではインプラントと金属床義歯(入れ歯)にチタンを使用しています。

            

チタンの特性は「体にやさしい」「軽い」「硬い」といことです。

                              

もともと整形外科で骨折したところをとめるボルトに使われている金属なので、

体に害がないのは実証済みです。

         

軽いので入れ歯として使うときに違和感がありません。(重さは無意識に感じる

ものです。)

        

とても強度が強いので破損しにくく、入れ歯を薄く作ることができます。

           

デメリットは「加工が難しい」ということです。

        

これは作る側の問題なので、患者さんにとってチタンを使うデメリットはありま

せん。

          

ただ、とても硬いのでチタンで歯を作るのはお勧めしません。

            

セラミックがまだ信用できなかった頃、金属アレルギーの方の奥歯はチタンで作

っていました。

          

現在ではセラミックの開発が進んで、金属アレルギーの方の奥歯はセラミックを

使うことが主流です。

               

    

小幡歯科医院      

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/          


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金銀銅パラジウム合金

2008-03-17 10:28:00 | 歯科材料

治療でお話する「銀歯」とは12%金銀銅パラジウム合金のことです。

        

日本の保険適応の金属はこれが主流です。

           

金が12%も入っている金属を使う日本の保健医療は世界一です。(医療費抑制

政策によって今後はどうなるかわかりませんが。)

            

この金属には十分な強度があり、白金加金よりも硬いです。

          

ただ、硬いと言うことは歯に負担がかかる場合もあります。

             

金属アレルギーを除けば、患者さんがこの2種類の金属の差を感じるとすれば

「味」だけです。

          

安い金属ではイオンが流出やすくなるので、金属の味を感じて食べ物の味が

変わると言う人がいます。

          

ただ、これは味覚に鋭敏な人の話で金属の味を感じる人は少ないです。

             

保険治療と自費治療の金属の差は、材料の問題よりも、「適合」「形」「精度」

「適正なかみ合わせ」「歯ぐきとのなじみ」「つける接着剤の強さ」などに

あらわれます。

       

         


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする