前回ブログ記事からの続きです。
意外に前歯を使っている - 小幡歯科医院歯科話 (goo.ne.jp)
TCHという言葉をご存じでしょうか。
トゥース コンタクティング ハビットの略で、「歯を接触させる癖」という意味です。
このブログでは「歯ぎしり、食いしばり」というカテゴリーでたくさんのことを語っています。
歯ぎしり 食いしばりしてませんか? 品川区 目黒駅前 小幡歯科医院 (obatadc.sakura.ne.jp)
昔はこの「食事以外の時間帯に歯を接触させる行為」のことをブラキシズムと言っていました。
歯は食事の時に使うものでありますが、食事していない時にも使うことが人間の活動の中であるのです。
それは、力を出す時、集中している時、熱中している時、忙しい時、イライラしている時、などです。
すべて、交感神経が緊張しているという、興奮状態にある時です。安静で穏やかな状態ではブラキシズムは生じません。
そこにTCHという言葉が生まれました。もう20年くらい前からです。
私は普段はブラキシズムという言葉を多用していて、TCHという言葉は使っていませんでした。TCHはブラキシズムに含まれると思っていたからです。
今回TCHについて説明しようと思ったのは、前回の投稿に書いたように「ブラキシズムに気を付けている私でも、TCHがあることに気がついた」からです。
そして重要なことは、「TCHのような弱い力で歯を接触させていても、それが持続されればブラキシズムと同じように口の中や顎回りに障害が生じる」ということです。
歯ぎしり 食いしばりしてませんか? 品川区 目黒駅前 小幡歯科医院 (obatadc.sakura.ne.jp)
再びリンクさせますが、歯ぎしりや食いしばりのような強い力ではなくTCHのような弱い力でも上記リンクにあるような症状が出てしまうのです。
日頃から歯を接触させる癖があるかどうか、確認することがとても大切です。
そして、TCHに対する対処法は歯ぎしりや食いしばりと同じく、自己暗示療法に代表される認知行動療法です。
家や仕事場のよく目にする場所に「歯を話す」と書いた付箋を貼って、それを見たら歯を話して顎を安静にさせることを意識づけるという方法もあります。
小幡歯科医院
目黒駅 品川区 小幡歯科医院 (obatadc.sakura.ne.jp)