小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

甘いものをやめられるようになるためには

2015-02-15 06:53:51 | 栄養

糖質制限食やMEC食をお勧めしてきた一番の目的は、「患者さんに甘いものを食べるのをやめてもらう」ことです。

              

なぜなら、甘いもの、特に砂糖の入ったお菓子やジュースは虫歯の原因になるからです。

               

また、甘いものは歯周病の原因にもなります。

          

歯ぐきが糖化することによる歯周病です。

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/e/ad970c43c4827bb56f789d325e41b425

               

                    

ですから、甘いものをやめていただくように患者さんにお話ししてきましたが、好きな人にとってはなかなかできることではありません。

                     

それは体が甘いものを欲する状態にあるからです。

                       

なぜ体が欲するかというと、一つはエネルギー不足、一つは血糖値が安定しない、からです。

               

この二つについて説明しましょう。

            

                     

1 エネルギー不足

      

ヒトのエネルギー源は脂肪か糖質です。

                

以前、脂肪を使うエネルギーシステム(クエン酸回路)と糖質を使うエネルギーシステム(解糖系)があることを説明しました。

                   

本来はヒトは脂肪を使ってエネルギーを生み出すようにできているのですが、いざという時には糖質を使います。

            

この、いざという時のための糖質を日常的に使っている人は甘いものがやめられません。

                

逆に言えば日頃脂肪を使っていないということです。

                      

実際は単純なことではないのですが、「脂肪摂取が足りない人」は甘いものがやめられないと言うことができます。

             

                       

2 血糖値が安定しない

              

血糖値とは血液中のブドウ糖の濃度のことですが、血糖値が低い時に甘いものが欲しくなるのはヒトとして当たり前の反応です。

                   

血糖値を上げるために手っ取り早いのは甘いものだからです。

                       

甘いものは血糖値を上げますが、血糖値が上がるとインスリンが出て血糖値を下げようとします。

                    

甘いものを日頃食べているとこのように血糖値が上がったり下がったりを繰り返して、結果的に血糖値が安定しなくなります。

                  

血糖値が安定しなくなると、極端に血糖値が下がるようになってしまいます。

                 

そして甘いものがやめられず血糖値もどんどん乱れて安定しない、という悪循環に嵌ってしまいます。

               

この悪循環を防ぐためには、低血糖状態の時に糖質を摂らずにタンパク質と脂質を摂ることが秘訣となります。

               

 

                        

動物性のタンパク質と脂質をしっかり摂ることによって、エネルギー不足を改善させ血糖値を安定させることができるのです。

                 

そして、MEC食にはタンパク質と脂質が豊富です。

                  

実際に、「MEC食を実践するようになって甘いものを食べなくても平気になった」という話をよく聞くようになりました。

                     

甘いものがいらなくなるように、肉、卵、チーズを食べましょう。

              

                    

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/

                     

 


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咬み合わせとあいうべ体操

2015-02-11 00:06:40 | かみ合わせの治療

咬み合わせがずれている人がいます。

             

実際には、現代人で咬み合わせがずれていない人を探す方が困難でしょう。

                

多くの人が、咬み合わせがずれている状態です。

                  

咬み合わせがずれているというのは、歯を咬み合わせる位置と顎が動く位置が少しずれている状態です。

       

したがって、本来の咬み方ができていないことになります。

               

ずれは徐々に生じていくので、本人は咬み合わせがずれていることに気がつかないことがほとんどです。

                         

咬み合わせのずれは姿勢が悪かったり、食事を左右均等に咬んでいなかったり、そして顎をずらした状態で歯ぎしりや食いしばりをすることによって生じます。

               

                         

咬み合わせのずれを解消するには

            

日頃顎を安静にすること

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/parafunction.html

              

歩いて姿勢を正すこと

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/e/bada66af1b21304c0748f8a6464441d6

            

を推奨してきました。

                    

             

                    

そして現在、あいうべ体操が咬み合わせのずれを改善するのに有効ではないかと考えています。

                    

あいうべ体操の左右均等で大きく顎を動かすことが、咬み合わせと顎の動きが連動することにつながると想像しています。

                   

咬み合わせのずれは一朝一夕には改善しません。

                 

場合によっては、歯科医院で歯を削ったり歯の形を変える治療を行って、咬み合わせのずれを補正することになります。

           

自力で咬み合わせを改善させるためにもあいうべ体操を試してみて下さい。

           

                    

小幡歯科医院

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顎関節症とあいうべ体操

2015-02-09 00:05:52 | 顎関節症

もともとリウマチの患者さんに口呼吸の人が多いことから、それを鼻呼吸に改善することを目的に考えられた「あいうべ体操」ですが、顎関節症にも有効だと考えています。

               

顎関節症は

             

顎の筋肉が痛い

顎の関節が痛い

口を開ける時に顎が鳴る

口が開かない

               

などの症状を呈する病気です。

                  

顎を過度に使うことが原因と考えられ、その主なものは歯ぎしりや食いしばり、そしてTCH(日頃歯を接触させる癖)です。

                    

これらによって顎に過大な負担がかかり物理的に炎症が起こります。

             

             

顎関節症にはそれぞれの症状に合わせた運動療法があります。

          

簡単に言うと「顎の体操」です。

                  

あいうべ体操がこの顎の体操としても有効であると考えています。

            

顎を正しく動かすと炎症は改善します。

                

正しくとは、「スムース」に「左右対称」に「大きく」動かすことです。

                

           

コツとしましては、痛みが生じない範囲で大きくあいうべ体操を行うことです。

                    

口を開けると痛む人は「あ」を避けましょう。

「い」と「う」はできるはずです。

「べ」は一番大切なので、痛くない範囲で口を開けて「べー」とやりましょう。

                  

                

顎が鳴る人は下顎を前に出してあいうべ体操をやりましょう。

志村けんの「あいーん」のように下顎を突き出してあいうべ体操を行いましょう。

顎が鳴らないようにあいうべ体操ができたら、顎の状態は良くなるはずです。

                     

                 

様々な病気に有効であるあいうべ体操。

                 

顎の調子が悪い人も実践してみましょう。

                

               

小幡歯科医院

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スポットとあいうべ体操

2015-02-07 14:52:35 | 歯ぎしり、食いしばり

日頃顎を安静にしている時に、舌はどういう状態でいるのが正しいか知っていますか?

             

舌は上あごの歯ぐきに軽く触れているのがいい状態です。

               

上の前歯の少し後ろの歯ぐきのところです。

        

これをスポットといいます。

           

                

舌を上あごに押し当ててから「タン!」と鳴らす時に触れる場所です。

             

歯には触らないようにします。

                

この位置に舌を置くと顎が安静になり、鼻呼吸もしやすくなります。

                  

             

いつも食いしばっているような人は舌が歯に触れているものです。

           

強く触れていると舌に歯型がつくことがあるくらいです。

                   

           

また口呼吸をしている人は、口が開いていて舌が上あごに触れることができません。

                 

             

「舌の位置」は、歯や歯ぐきや顎の状態を維持するのにとても重要なのです。

          

       

この舌の位置を確保するために「あいうべ体操」は有効です。

                

特に「ベー」と舌を出す体操が舌の筋肉を鍛えるのに効果的です。

                   

あいうべ体操を行って、舌を適正な場所に置くように意識をしてみて下さい。

 

                   

                     

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あいうべ体操

2015-02-05 00:08:37 | 栄養

あいうべ体操をご存知ですか。

             

みらいクリニックの今井先生が開発した口元のエクセサイズです。

http://mirai-iryou.com/mc_aiube.html

                 

もともとリウマチの患者さんに口呼吸が多いことから、それを改善するために編み出した体操だそうです。

                

目的は口呼吸を改善し鼻呼吸にすることです。

             

           

口呼吸には様々な弊害があります。

              

口の中が乾燥することによって口の中、特に喉に細菌が繁殖することによって多くの病気が引き起こされます。

                       

歯科部門では、口呼吸は虫歯や歯周病の原因となります。

           

              

あいうべ体操は「あー、いー、うー、べー」と顔の筋肉を大きく使って口を動かします。

                     

特にベーと舌を思いっきり出すことが大切です。

                    

                        

                   

あいうべ体操は

              

アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患

リウマチや膠原病疾患

胃炎や潰瘍性大腸炎、便秘などの消化器疾患

うつやパニック障害などの精神的疾患

                 

などに有効だそうです。

                    

                            

                 

そして歯科では虫歯、歯周病、そして顎関節症の治療や予防に有効です。

          

                  

ゆっくりとやる「あいうべ」を一日30セット。

           

        

是非、お試しください。

 

 

       

小幡歯科医院

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