小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

ハイブリットセラミック

2008-03-16 10:27:00 | 歯科材料

「ハイブリットセラミック」とは「セラミック」と「プラスチック」を混ぜた材料です。

            

セラミックとプラスチックのいいとこ取りをねらった材料です。

             

セラミックは硬すぎるので、プラスチックのやわらかさを混ぜて「歯にやさしく」

「割れにくい」性質を目指しています。

        

プラスチックは表面がザラついているので、セラミックの硬さを混ぜて「色が変色

しにくい」性質を目指しています。

                 

ただ完全な材料は存在しないので、割れることもありますし色が変色すること

(特にタバコを吸う方)もあります。

          

ただ、セラミックよりも扱いやすいのでコストも安く、弱い歯には適している材料

です。

        

弱い歯とは

歯周病で少しぐらつくようになった歯

ヒビが入っている歯

大きな虫歯を治した歯

歯ぎしりや食いしばりによって負担のかかっている歯

噛む相手の歯が弱い場合

などです。

                 

奥歯にはセラミックよりもお勧めすることが多いです。

         

             

小幡歯科医院

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レジン

2008-03-15 10:28:00 | 歯科材料

レジンとは歯科用プラスチックのことです。

          

安価で使いやすい材料です。

         

最近は色の種類も増え、かなりきれいな歯の色を再現することができるように

なりました。

            

虫歯が小さければ確実に詰めることができ、長持ちします。

             

歯に初めて虫歯ができた時にはこの材料を選択すべきでしょう。

         

欠点としては、やわらかいので噛むことや歯ブラシで磨くことによってすり減って、

ざらついてくることです。

        

ざらつくと変色したり汚れがつきやすくなります。

           

弱い歯ぐきの近くには使いたくない材料です。

          

初期の虫歯に使用する分には、デメリットはほとんどありません。

          

虫歯が大きくなる前に発見して、このレジンで治療することが「最小限の治療で

最大限の効果」を生むことになります。

           

                

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セラミック

2008-03-14 10:21:00 | 歯科材料

歯科用セラミックは近年開発が進んで、義歯として色々な使い方ができるように

なりました。(セラミックは陶器、瀬戸物をイメージしてみてください。)

          

前歯に使うことが多いですが、その理由はツヤが天然の歯と同じようにできるから

です。

            

自然な歯を作るにはセラミックがもっとも適しています。

          

ツヤも永遠に持続しますが、その表面はとてもツルツルしています。

             

ツルツルしているのは美しさを出すことに有利ですし、汚れがつきにくいという

メリットもあります。 

             

汚れがつきにくく着色しないので、歯ぐきに対してもっともやさしい材料だといえ

ます。

         

一つだけ欠点があり、それは「硬い」ということです。

               

金のやわらかさと正反対の性質をもつセラミックは、欠けるという危険性を秘めて

います。

            

そして奥歯に使用した時には、硬いがために歯に強い負担がかかることがあり

ます。

       

特に「歯ぎしりや食いしばり」が強い方にセラミックを入れると、セラミックが欠け

たり歯が痛んだりすることがあります。

               

セラミックは前歯にはお勧めすることが多いですが、奥歯にはお勧めできないこと

もあります。

        

            

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白金加金

2008-03-13 10:20:00 | 歯科材料

白金加金とはいわゆる「金歯」のことです。

           

歯科治療において、金は古くから好んで使われてきたのでトップバッターに選びました。

         

何故、金が歯科治療において気に入られたのでしょうか?

             

金はやわらかい金属で、噛んだ時の衝撃を吸収してくれるので歯にやさしい材料

として好んで使われてきました。

       

また金は延びるので(金の延べ棒というくらいですから)、噛んで使っていくことに

よって歯に適合していくという側面もあります。

         

そして、加工しやすく精密な義歯を作るのにも適しています。

           

現在でも義歯の内部のフレームに使うことが多いです。

          

しかし見栄えとしては金は嫌われるようになって、見えるところに金の歯を入れる

ことはほとんどなくなりました。

         

          

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歯科材料

2008-03-12 10:16:00 | 歯科材料

歯科で扱う材料にはたくさんの種類があります。

         

金属でいえば

白金

パラジウム

インジウム

チタン

ニッケル

コバルト

クロム

           

非金属でいえば

レジン(プラスチック)

セラミック

ハイブリットセラミック

ジルコニア

             

人工の歯を作るために、これらの材料を組み合わせたりしながら用途に応じて使い分けています。

            

どんな時にどういう材料を使っているのかお話していこうと思います。  

         

            

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インプラントの今後

2008-03-11 10:00:00 | インプラント

講習会はインプラントの最新治療がテーマでした。

         

現時点でのインプラントの状況をお話します。

         

インプラントが骨にくっつくという点では、現在で95%くらいの完成度があるそう

です。つまり「、インプラントを長く持たせる」という寿命に関してはかなり行き着い

た感があります。

       

それではメーカーは今後、インプラントのどのような点を進歩させようとしている

のでしょうか?

            

それは、「インプラントと歯ぐき」の関係です。

           

インプラントに装着した歯がいかに歯ぐきから自然に生えているように見えるか、

ということを研究しているようです。

            

インプラントが長持ちすることは95%達成できたので、後は「見た目」を良くしたく

なってきたのです。

             

現実的にも、インプラントと歯ぐきの関係が良好であればさらに長持ちすることに

なります。

         

歯周病と同じで、歯ぐきのすき間から歯周病菌が入りにくくなるからです。

         

第三の歯(乳歯、永久歯の次)としてはかなり完成度が高くなりました。

         

          

          


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ジルコニア

2008-03-10 10:00:00 | 審美歯科

先日の講習会での一番のトピックは「ジルコニア」という材料です。

           

ジルコニウムが酸化したものですが、ご存知の方もいると思います。

          

これをどうやって歯科に応用するかというと、セラミックを盛り足して「ジルコニア

セラミック」として歯にかぶせます。

          

金属を使わないセラミックという点では、オールセラミックスに分類されます。

             

今回何が新しいかというと、ブリッジや何本もつなげた歯を作れるという点です。

           

オールセラミックスは現時点では1本ずつ作るのが基本です。

            

今までもジルコニアセラミックはありましたが、せいぜい3本まででした。

                  

今回の新しいシステムでは10本以上連続した歯を作ることも可能です。

           

そのシステムとは、、、、、。

歯科医院で歯型をとる

技工所で歯の模型をスキャンする

スキャンしたデータをインターネットで専門のラボに送る

ラボにてCADCAMでジルコニアの塊から歯の元になるフレームを削りだす

ラボから技工所に宅配便でフレームが送られる

技工所で送られてきたジルコニアフレームにセラミックを盛り足して歯の形にする

技工所から歯科医院へジルコニアセラミックが送られる

患者さんの口の中に装着される

http://www.daishintrading.co.jp/cad_cam/zeno_system_tokutyo.html

               

ジルコニアはとても強度が高いので、歯科用金属の代わりになることが期待されて

います。

                    

近年、金属が希少価値化していて値段が高騰しています。簡単に入手できなく

なる心配もでてきました。また金属アレルギーの問題もあり、金属を使わない歯科

治療(メタルフリー)の必要性が叫ばれています。

                    

このシステムは海外で2年前から行われています。

           

日本に導入されてまだ間もないです。

        

私は新しい材料が世に出ても、3年間は様子を見ることにしています。

         

「まがい物」であることも少なからずあるからです。

               

ですからジルコニアセラミックを使うには、あと1、2年は待とうと思っています。

         

               

小幡歯科医院

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最新の治療

2008-03-09 10:04:00 | インプラント

先日講習会に行ってきました。

          

「インプラント治療の最新外科、補綴ミーティング」という講習会でした。

           

普段、月々の歯科雑誌や最新の専門書で情報は得ているので、目新しい内容

ではありませんでした。

          

ただ講習会に行くメリットは、その治療を手がけている歯科医の臨床実感を聞ける

ことです。(ただ嘘をつく演者もいるので、講演内容を取捨選択する感性も必要に

なります。レーザーの講習でもいくつか嘘がありました。)

          

今回は演者の一人の言葉に感銘を受けました。

            

「最新の治療が最良の治療とは限らない。」

         

歯科の世界は材料を扱うので、日々進歩しているといっても過言ではありません。

            

そして新しい材料、治療方法が出るとこぞってそちらに目移りする傾向にあり

ます。

            

しかし、患者さんにとって最良の治療とは古くからある当たり前のような治療

だったりするわけです。

          

「最新」を謳った講演会でのこの言葉に感銘を受けたのでした。


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レーザーの適応症

2008-03-08 10:00:00 | レーザー

レーザーについていろいろ書いてきましたが、当院でのほとんどの治療は歯ぐきに

対するものです。

         

歯に対してはレーザーはあまり有効ではありません。

          

歯ぐきに関しては軽い歯肉炎から歯槽膿漏まで幅広く有効です。

           

特に手術を行った時にはその治りの早さ、痛みの少なさは特記すべきものがあり

ます。

         

それらはレーザーによって今までより楽に治療ができるようになった部分です。

         

「楽」というのは、患者さんと歯科医の両方の負担が少なくなったという意味です。

            

ただ過信は禁物で、基本的な治療をおろそかにするとレーザーを用いても治りま

せん。

           

レーザーはあくまでも手助けであることをお忘れなく。


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歯ぐきのくすみを取るレーザー治療

2008-03-07 10:00:00 | レーザー

昔入れた金属によって、歯ぐきが黒ずんでしまうことがあります。

          

またタバコを吸っていると同じく歯ぐきが黒ずんでしまいます。

        

このように後天的に黒くなった歯ぐきをレーザーで元のピンク色にすることができ

ます。

          

治療には麻酔が必要になりますが、レーザーで黒くなった歯ぐきを焼きとる(蒸散)

ことによって歯ぐきの色を改善します。

          

以前はフェノールという薬を塗って黒ずんだ歯ぐきを一皮むいていました。

            

この薬の治療は痛みがあり不評でした。

            

家に帰ってからも歯ぐきがヒリヒリしていました。

       

「因幡の白兎」状態でした。

            

レーザーは皮が向けた状態でもすぐにかさぶたをつくることができるので、痛みが

少なくなりました。

          

ただ術後の痛みの程度は黒ずんでいる範囲によります。

         

歯ぐきの浅い部分が黒くなっているだけなら、術後の痛みはほとんどありません。

          

深い部分まで黒くなっている場合はレーザーで焼きとる範囲も広くなっていきます

ので、術後ヒリヒリすることは避けられません。 

                 

なお、タバコを吸っていると歯ぐきの黒ずみをとっても再び黒くなってしまいます。

          

この治療をするには禁煙してから、ということになります。          


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口内炎の治療

2008-03-06 10:00:00 | 口内炎

口内炎は粘膜の皮がはがれてしまっている状態です。

            

はがれたところは生傷と同じで、醤油や果物そしてお湯でもしみます。

          

ですから食事をすることも困難になります。

                 

治療は皮がはがれたところに早くかさぶたをつくることです。

                

口内炎にはいろいろな治療方法があります。

               

軟膏を塗る

ステロイドの軟膏を口内炎に塗ります。

口内炎の炎症をステロイドで抑えて、治りを早くしようとする治療法です。

              

シールを貼る

口内炎に直接貼る薄い透明のシールがあります。

人工のかさぶたです。

            

レーザー

レーザーでかさぶたをつくる治療法です。

            

私のお勧めの治療は「薬で口内炎にかさぶたをつくる」方法です。

               

使う薬はサホライド(フッ化ジアンミン銀)という子供に使う「虫歯進行止め」の薬

です。

         

このサホライドを塗ると口内炎に強いかさぶたができます。

           

レーザー、軟膏などに比べてこの薬でできたかさぶたは持続します。

                

ただしこのサホライドを口内炎に塗ると涙が出るくらい痛いです。

           

ですので、表面麻酔(塗るだけで注射はしない)は必須です。

             

           

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口内炎のレーザー治療

2008-03-05 10:05:00 | レーザー

口内炎は口の中の粘膜の皮がはがれて、痛みを生じている状態です。

         

潰瘍の一種です。

           

レーザー治療は簡単です。

          

口内炎に弱いレーザーを当て続けるだけです。

         

麻酔をしなくてもできますが、「表面麻酔」という塗り薬を使えば全く痛くなくでき

ます。

                  

レーザーによってすぐに「かさぶた」ができます。

     

一瞬にして口内炎の痛みはなくなります。

          

が、そのかさぶたは1時間くらいではがれてしまいます。

              

口内炎にレーザーが有効とは限りません。

(メーカーが言うことは必ずしも信用できません。)

             

私自身「再発性アフタ」といって頻繁に口内炎ができる体質です。

               

いろいろレーザーの設定を変えてレーザー治療を試しましたが、あまり有効

ではありませんでした。      

                        

麻酔をして強いレーザーを当てて、はがれにくいかさぶたを作る手もあります。

       

ただ、口内炎にわざわざ麻酔の注射をするのもどうか、と思います。

                

(と言う見解をもっていましたが、レーザーが有効な方もいらっしゃいました。

2008年4月30日 訂正)   

              

口内炎には原始的な良い治療法があります。

             

                      

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ホワイトニングのレーザー治療

2008-03-04 10:02:00 | ホワイトニング

オフィスホワイトニングにはレーザーか光を使用します。

               

ただし、当院ではオフィスホワイトニングはお勧めしていません。


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知覚過敏のレーザー治療

2008-03-03 10:00:00 | レーザー

知覚過敏は「虫歯ではないのに歯がしみている」状態です。

          

レーザーの講習ではレーザーが知覚過敏にも有効であると教わりました。

        

治療の手順は以下の通りです。

しみている歯の部分にフッ素を塗る

フッ素を塗った上からレーザーを当てる

これを繰り返す

             

レーザーによってフッ素を歯に浸透させて膜をつくり、歯がしみないようにすると

いうビジョンです。

              

        

実際に行ってみると、、、、、、。

           

レーザーがしみるのです。 

          

レーザーは熱を発生させるので知覚過敏の歯にはとても当てられません。

           

講習にはけっこう「嘘」もあるのでしっかりと見極めることが大切だと、再確認した

のでした。

          

              

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歯の根のレーザー治療(手術編)

2008-03-02 10:44:00 | レーザー

歯の根が化膿した場合に手術を選択することがあります。

                

歯周病の手術と同じくレーザーがとても有効です。

          

レーザーによって化膿した部分は蒸散させます。

                          

レーザーの殺菌作用も有効で化膿した部分の細菌も死滅させます。

                  

さらに、レーザーによって傷口の治りは早くなります。

              

歯の根の手術にはレーザーは欠かせない存在となりました。

            

ただし、「歯周病の手術」に比べて「歯の根の手術」は多くありません。

               

          

            


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