小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

非歯原性歯痛

2024-07-12 22:24:43 | 歯科話

タイトルは専門用語なのでものものしいですが、「歯が原因でない歯の痛み」のことです。

 

具体的には歯に全く問題がないのに歯が痛く感じて、時にはいても立ってもいられないくらいの痛みになります。

 

歯科医院ではレントゲンを撮っても問題が見当たらず、その対応に苦慮します。その原因の特定が難しいからです。

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非歯原性歯痛が起こるメカニズムは大きく二つに分けられます。

 

1 脳の勘違い

痛みはすべて脳で感じ取ります。脳が体のどの部分が痛いのかを判断しています。

 

歯が痛いときに「どの歯が痛いか自分でもわからない」ことは多いです。患者さんに問診しても、実際に痛い歯から2,3個ずれていたり、上下で間違える(本当は下の歯が痛いのに、上の歯が痛いと感じている)こともあります。さすがに左右で間違えることはありませんが。

 

これが口の中ではなく、顎の周りのところの痛みが歯の痛みと勘違いされることがあります。関連痛ともいいます。

 

顎周りの筋肉の炎症からくるもの

頭痛からくるもの

蓄膿からくるもの

心臓病からくるもの

 

などがあります。歯と関係のないところの病気が歯の痛みを引き起こすのです。

特に、心臓の病態から歯にくる痛みは歯科医院で診断することは難しいです。

 

2 神経の状態に問題がある

 

歯には脳からくる三叉神経という脳神経がつながっています。脳では大脳の体性感覚野で痛みの判断をしています。その途中に三叉神経脊髄路核という基地局みたいなところがあるのですが、この部分が先ほどの勘違いをおこすところです。

 

こちらは、先ほどと違って神経が傷ついたことによる痛みです。神経障害性疼痛といいますが、腫瘍や糖尿病や帯状疱疹、ストレスなどがその原因にあげられます。

 

もう一つ、神経変調性疼痛というのもあります。

 

神経は傷ついていなくて変調をきたしているだけです。昔の傷が治っているはずなのに痛んだり(痛みの記憶といいます)、やはりストレスが原因で脳の痛みを感じるシステムに変調をきたします。

 

これらの非歯原性疼痛は歯の治療では治りません。といいますか、歯の治療をしてはいけません。

 

そして、一般的な痛み止めの薬が効きません。

 

神経に直接効かせる薬やうつ病の薬が有効な場合があります。

 

一般的な歯科医院では対応が難しく、専門(多くは大学病院)の機関へご紹介することになります。

 

 

小幡歯科医院

目黒駅 品川区 小幡歯科医院 (obatadc.sakura.ne.jp)


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一年の疲れが大晦日に出る

2023-12-31 14:24:58 | 歯科話

大晦日にブログを書いています。

 

大晦日に歯の具合が悪くなる人がけっこういます。

一年の疲れが大晦日に出るイメージです。

 

ですので、元旦の休日診療当番の歯科医院にはたくさんの患者さんが来るものです。

 

実際、大晦日の本日はだらっとしていたいと体が訴えている感じがします。

 

なぜ疲れが出ると不調、歯の場合は歯や歯ぐきの炎症ですが、が出るのでしょうか。

 

それをアドレナリンとコルチゾールで説明します。

 

 

両者とも副腎から出るホルモンです。アドレナリンは副腎髄質ホルモン、コルチゾールは副腎皮質ホルモンです。

 

アドレナリンはよく聞く名だと思いますが、頑張っているときに分泌されるホルモンです。

 

コルチゾールはステロイドホルモンの一種です。ステロイドという名は有名でしょう。

 

そして、この両者は体の中でつくる強力な炎症を抑える物質です。

人は薬に頼らずとも、強い炎症を抑える「薬」を自分でつくり出すことができるのです。

 

人が疲れていたり、多少体調が悪くても頑張れるのはこのようなホルモンの働きによるところが大きいです(ほかにもこのようなホルモンはあります)。

 

そして、頑張る時期が終わると、気が張らなくなりこれらのホルモンが出なくなります。つまり炎症を抑える物質が減ります。

 

そこで、抑えられていた炎症が惹起されて体に不具合が生じるのです。

 

口の中でいえば、歯が痛い、歯がしみる、歯ぐきが腫れる、噛むと痛い、顎が痛い、などです。

 

紅白歌合戦を観ていたら歯が痛くなった、なんていう話をよく聞きます。

 

 

こういった症状が起きるのは、その部位が日頃から炎症を抱えているということです。そして、その炎症が軽いか体が抑え込むことができているので、普段は症状が起きないのです。こういう状態を「慢性炎症」といいます。

 

慢性炎症は体力が落ちてしまった時に急性炎症に移行して、不具合な症状を起こします。

 

ですから、大晦日に悪くなったと思われる歯や歯ぐきにはもともと悪い部分があったのです。

 

本当に悪い部分は治療をする必要がありますが、少し悪い部分は自ら悪くならないように予防していく必要があります。

 

まずは体調管理が一番大切ですが、歯科的に必要なのは歯磨きと食事です。

 

忙しかったりストレスが溜まる生活をしているとそのどちらともがおろそかになりがちです。

 

規則正しい食生活と食事内容、そして適切な歯磨き。

 

歯を守るために大切なことです。

 

 

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口腔外バキュームを導入しました。

2022-12-11 13:09:40 | 歯科話

コロナ禍によって歯科医院の感染対策の必要性が声高に叫ばれる中、口腔外バキュームを導入する歯科医院が増えました。

 

少し遅かったのですが、当院も口腔外バキュームを導入しました。

 

歯科診療台の隣に細長く吸い込み口が設置されていますが、これが口腔外バキュームです。

 

歯科治療において発生する唾液の飛沫や、歯科材料を削る時に発生する粉塵を吸い込みます。

 

導入が少し遅かった分、機械の性能もかなりバージョンアップしたものを買うことができて、吸引の能力やウィルスや細菌を除去する能力が上がっていて、院内の空気の清浄作用にも高いものがあります。

 

ですので、診療前と診療後には口腔外バキュームを空運転させて院内の換気を行っています。わずかな体感ですが、空気がきれいになるのを感じます。

 

当院には3台の診療台があるのですが、そのうちの1つにはつけられませんでした。マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)のある部屋にはそれが妨げとなって設置できませんでした。設置するには天井から吊る形で行う必要があり工事をしなければならないので、今のところ保留にしました。

 

余談ですが、端の診療台の窓ガラスに珍客がいました。

 

 

ヤモリです。

 

患者さんに言われて気がつきました。

 

無機質な部分の多い院内に温かみが出たのでした。

 

 

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定期検診の重要さ

2022-09-18 17:27:12 | 歯科話

今や、定期的に歯科医院でチェック、クリーニングをすることは当たり前になりました。

 

このブログを開設した15年前には、まだ定期検診の概念は世の中に浸透していませんでした。

 

治療が終了した患者さんに、その治療のメンテナンスとして定期的にチェックをお勧めすることは随分と前からありました。しかし、何も歯で困っていない人に歯科医院でのチェックをお勧めするのはこの10年くらいに定着した感があります。

 

また周術期口腔ケアといって、「体の手術を行う前に口の中を清潔にすることが、その手術の傷の治りをよくする」ということが医科の先生方の中でも当たり前になりました。ですので、手術予定の患者さんは必ずその前に歯科受診を勧められるようになりました。

 

そして、口の中が清潔に保たれると腸の環境にもいい影響を与え、ひいては全身の健康にも寄与するということも常識になってきました。

 

たかが歯磨き、歯のクリーニングではないのです。

 

そして、以前もこのブログで書きましたが、定期的に歯科医院でチェック、クリーニングをしている人は歯が悪くなりにくいという実感があります。

 

定期的というのは、せいぜい一年に1回~4回の定期検診です。

 

このクリーニングだけで歯の健康が維持できるとは思えません。定期検診を行う人は日頃の歯のケアもしっかりされていることが、健康維持ができている大きな要因であると思われます。

 

そして今回の本題ですが、定期検診を行っていると「少しだけ口の中の状況が悪くなった」時に歯科医が気づくという側面があります。

 

歯が虫歯になりそうになった、歯ぐきが少し弱くなった、歯ぐきに少し炎症が生じている、歯並びが少し悪くなった、かみ合わせが少し悪くなった、、、、などです。

 

これらは患者さん自身では気がつかないものです。

 

そして、このような状況の変化を見つけたらその原因を探ります。

 

歯磨きがおろそかになっていないか

忙しくなっていないか

ストレスが溜まっていないか

食生活が乱れていないか

生活リズムが悪くなっていないか

寝不足になっていないか

高血圧、高脂血症、糖尿病と診断されていないか

新たに薬を飲むようになっていないか

近々に手術を受けていないか

 

などを口の中のわずかな症状の変化から探り出そうとします。「歯磨きがおろそかになる」以外はすべて生活環境の変化です。生活環境を改善しないと、今までの口腔ケアでは健康維持ができなくなる可能性もあるので、生活上のアドバイスも行います。

 

それほど全身と口腔内環境は密接につながっています。

 

口は食べ物がはいるという点で全身の入り口であり、全身の健康を測るバロメーターでもあるのです。

 

 

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この歯はどれくらいもちますか?

2022-03-18 22:59:28 | 歯科話

よく聞かれる質問で、答えに窮するものがあります。

 

治療が終わった後に、「この歯はどれくらいもちますか?」と言われることです。

 

実は、術者にもわかりません。

 

「だいたい10年はもつだろう。」

「もしかしたら、20年持つかもしれない。」

「完璧に治療できたので30年行くかもしれない。」

 

から

 

「10年もたせるのは厳しい。」

「5年もてばいい方だ。」

「2,3年でダメになるかもしれない。」

 

まで、いろいろな予測をします。

 

そして、その気持ちを正直に話すようにします。

 

ですから、長くもちそうか、そうではないか、はなんとなく伝わると思います。

 

しかし、何年くらいもつかという予測は立てられません。

 

外れることもよくあるからです。

 

やはり、長くもったほうが患者さん、術者ともに嬉しいことなので、長くもたせる努力が必要だと思っています。

 

それには、日頃から歯磨きをしっかりして定期検診でチェックすることは当然のこととして、以下のことが大切です。

 

・砂糖や異性化糖などの甘いものを控えること

・歯ぎしり、食いしばりを減らすこと

・タバコを吸わないこと

・タンパク質不足にならないようにすること

・運動して筋肉不足にならないようにすること

 

このブログで再三書いてきたことです。

 

そして、歯がが長持ちするために重要なことは強いストレスをためないことです。

(ストレスが全くないのも体にはよくないそうです。)

 

もしかしたら、歯が悪くなる一番の原因は精神的なストレスであるかもしれません。

 

それくらい、ストレスによって歯が悪くなってしまった人を診てきました。

 

コロナ禍で特にそれを感じるようになりました。

 

自分を大事にして過度なストレスにさらされないように、日常生活を送っていただきたいものです。

 

 

小幡歯科医院

目黒駅 品川区 小幡歯科医院 (sakura.ne.jp)

 

 

 


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お知らせ

2020-04-14 20:38:13 | 歯科話

新型コロナウィルス流行の影響を受けて、当院では、5月6日まで緊急の対応のみと致します。

 


また診療時間は原則11:00~17:30(平日)とさせて頂き、新規の方の受付は5月7日以降とさせて頂きます。

 

救急の対応につきましても、発熱・咳・倦怠感などの症状がある場合は診療をお断りする事があります。

 

今後、臨時休診や一定期間休診する可能性もあります。

 

受診者の皆様にはご不便をおかけ致しますが、ご理解の程、よろしくお願い致します。

 

 

小幡歯科医院 院長 小幡 宏一


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医療広告ガイドライン

2019-10-12 17:59:50 | 歯科話

昨年の6月から医療広告ガイドラインが改正されて、医療機関のホームページが広告とみなされることになりました。

    

それまでは、ホームページは広告とみなされなかったので、ある意味野放しの状態でした。

         

改正によりかなり細かくホームページの内容に規制がかかるようになりました。

     

実際、私達専門家が見ると一発で怪しいと感じるようなHPは以前から多くありました。

 

まずは虚偽内容です。

      

「完全〇〇」「絶対〇〇」「半永久的に」などという言葉を使っているのは、まず虚偽です。

       

医療に絶対はありません。

        

何が起こるかわからない世界で行っている仕事なので、絶対確実などと表現することは不可能です。すべての起こりうる可能性を提示して、患者さんに治療方法を選択してもらうのが正しい治療説明です。永久を2で割っても永久なので「半永久」という言葉は存在しません。

 

この次に誇大表現です。

     

「驚きの!」「短期間で」「たった一日で」などという言葉を使っているのは誇大広告です。

          

確かに、驚くようないい治療結果を生むこともありますし、短期間で素晴らしい治癒を得られることもありますが、やはり医療には不確定要素がありますのでそれらを約束することは難しいです。思ったような成果が得られなかったり、治療が長引いてしまうことはよくあります。それらを謳い文句にすることには危険が伴うでしょう。

        

その他にも規制された内容があります。

      

・患者さんの体験談

・〇〇センター、〇〇研究所などの表記

・術前、術後の症例写真

・治療の成功率の提示が100%に近い

・国内最高峰、全国No1などの表記

・新聞や雑誌などに掲載された旨

(以上の内容はこちらのサイトを参考にしました。

あきばれホームページhttps://www.akibare-shika.jp/knowhow/iryouhou

 

以上のことは、当たり前といえば当たり前の内容なのですが、当院のホームページでひとつ引っかかるのは「術前、術後の症例写真」です。

     

治療内容の説明において、ほとんどのケースに実際の写真を載せています。(これらはホームページに載せるときにその患者さんに掲載の許可もいただいています。個人が確定されることはなく、治療結果が良いケースなので快く同意していただけることが多かったです。)

 

特に「驚きの結果」とか「短期間でこんなに綺麗に」などと謳うことはなく、淡々と載せているつもりですがガイドライン的にはどうなのかわかりません。

         

現在、ガイドラインに反したホームページには警告が発せられるようになってきたそうです。

 

そのような警告を受けたら考えないといけませんね。

 

 

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/index.html

 

 

           

 


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口腔内カメラ

2018-03-31 23:56:22 | 歯科話

最近、ブログに歯の写真を載せることが多くなりました。

               

これには理由があります。

               

CTを導入すると同時に、口の中の画像をその場でモニターで確認できるシステムも取り入れました。

http://rfsystemlab.com/product/dental/ein_lumica/index.html

         

CTと同じメーカーのカメラです。

         

ワイヤレスで使いやすく、明るい光源があるので細部まで確認できます。

             

そして、撮ってすぐにモニターで確認できます。

                

実際に画像を見ることによって、歯の状態が手に取るようにわかります。

            

歯にヒビが入っているのはこれくらい拡大しないとわかりません。

              

             

治療のステップを撮っておくと、患者さんも治療によって何をされたのか理解しやすくなります。

                     

今までは一眼レフのカメラで画像を撮っていました。

            

この口腔内カメラは一眼レフの画像よりは画質は落ちるのですが、その利便性には大きなアドバンテージがあります。

                    

撮ってすぐに見ることができますし、ブログの記事に落とすのも簡単です。

                

今後もブログで写真の記事が増えることでしょう。

                

      

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/

 


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デジタルレントゲンの威力(歯科用CT)

2017-05-19 20:00:18 | 歯科話

今回のレントゲンデジタル化に際して、CTも導入しました。

   

今まで大学病院や専門の機関に行っていただいて撮影していたものが、当院にて撮影できるようになりました。

    

CTは3次元的に解析できるX線写真です。

         

特にインプラント手術に関してその威力を発揮します。CTなしにはインプラント手術はできません。

      

重宝するのは骨の幅を測れるところです。

    

 

今まで埋入したインプラントの状態を調べるにも有効です。

    

インプラント手術前に骨の厚みが把握できるので、手術のイメージが明確になります。

      

インプラントは傾斜させて埋入することが多いので、傾けた方向での計測も必要です。

手術前にほぼ顎の状態を把握できるのがCTの良さです。

      

         

親知らずの抜歯に関してもCTは有効です。

パノラマX線では2次元の一定方向からしか診断できません。

          

大体想像つくのですが、実際にどのように潜っているかはわからない部分があります。

          

パノラマと異なる方向から見ると歯の位置や歯の根の形もよくわかります。

          

気を付けなければならない太い神経との関係もよくわかります。

          

 

いろいろな方向から確認できるのがCTの良いところです。

         

それ以外には歯の根の治療において治りにくい場合に、その原因を探るためにCTが有効なことがあります。

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/rct.html

       

診断の技術が上がることにより、治療のレベルも上がることが期待されます。

    

      

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


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デジタルレントゲンの威力(パノラマX線)

2017-05-18 20:16:34 | 歯科話

口の中全体を撮影するレントゲンがパノラマX線です。

        

パノラマは普通のカメラにもある設定ですね。

             

デジタルになるととても見やすくなります。

                 

口の中全体を診断できるレントゲン撮影なのですが、患者さんには何が何だかわからないかもしれません。

                   

アナログ時代はこの状態で説明していました。

        

デジタルだと拡大することができます。もちろんレントゲンの濃度を変えるのも自由自在です。

             

さらに拡大します。拡大しても画像のレベルは落ちません。

             

ここまで拡大すると患者さんにもはっきり伝えることができます。

親知らずがもぐっていて、その隣の歯に小さい虫歯があります。

歯の中に少し黒い部分があるのです。

                   

 

今までよりも、わかりやすく説明できるようになりました。

          

撮影に必要な放射線量もアナログよりもずっと少なくなります。

                   

デジカメを使うとアナログに戻れなくなるように、デジタルレントゲンの素晴らしさを噛みしめています。

          

        

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デジタルレントゲンの威力(デンタルX線)

2017-05-17 23:35:21 | 歯科話

デジタルレントゲンを導入して2か月が経ちました。

             

デジタルならではの便利さに驚いているところです。

                

まず、X線の照射量が少なくなります。

 

今までの10分の1以下の放射線量で撮影できます。

             

そして、後からレントゲンの濃度を変えることができます。

                 

 

濃度が薄い状態です。左から2番目の歯に虫歯があるのですが、わかりにくいです。

濃度が薄いと虫歯の確認が困難となります。

                  

                     

少し濃くしました。レントゲン上の虫歯が少し見えてきました。

             

さらに濃くすると虫歯がはっきりします。通常のレントゲンの濃度です。

             

通常の濃度の濃い方です。アナログレントゲンではこの濃度を目指します。

          

濃すぎる濃度です。ただ、虫歯と神経の距離はこのレベルがわかりやすいです。

この濃度で虫歯が最も強調されるからです。

             

         

アナログレントゲンの時代はレントゲンの現像濃度に常に気を使っていました。

              

気温によっても、現像液の新鮮さによっても、レントゲンの機械の設定によっても現像の濃さは変わります。

           

季節ごとはもちろん、毎日のように設定を調整して同じレベルのレントゲン画像が出るように努力していました。

               

それがずっと少ない放射線量で、どのような濃さのレントゲン画像が得られるようになりました。

                    

歯を診断するのと骨を診断するのに必要な濃度は違います。

             

一度しか現像できないアナログ時代はその両者の中間の濃さを目指していました。

          

それが、後から自由に濃さを変えられるようになったのです。

           

技術の進歩には驚かされてばかりです。

           

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CTを導入しました。

2017-03-26 12:18:55 | 歯科話

CTを導入しました。

 

               

今まで、CTが必要な場合は大学病院や専門のCT撮影機関に行っていただいていました。

     

                  

今後は当院で、必要になったらその場で撮影できます。

               

                 

それに伴い、パノラマ撮影や小さいレントゲン(デンタル撮影)もデジタル化されます。

               

画像はすべてコンピュータ上で管理されます。

                 

レントゲンはチェアーサイドのモニター上で確認することになります。

                

デジタルのレントゲンはその濃さを自由に変えることができます。

               

虫歯を診たい時や歯ぐきの中の骨を診たい時に、必要に合わせてレントゲンの濃さを変えられるのはとても便利で診断もしやすくなります。

              

さらに、デジタルになるとアナログのレントゲンよりも放射線量が少なくて済みます。

              

アナログのカメラがほぼデジタルに変わったように、歯科のレントゲンも今後デジタルに変わっていくでしょう。

             

                    

今回、CT設置工事には2日間を要しました。

            

       

多くのパーツによってCT撮影機がつくられているのがわかります。

                

アナログの撮影機よりも複雑なのは明らかです。

                    

アナログの機械にデジタルの機械が劣る部分があるとすれば、その保守の難しさです。

                   

特にコンピュータ部分が故障してしまったら、基盤ごと変える必要があるそうです。

                  

今までのアナログのレントゲン装置は29年使いました。

                 

一度オーバーホールしましたが、大きな故障なく使うことができました。

          

         

デジタルの装置も長く使うことができるように祈っています。

                

 

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


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やらせ書き込み

2012-01-15 12:38:32 | 歯科話

ネットの口コミサイトのやらせが問題になり始めましたね。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120115-00000083-san-soci

 

 

何を今さら、という感じなのですが信じていた人が意外に多かった

のでしょうか。

 

実は歯科医院には面白いDMが来ます。

 

「あなたの医院の良い噂を口コミサイトに書き込みます。

ネットが発達した現在、口コミの主流は人間関係のコミュニティではなくネットのコミュニティです。

当社では貴院の口コミをたくさん、口コミサイトに書き込むことができます。

たくさんのIPアドレスを所有しているので、やらせにはなりません。

口コミの内容についてもご相談に乗ることができます。

ただし、口コミの効果には限度がありますので地域に2~3件と限定させていただきます。

登録に際しましては、早い者勝ちとさせていただきます。」

 

 

面白い文章が届きます。

 

 

まず、「やらせ」にあたらないという理由が全く理にかなっていません。

 

 

また、ネットにおいて地域性を出して早い者勝ちにする理由も

わかりません。

 

 

といいますか、口コミ代行という商売がモラルに反する詐欺行為です。

 

 

でも、こういうDMは定期的に送られてきます。

 

 

きっとニーズがあるのでしょう。

 

 

賢明な人は騙されることはないと思いますが。


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えー!

2011-01-20 06:27:00 | 歯科話

最近、治療の説明をしている時に、患者さんに「えー!」と言われることが

減りました。

                   

「この虫歯は麻酔をしないで削ります。」

「えー!麻酔なしで、、、、。」

          

「この虫歯は3回に分けて治療します。」

「えー!3回も、、、、、。」

                        

「この根の先の化膿した部分を治療するには3ヶ月かかります。」

「えー!3ヶ月も、、、、、、。」

               

「今後歯ぐきのチェックのために、3ヶ月に一回、一年に4回来て下さい。」

「えー!4回も、、、、、。」

                      

                  

ホームページやブログで治療内容を発信しているためか、治療内容に理解を

示していただけることが多くなりました。

                   

以前は「えー!」と言われたものが「わかりました。」と言っていただけることが

増えたのは嬉しいことです。

               

           

                 

ただ、まだまだ伝わっていないことも多いです。

              

「タバコを吸っていると歯周病が悪化してしまうんです。」

「えー!そんなことは聞いたことがない。」

             

「歯間ブラシを使ったことはありますか?」

「えー!こんなブラシ見たことも聞いたこともない。」

             

「銀歯でかぶせても虫歯になる危険はあるんですよ。」

「えー!かぶせたらもう虫歯にならないと思った。」

                     

「あなたの歯を観察すると、歯ぎしりをしている跡があります。」

「えー!そんなはずはない。」

                

                 

人にものを伝えるのはそう簡単でないことはわかっています。

          

今後も継続して情報を発信していきます。


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ネタ切れ解消

2010-10-18 06:33:00 | 歯科話

このブログも記事が700を超え、アクセス数も82000になりました。

                 

なるべく同じことは書かないようにして少しでも新しい情報を提供しようとしている

ため、自分でもネタ切れ感がありました。

              

しかもなるべく多くの人に当てはまる内容にしようとすると情報も限られがちでした。

                    

それがツイッターをやっていると、いくらでもネタがあるんですね。

                        

歯科関係の人をフォローしていますから毎日のように歯科情報が流れてきます。

                       

そうすると今まで気がつかなかったこと、そして知らなかったことを読むことができ

ます。

                  

そう、歯科の内容で知らないことがけっこうあります。

                    

いくら勉強していても、勉強には足ることがないと痛感させられます。

                   

今後はツイッターで仕入れた情報も発信することになります。


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