小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

たばこと歯周病

2011-09-19 18:14:54 | タバコと歯科

たばこと歯周病には密接な関係があります。

              

それはネガティブな関係で、たばこを吸っていると歯周病が

悪化するというものです。

                  

今までもこのブログでも紹介していましたが、少し違った視点でその

悪影響を説明しているページを紹介します。

                   

広島県上山歯科医院 http://ueyamadc.com/ 

上山 宏先生のFBページです。             

                

https://www.facebook.com/#!/notes/%E4%B8%8A%E5%B1%B1%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%8C%BB%E9%99%A2/%E3%81%9F%E3%81%B0%E3%81%93%E3%81%A8%E6%AD%AF%E5%91%A8%E7%97%85/286060158086307

                      

血液循環障害という視点からだけでなく、歯ぐきのコラーゲン

合成障害にもターゲットをあてています。

             

歯ぐきのコラーゲン合成に関しては、今まで説明してきた糖質制限と

タンパク質摂取にも関わっていて今後説明していく内容です。

                 

         

                   

以下、その全文です。

         =============================================

タバコを吸っていると、歯周病になりやすいというのは聞いたことが

あると思います。

            

ではなぜたばこは、歯周病になりやすいのでしょう。

                                                                   

タバコを吸っていると、血液の循環が悪くなることは周知の事実です。

血液の循環が悪いということは、血管が収縮してしまっていると

いうことです。

          

また体内では活性酸素を除去するためにビタミンCが消費されて、

歯肉にあるコラーゲン合成がうまくおこなわれなくなります。 

                                                                                 

言い換えると、たばこに含まれる一酸化炭素の作用で

血液中の酸素供給と歯肉組織の活性化が阻害され

そのため歯周病の回復に必要な組織再生細胞の働きや新生が

妨げられるため、線維化によって固くなってしまうのです。                                                                     

                                                               

分かりやすく言うと、たばこを吸っていると、歯茎が硬くなって

血もでなくなり、そのうち歯が抜け落ちるのです。

その時も、血もでません。もうその歯茎は死んでしまっているのですから。

                                                                                

たばこを止めると歯茎から血が出るようになります。

                                                              そこからほんとうの歯周病治療が始まります。

                 

=============================================

                      

                 

たばこを吸っていると歯ぐきの状態が極端に悪くなります。

                 

歯ぐきのみずみずしさが失われ、歯周病菌に対する抵抗力が

落ちます。

               

出血しないくらいかさかさになってしまうことがあります。

                

歯周病担っている方に禁煙をお勧めしているのはこの理由です。

                        

ちなみにたばこを吸っていると肌のみずみずしさも失われます。

           

美容のためにも禁煙をお勧めします。 


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この国のかたち(今回も長いです)

2011-09-17 17:21:17 | 予防

ちょっと大それタイトルになりました。

               

「糖質制限」を勉強していくうちに日本という国の問題あるシステムに

気づいたのです。

            

糖質制限は歯科にとってとても有効な予防の手助けになります。

               

歯科だけではありません。医科においても有効になりえる疾患がたくさん

あります。

               

特に糖尿病がそれです。

                  

糖尿病なったら、そして糖尿病になる前から、糖質制限はとても有効です。 

            

糖尿病が増え続けている日本にとって、その患者さんや予備軍の患者さんが

糖質制限をすることは医療費の削減にも大いに貢献すると思われます。

                    

ところがテレビ、雑誌、などのメディアで糖質制限という言葉を目にすることは

ほとんどありません。

                       

糖質制限を推奨する医師が雑誌のコラムに投稿しているのを読んだことは

ありますが、糖質制限がメインの特集になることはありません。

                        

先日も大手雑誌が糖尿病の特集をしているので読んでみたら、糖質制限の

ことはまったく書いてありませんでした。新薬の宣伝が目的だったようです。

              

                  

さて、何故糖質制限は表に出てこないのでしょう。

                        

                    

はっきり言ってしまうと、スポンサーである糖質を扱う企業に遠慮して

メディアは糖質制限を主張できないということがあります。

                      

糖質制限の番組をつくって、CMに甘いジュースやチョコレートの宣伝が

流れたらおかしいですよね。

                     

砂糖を使用するお菓子メーカー、ジュースを作るメーカー、炭水化物を

使用した食材を作るメーカー、そしてそれらを販売する店舗にとって

糖質制限は営業妨害です。

                    

糖質という点では果物、お酒も関わってきます。

                     

糖質はダメということになるとこれらの商品は売り上げが落ちます。

               

                  

ここが第一点。

                  

                

ただし、最近「糖質0」や「糖質オフ」などを謳い文句にしている商品もでて

きているので、日本の企業が本腰を入れればすべての糖質を含んだ食品の

糖質は制限することができると思うのです。

                        

実際、ダイエットやメタボ対策としてそういう商品のニーズは高まっています。

                      

                 

しかし問題は糖尿病治療に関してなのです。

               

                         

どうも日本の糖尿病治療の現場は本気で糖尿病治療を治そうとしている

ようには思えません。

                       

もちろん血糖値を下げようとして医科の先生はあらゆる努力をしてくれます。

                  

でも、その努力はいかに患者さんにとって有効な治療薬を選択するか、

ということが主になっているようにみえるのです。

                      

保険治療のシステムが薬を用いて治すようにできているので、医者にとっては

当然の努力です。

                        

しかも保険治療には予防医療が認められていませんから、糖尿病に

なりそうでもデータ上は問題がない人には医者も手が出せません。

                        

糖質制限こそが糖尿病の最大の予防策だと思うのですが、それを指導して

くれる医者は現在のところ少ないです。

                        

認めていないのか、知らないのか、、、、あるいは糖尿病になった方が薬を

出せていいと思っているのか。

                           

医科の保険治療では病気でない人に予防指導しても点数がありません。

病気でなければ検査もできません。

                      

医者を悪者にしているわけではありません。

                         

医者の仲間もたくさんいて、本当に命がけで医療に取り組んでいる人を

たくさん知っていますし。

                   

                   

問題はこの国のシステムです。

                 

                 

これが第二点。

               

                    

病気があって治療をして初めて医療の報酬が発生する。

                 

その治療の主は薬です。

                     

世界で最高(だった)日本の医療は病気を治すことに主眼がおかれ、病気を

予防することには力を注ぐことはできませんでした。

                       

病気の予防にまで予算が出せないという理由もあったでしょうが、もう一つ、

製薬会社が力をもっていることも理由にあります。

                       

日本の製薬会社のレベルは高くすばらしい薬を生み出しています。

                       

治らなかった病気が治るようになったものもたくさんあります。

                  

しかし、生活習慣病に薬を使うべきではないのです。

                      

生活習慣病は生活習慣の改善によって治すべきなのです。

                         

糖尿病は生まれながらにインシュリンの分泌ができないⅠ型は別として、

Ⅱ型の糖尿病の多くが生活習慣病です。

                      

摂取している糖質が過多であることに早めに気づけば、それを制限する

ことによって糖尿病になるのを防ぐことができます。

                     

糖尿病になって薬を飲んでいても、糖質制限をして薬なしの生活に戻ることも

あるそうです。

                         

そして糖尿病が予防できたらそれに続く合併症も予防できること

になるのです。

                

網膜症

腎症

神経障害

動脈硬化症

心筋梗塞

脳梗塞

そして歯周病(歯医者だから強調します。)

                      

糖尿病が予防できたら、これらの疾患のうち糖尿病が原因の分がなくなるということです。

                       

医療費の削減に有効なのは言うまでもありません。

                  

どうも糖尿病に関わる利権が存在するとしか思えません。

                           

この国は本気で糖尿病をなくそうとしているとは思えません。

                     

家系に糖尿病の人がいる人、医者に糖尿病の予備軍といわれている人、

最近メタボになった自覚がある人は是非糖質制限について勉強してみて

ください。

                 

そして自分の身は自分で守る、生活習慣病は生活習慣の改善で治す、ことを

実践してください。


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糖質制限の実践例(今回は長いです)

2011-09-01 00:59:12 | 栄養

またまた、大分県の數野英文先生のブログから拝借です。

http://kazunoshika.blog.shinobi.jp/Entry/93

           

糖質制限によって「20年来のつらさがほぼ消えたことについて」語って

いるサイトを紹介します。

http://anond.hatelabo.jp/20090401200113

                 

これほど劇的に身体の症状が改善することはそうそうないとは思います

が、糖質制限によって身体の不快症状が改善することはけっして珍しい

ことではありません。

           

私も糖質制限によって短期間に以下のような効果がありました。

http://blog.goo.ne.jp/obatadental/e/305e6d2ce6caf3f10cd7182c3b38f1cc

                       

この糖質制限によって20年来の身体のつらい症状が消えた方の

食生活の改善、身体症状の分析には素晴しいものがあります。

                     

以下に全文を転載します。 

                    

                         

============================

20年来のつらさがほぼ消えたことについて

         

学生のころからつい最近まで、僕は生きるというのは基本的につらいことだと思っていた。ところが、そのつらさの大部分が簡単に消えてしまったのでこんなこともあるんだという意味で伝えてみたい。

             

長いので興味があったら読んでください。

                 

 

中学生のころから、いつも体のだるさを感じていた。お腹も弱く、何かあると下痢してばかり。当然元気なんかあるわけなく、高校生のころもあんまり前向きな人間ではなかった。

             

でも頑張ればなんとかなると思える若さもあり、インスタントコーヒー砂糖をぶちまけて勉強をしたら大学には合格した。大学では典型的怠惰学生で、起きるのはデフォルトで午後、授業には半分も出ていないと思う。無気力で今にして思うと鬱状態だった。

               

何とか卒業してIT系に就職したが、そこでの仕事の仕方も追いたてられてやっているような感じで、いつも綱渡りをしているような気分で全く余裕はなかった。

                   

それでも20代のうちはなんとかなったし、結構業績もあげたので30前半も20代貯金でなんとかやっていけていた。

                 

けれど30半ばになって全く新しい仕事をやらなくてはならなくなり、そこでクラッシュして休職した。

            

復職してからは自分の頭や体の調子を冷静に見るようになって、ヘビースモーカーだったのを禁煙したり、ランニングを始めたり、食べ物に気をつけたりしたところ、少しずつだけど調子は上向きになっていったけど、根本的に何かおかしいと思っていた。

            

            

以下ここまでで出ていた症状。

                     

  • 朝はどんなに寝ても起きるのがつらい(体が痛かったり、悪夢を見たり)
  • 弱いお腹煙草をやめたらずいぶんましになったがラックビーは手放せない)
  • どうでもいいことで怒りっぽい
  • 夕方過ぎの焦り、無気力
  • 突然やってくる自己嫌悪発作
  • お腹がすきやすい
  • お腹がすくと頭がふらふらして働かなくなる
  • なので甘いものが異常に食べたくなる
  • 特に疲れていなくても昼食後異常に眠い
  • 関節のだるさや痛み
  • 走ると膝が怪我しやすい
  • 蕁麻疹
  • アレルギー
  • 疲れやすい
  • 集中できない
  • どうでもいいことに緊張する
  • どうでもいいことに傷ついて落ち込む
  • 寝つきが悪い
  • シニカルなものの見方
  • 反・非社会的言動
  • ランダムなおしゃべりを楽しめない
  • 飲み会最中に寝てしまう
  • 食事をしてもだるくて楽しめない
  • 性欲亢進

(追記)

  • たちくらみ(常時)
  • 耳詰まり

                  

              

仕事は、失敗するのが怖くて異常にワークロードをかけてやる。だからうまくいくときはいいけど、失敗すると目も当てられない。うまくいってもうまくいかなくても疲弊してしまう。うまくいった仕事は、人の手助けとか責任がなくて気軽にやったものがほとんど。

               

こういう状態だから、とても悩んでいろんなメンヘルの本や啓発系の本を読んだけど解決にはならなかった(違う意味で色んな示唆は受けたけど、特に瞑想とか)。

           

ある時アメリカ人の書いた本を読んだところこんなことが書いてあった。

             

炭水化物を減らす

炭水化物は"全粒"がキーワードです。

白いパンや白いご飯、白いパスタなどの精製された炭水化物血糖値を急激に変化させ、気分をコロコロ変えてしまいます。

「脳にいいことだけをやりなさい」マーシーシャイモフ、三笠書房

                

                         

 

アメリカの啓発系の本は説教くさくなくプラクティカルなので好き(追記:個人的にこの本全体を評価するわけではありません。最後のほうにはカルトっぽい記述もありましたし。要は部分的にでも役立てばなんでもいいということです。)なんだけど、早速玄米ライ麦パンを試してみたところ、頭がすっきりした感じがした。

           

のでさらに調べてみたところ「低血糖症」のキーワードにたどりついた。特にこの本には驚いた。

                

 

低血糖症精神疾患治療の手引き」

マリヤ・クリニック院長 <a class="keyword" href="/keyword


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