小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

コンドロイチン硫酸、グルコサミン(身体に必要な栄養素)

2012-11-24 06:22:00 | 栄養

コンドロイチン硫酸とグルコサミン。

 

 

最近よく知られるようになった栄養素です。

 

 

膝をぐるぐる回して「グルコサミン♪」と歌うCMの影響が大きい

かもしれません。

 

 

どちらも関節や軟骨の材料となる栄養素です。

 

 

歯科的には顎の不調(顎関節症)にとって有効な栄養素です。

 

 

もう一つコンドロイチン硫酸とグルコサミンには重要な役割が

あります。

 

 

それは組織の水分の保持、つまり保湿に関わってきます。

 

 

皮膚のコラーゲンの保湿にも関わっていて、それを応用した

化粧品も売り出されています。

(実際は、外から塗るよりも体内に入れた方が保湿効果が

現れるのは当たり前なことですが。)

 

 

そしてコラーゲンといえば歯ぐきの保湿にも関わっています。

 

 

歯ぐきもコラーゲンがダメージをうけると皮膚のように

かさつき、傷ついたり脹れやすくなったりします。

 

 

コンドロイチン硫酸とグルコサミンは、両者を摂って相乗効果に

よって機能を発揮します。

 

 

これらは食品から摂ることが難しく、サプリメントで補うことが

推奨されています。


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ビタミンC(身体に必要なビタミン)

2012-11-21 23:52:20 | 栄養

ビタミンC(L-アスコルビン酸)は体内に存在する活性酸素を

除去する、強力な抗酸化栄養素です。

 

 

酸化とは身体がさびる、つまり老化するということです。

 

 

また症状としては「酸化」は、炎症やアレルギー、そして癌の

原因となります。

 

 

ビタミンCが風邪や癌に効くといわれるのはこの理由です。

 

 

教科書的にはビタミンCの不足は、「壊血病」という病気の

原因となります。

 

 

これは血ビタミンCの不足によって血管の壁をつくれなくなり、

身体の各器官で出血性の障害が起こるものです。

 

 

口の中でいうと、ビタミンC不足は歯ぐきの出血につながります。

 

 

ビタミンCはコラーゲンの材料にもなるので、その不足は歯ぐきが

弱くなってしまうことにもつながります。

 

 

ビタミンCを多く含む食品は、果物ではレモン・イチゴ・キウイ・

 

柿など、野菜では赤ピーマン・ブロッコリーなどです。

 


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亜鉛(身体に必要なミネラル)

2012-11-11 06:58:00 | 栄養

栄養素の話は鉄、ビタミンB、ときて亜鉛です。

 

これは私が重要と思う順番に書いています。

 

 

 

そして、亜鉛は歯科ととても関係の深い栄養素です。

 

 

ご存じの方も多いかと思いますが、亜鉛不足は味覚障害を

 

引き起こすことがあります。

 

 

亜鉛は生命の維持や細胞の正常な分化に深く関わっていますが、

舌の表面にある味蕾という細胞の生まれ変わりに強く関わって

います。

 

 

味蕾は味を感じる細胞なので、亜鉛が不足すると味覚障害が

 

生じるわけです。

 

 

そして亜鉛は「唾液の緩衝能」にも関わっています。

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20071107

 

 

口の中が酸性にならないように(アルカリ性に戻して)中和するのに

炭酸脱水酵素という酵素が必要ですが、これが機能するために

亜鉛が使われます。

 

 

ですから、亜鉛が足りなくなると唾液の質が落ちます。

 

 

 

そして最後に、インスリンの合成に亜鉛が必要です。

 

 

インスリンは血糖値を下げる膵臓のホルモンです。

 

 

つまり亜鉛が不足すると血糖値が下がりにくくなるのです。

 

 

亜鉛は牡蠣・牛肉・豚肉・うなぎ・ナッツ などに多く含まれます。

 

 

 

 

亜鉛欠乏チェックリスト

1 風邪をひきやすい

2 洗髪時、髪が抜けやすい

3 食欲不振になりやすい

4 肌が乾燥しやすい

5 傷の治りが悪い、跡が残りやすい

6 爪に白い斑点がある

7 味覚や嗅覚が鈍い

8 性欲が落ちた

9 ネックレスなどで皮膚炎が起こる

10 傷や虫刺されが膿みやすい

(溝口 徹著 「うつは食べ物が原因だった!」より


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ビタミンB群(身体に必要なビタミン)

2012-11-09 06:17:00 | 栄養

ビタミンB群はエネルギーをつくり出すのに欠かせない栄養素です。

(具体的にはTCAサイクルという身体の中でエネルギーを産生

するシステムにビタミンBが関わっています。)

 

 

ビタミンBには

 

ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、

ビタミンB12、葉酸

 

などいろいろな種類があって、それぞれが絡み合って作用して

いるのですが、今回はB群としてまとめて話します。

 

 

ビタミンBはエネルギーをつくるだけでなく、脳内物質(特に精神を

落ち着かせる物質)をつくり出すことにも関わっています。

 

 

ですから、ビタミンB欠乏になると集中力や記憶力の低下、睡眠障害

などが生じます。

     

そして、ビタミンBは糖質摂取、ストレス、過度のアルコール摂取、

妊娠、授乳、加齢、過食などで消費されます。

 

 

「糖質を摂取するとビタミンBが消費される→ビタミンBが欠乏すると

エネルギーがつくられなくなる→エネルギーが足りなくなると糖質が

欲しくなる」

 

 

ビタミンBが足りなくなると糖質制限をすることが難しくなる理由が

ここにもあります。

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20120715

 

 

 

特に、頭を使うクリエイティブな仕事をしている方がビタミンBの

不足しがちになるようです。

 

 

ビタミンBは酵母やレバー、未精製の穀物、肉、魚介類、野菜など

いろいろな食品に含まれています。

 

 

 

ビタミンB群欠乏チェックリスト

1 アルコールをよく飲む

2 音に敏感だ

3 イライラしやすい

4 集中力が続かない

5 記憶力が衰えている

6 よく悪夢を見る

7 テレビがわずらわしい

8 本を読んでも頭に入らない。興味がなくなった

9 寝ていても疲れがとれない。とにかく疲れる

10 口内炎がよくできる

溝口 徹著「うつは食べ物が原因だった!」より

 


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鉄 (身体に必要なミネラル)

2012-11-07 06:51:00 | 栄養

身体に必要な栄養素第一弾は「鉄」です。

 

 

日本人の女性のほとんどが鉄欠乏だといわれています。

 

 

そして鉄は身体の様々なところで機能しているので、欠乏すると

身体に変調をきたします。

 

 

「鉄欠乏性貧血」という症状がありますが、鉄が足りないと

貧血(=体内に酸素が足りない状態)になります。

 

 

また鉄は脳の中でセロトニンやメラトニンをつくるときに必要です。

これらは気分を安静にする脳内物質です。

 

 

ですから、鉄欠乏はになると疲れやすくなったり、気分が

優れなくなったりします。

 

 

 

 

さらに、鉄はコラーゲンの再生にも必要です。

 

 

 

コラーゲンといえば、皮膚、髪、爪、軟骨、そして歯ぐきに含まれる

強化型タンパク質です。

 

 

 

鉄が不足すれば肌荒れ、身体の節々が痛くなる、あざができる

などの症状があらわれ、歯ぐきの状態も悪くなります。

 

 

 

鉄はホウレンソウやプルーンのイメージが強いですが、植物に

含まれる鉄(非ヘム鉄)は吸収率が悪いです。

 

 

鉄は動物性のタンパク質に含まれるヘム鉄から摂るのが一番です。

 

 

鉄はレバー、赤身の豚肉・牛肉、あさり、赤身の魚などに含まれます。

 

 

 鉄欠乏チェックリスト

1 立ちくらみ、めまい、耳鳴りがする

2 肩こり、背部痛、関節痛、筋肉痛がある

3 頭痛、頭重になりやすい

4 力が弱くなった

5 よくアザができる

6 のどに不快感(つかえ感)がある

7 階段を上ると疲れる

8 夕方に疲れて横になることがある

9 生理前に不調になる

10 生理の出血が多い

(溝口 徹 「うつは食べ物が原因だった!」より)


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身体に必要な栄養素

2012-11-05 06:43:00 | 栄養

今までこのカテゴリーでは糖質制限を中心に話してきました。

 

 

そして糖質を制限するだけでなく、タンパク質をしっかり食べる

ことが重要であることも強調してきました。

 

 

実際は食べたタンパク質(身体の中ではアミノ酸に変わる)が

 

身体の中で機能するためにはいろいろな栄養素が必要となります。

 

 

 

今回から身体が必要とする様々な栄養素について話していきます。


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空腹は人を健康にするのか?

2012-11-03 12:28:29 | 栄養

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目黒アトレの有隣堂で面白い陳列をみました。

 

 

右の本は最近話題の「空腹療法」です。

 

 

それを左側の本が強烈に批判しています。

 

 

相反する内容の本を並べてしまうところに遊び心を感じます。

 

 

一日一食で空腹の時間を増やせば長寿遺

伝子(サーチュイン遺伝子)が活発になり、若返るという理論です。

 

 

私もこれに反対の意見です。

 

 

空腹=血糖値の下がっている状態

 

 

つまり低血糖状態なんですね。

 

 

血糖値の安定しない人にとっては低血糖はとてもつらい状態でです。

 

 

身体に様々な不調が現れます。

 

 

その状態から逃れるためには血糖値をすみやかに上げる糖質が

欲しくなります。

 

そしてその糖質で急激に血糖値が上がって、さらに血糖値が

不安定になっていきます。

 

 

血糖値の安定しない人にとって空腹の時間はない方が良いのです。(そのために補食を進めています。)

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20120613

 

 

 

空腹で健康になれるのは血糖値が安定していて、交感神経が

優位(http://www.excefk.com/jiritu-type.html)で、副腎が

強い(血糖値を上げるホルモンがたくさん出る)人であると

いえるでしょう。


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