小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

目に見えない器具

2015-05-30 22:59:02 | 根の治療

顕微鏡を歯科治療に使用すると通常の器具では処置できなくなります。

                       
歯を大きく拡大して見ることができるので、細かい汚れや傷などが目立つようになります。

           

その細かい汚れはかなり小さい器具でないと取れないのです。

              

見えたからにはキレイにしなければなりません。

                    

そこで、この器具です。

                

                  

針のようにみえます。

                

              

肉眼では針にしか見えません。

                 

              

拡大すると先に細工がしてあるのが見えます。

                  

              

40倍にしてやっと、武道館の玉ねぎみたいなものが先についているのがわかります。

               

               

これは歯の根の細かいところの汚れを掻き出すための器具です。

                      

これくらい細かい汚れが歯の中にはあるのです。

                   

今までは手の感触で歯の中がキレイになったかどうか確認していましたが、これからは「目」で確認して処置します。

                 

それだけでも、治療内容がレベルアップすることが想像いただけるでしょう。


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顕微鏡で歯のヒビを確認する

2015-05-21 00:06:27 | 歯のヒビ

全ての歯科治療に応用できる顕微鏡ですが、一番期待しているのは「歯のヒビ」の確認です。

               

レントゲンで歯にヒビが入っていると予測しても、歯の根の深いところにヒビが入っている場合は確認できませんでした。
               

                  
小さなヒビはCTでも確認することができません。

                

その場合、ヒビがある可能性を考慮しながらの治療となりますので、なかなか先に進むことができませんでした。

              

ヒビがある場合とない場合では治療方法が異なるからです。

                         

顕微鏡を導入してからヒビの確認が容易になりました。

                              

                  

                       

二つ穴が開いている歯が対象です。この穴は神経の通っていた穴です。

                 

見える範囲ではヒビは見当たりません。

                 

穴の中は暗くて確認できません。

                      

顕微鏡で3倍に拡大したら、ヒビがすぐにみつかりました。

               

穴の中に白い筋が見えます。これがヒビです。

              

8倍です。

                

向かって右の穴の中に見える白い線がヒビです。

                      

              

10倍です。

                 

この画像ではわかりにくいですが、穴の外にもヒビが確認されました。

                        

顕微鏡を用いると削った後の傷とヒビの区別が容易につきます。

             

3倍でわからなかったものが、10倍になると見えることがあります。

                

顕微鏡は最大で20倍で見ることができます。

                       

すぐにヒビがみつかったので、治療方針が決定します。

                      

ヒビを前提に治療を勧めることになります。

                                

拡大することで、まったく違った世界をみることができます。


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