日頃、レントゲンに写らない虫歯は治療しません。
ところが、今回は珍しくとても小さいむし歯を治療しました。
小さいむし歯が発見されました。
レントゲンにも写っていないのですが、治療することになりました。
この方は海外勤務されていて、当分日本には帰らないとのことでした。
海外に転勤になると、食生活の変化によって日本にいるときよりも虫歯ができやすくなることがあります。
また、海外での歯科治療は日本よりも高額なことが多いです。
(日本の保険制度はとても恵まれています。)
考えた末、治療することにしました。
レントゲンに写らないくらいですから、削った穴もとても小さいです。
レジンというプラスチック素材で埋めて治療終了です。
まったく目立ちませんので、健診をしてもここが治療されていることに気がつかないでしょう。
本来なら、治療をせずに時々レントゲンを撮って経過を観察するものです。
昔の歯科の常識では、虫歯を見つけたらなるべく早く治療するべき、という感覚でした。
現代では虫歯予防の知識が進んで、小さいむし歯を進行させないことができるようになりました。
虫歯予防のためには、甘いもを控えることと適切なブラッシングが重要です。
今回は歯と歯の間ですので、フロスを使うことが必要です。
治療したものが永久にもつということはありませんので、治療した後も予防を意識することが大切です。
小幡歯科医院