小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

歯の根のヒビを治療する(治療編4 歯の再植をする)

2013-12-10 06:51:00 | 歯のヒビ

歯の根にヒビがあって感染がなかなかおさえられない時、

最後の手段として「歯の再植」をします。

 

 

「再植」とは、一度歯を抜いて口の外で必要な処置を行い

もう一度元のところへ歯を戻す、という手術法です。

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/ishoku.html

 

 

真っ二つに割れてしまった歯は、「再植」をするしか歯を残す

方法はありません。

 

 

ヒビが入っただけでは再植を選択する理由にはなりません。

 

 

再植を選択する場合は以下の二つです。

 

① 歯ぐきの手術では感染した部分をすべて取りきることが

できそうもないと判断された場合

 

② 歯ぐきの手術を行ったが、経過が思わしくない場合

 

 

 

①はあまりありません。まずは歯ぐきの手術を選択するのが

セオリーだからです。

 

 

レントゲンや歯の診査によって慎重に検討しなければなりません。

 

 

基本的に再植を選択するのは②の場合です。

 

 

すべてやるべきことをやって、最後の手段として再植を選択

するのです。

 

 

再植自体にもリスク(歯を抜く時に歯をだめにしてしまう)が

ありますので、最後の手段としても慎重に検討すべき治療です。

 

              

       

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


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歯の根のヒビを治療する(治療編3 歯ぐきの手術をする)

2013-12-08 06:31:00 | 歯のヒビ

歯の根にヒビがあって、感染がなかなか収まらない場合は

通常の治療では治すことができません。

 

 

感染した部分の治らない組織(不良肉芽)を取り除く必要があります。

 

 

まず第一選択としては「歯ぐきの手術」を行います。

 

 

これは歯周病がなかなか治らない場合に選択する手術と

同じ手法で行います。

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20071219

 

 

手術の際には汚れてしまったヒビの部分もキレイにします。

 

 

悪くなった組織を取り除き、原因となったヒビの部分がキレイに

なれば理論上感染したところは治ります。

 

 

ところが実際にはうまく治ることもあるのですが、結果的に再び

感染してしまうこともあります。

 

 

その理由はヒビが正常な組織に包まれないことが考えられます。

 

 

ヒビの周りが弱い組織でしか包まれなければ、短期的には

よくなったようにみえても何かの拍子に(歯磨きがおろそかに

なった、体調がわるくなった、など)再感染してしまう恐れが

あるのです。

 

 

歯周病の手術であればほとんどの場合よくなるのですが、

ヒビの場合よくならないこともあります。

 

 

 

こういうことがあるので、「ヒビがあれば抜歯の対象とする」

という考え方があるのです。

 

               

 

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歯の根のヒビを治療する(治療編2 普通に歯の根を洗浄する)

2013-12-06 06:48:00 | 歯のヒビ

歯の根にヒビを見つけた時、通常の「歯の根の治療」で治す

ことが理想です。 

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/rct.html

 

 

通常の歯の根の治療をしてヒビのところを洗浄し、感染が

なくなればその後は歯をつくる(いわゆる差し歯)治療に

移行することができます。

 

 

これには「ヒビが入って感染してから間もない」状態であることが

条件です。

 

 

長らく感染していた歯では「歯の根の治療」だけでは治りません。

 

 

 

早い段階でヒビの診断をすることができれば、通常の治療で

歯を残すことができる場合があるのです。

 

 

             

小幡歯科医院

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歯の根にヒビが入っていて感染している場合(治療編1)

2013-12-04 06:43:00 | 歯のヒビ

歯の根にヒビが入っていて感染している場合は治療がとても

難しくなります。

 

 

基本的にこういう歯は抜歯の適応です。

 

 

残そうとしても長くもつとは限りません。

 

 

それを前提として歯を残そうとする努力はできます。

 

 

その努力とは感染をなくすことです。

 

 

感染を除去することができれば、歯を残すことができるのです。

(ただし、長くもたせる保証はできないことが多いです。)

 

 

感染を除去する方法は

 

1 普通に歯の根を洗浄する

2 歯ぐきの手術をする

3 歯の再植をする

 

ことです。

 

 

順番があとになるにつれ、処置が大げさになっていきます。

 

 

順を追って説明しましょう。

 

               

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歯の根にヒビが入っていて感染している場合(診断編)

2013-12-01 17:25:30 | 歯のヒビ

歯の根にヒビが入っていて感染している場合は、その診断が

難しいことがあります。

 

 

歯周病と似た症状を示すので診断が困難になるのです。

 

 

具体的には以下のような症状が現れます。

 

歯ぐきが腫れる

噛むと痛い

歯がぐらぐらする

歯が浮いたような気がする

 

などです。

 

 

 

これらはすべて歯周病にかかった場合にも起こる症状です。

 

 

レントゲンで「何となくヒビがあるようにみえる」のですが、

はっきりと診断するには実際にヒビを確認するしかありません。

 

 

目ですぐ確認できる場合、拡大鏡でやっと見える場合、

顕微鏡でやっと見える場合、CTでわかる場合などがあります。

 

 

ヒビが確認できればその場で確定診断できるのですが、

なかなか確認できず診断に苦慮することも多いです。

 

               

             

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