小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

簡単なインプラントオペと難しいインプラントオペ

2022-04-27 09:09:52 | インプラント

インプラントを埋入する手術には「簡単なもの」と「難しいもの」があります。

 

インプラント傾斜埋入について インプラント傾斜埋入 目黒駅前 小幡歯科医院 (sakura.ne.jp)

 

この記事は16年前に書いたもので、「簡単なインプラント手術」の内容になっています。

(そろそろ内容を更新しないといけません。)

 

手術を簡単なものと難しいものに分ける基準は、顎の骨の形によって決まります。

 

インプラントを埋入する部分の、顎の骨の長さと幅が十分であれば簡単な手術ですみ、不十分であれば難しい手術が必要となります。

 

具体的には幅が6ミリ、長さが10ミリあれば簡単な手術で済みます。

 

そして、簡単な手術では切開をする必要がなく、難しい手術では切開をしてなおかつ骨をつけ足す必要があります。

インプラントの骨造成 - 小幡歯科医院歯科話 (goo.ne.jp)

 

近年、難しいインプラント手術が増えてきました。

 

その理由の一つは、簡単な手術は多くの歯科医院でできるようになって、普通の治療法として定着したからです。昔はインプラント手術ができる歯科医院が少なかったので、近所の歯科医院でインプラント治療を断られることがよくありました。地方から、わざわざ東京に出向いて治療をしている人が多かったのです。現在は日本のどんな場所でもインプラント治療を受けられるようになりました。

 

もう一つの理由はある種の矛盾点なのですが、治療が厳しい歯を残せるようになったからです。それはどういうことかというと、保存の厳しい歯を残すと、その歯がダメになって抜いた後に顎の骨も十分な形に残らなくて、インプラント治療をするには難しくなってしまうということです。

 

実は歯に問題が生じた時に、なるべく早く抜いた方がその後のインプラント治療はやりやすいです。

 

歯が残すのに厳しい状態でも、なんとか残すように治療した場合の方が抜いた後のインプラント治療は難しくなります。

 

ですから、インプラント治療をする予定であれば「歯を早めに抜いた方がいい」という考え方があるのです。

 

歯がどのような状態になったら抜歯するか、という基準は各医院まちまちです。正解はないと言えるでしょう。患者さんの年齢、健康状態、生活環境、経済状況など様々な要因を考慮して決めることです。

 

当院では厳しい歯でも残す方針でやっていますので、難しいインプラント手術が多いです。

 

手術法も材料も常に進歩しているので、情報収集と研鑽を常に積むようにしています。

 

 

 

小幡歯科医院

目黒駅 品川区 小幡歯科医院 (sakura.ne.jp)


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歯の症状は2か月遅れでやってくる

2022-04-24 13:53:36 | 歯がしみる

ストレスによって歯が痛くなったり、しみるようになることがあります。

 

レントゲンを撮って歯に問題がないのに痛みがある場合に、日頃のストレスが原因だったということがあります。

 

そして、それは今の時期に多いと感じています。

 

4月は異動の季節です。

 

入学、就職、転勤、転職、そしてそれらに伴う引っ越しなど、環境が変わることが多い季節です。

 

生活環境が変わることは人間にとってストレスです。

 

新しい環境に体が馴染むまで、心身ともに負担がかかるものです。

         

それが、人によっては歯が痛くなったりしみるようになる原因となります。

 

5月病という言葉がありますが、それも体にストレスという負担がかかった結果なのでしょう。

 

そこで今回の本題ですが、永い間歯科臨床を行ってきた実感として「歯の症状は環境の変化があってから2か月遅れでやってくる」というものがあります。

 

4月に新しい場所で過ごすようになったら、6月に歯の痛みが起こるということです。

 

おそらく、環境が変わった最初の時期はそのことには集中していて歯の症状には至らず、環境に慣れて少しほっとした時に歯の症状が出るのではないか、と思います。

 

忙しい最中やストレスが多い時は、アドレナリンが出ていて痛みに強くなっているのではないかと考えられます。

 

そしてほっとするようになって、アドレナリンを出す必要がなくなった頃に痛みの症状に気がつくという見方ができます。

 

もちろんその期間に個人差はありますし、そもそもどんなにストレスや疲れがあっても歯に問題が起きない人もいます。

 

歯の痛みが続く場合は、歯科医院でレントゲンを撮って歯に問題がないかどうか調べることが大切です。

 

 

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治療するにおいて最適な大きさの虫歯

2022-04-07 22:42:00 | 虫歯

虫歯が発見された場合、小さい虫歯は治療せずに経過を見ます。

 

ある程度虫歯が進行して「中くらい」の大きさになったら治療するようにしています。

虫歯について 品川区 目黒駅 小幡歯科医院 (sakura.ne.jp)

 

どのくらいの大きさまで進行したら削って治療するようにするか、については明確な基準を設けていません。患者さんの歯の強さ、歯磨きの仕方、食生活の内容、などを鑑みて総合的に判断します。

  

実際には、削るにはまだ小さかったかな、と思うことがあります。しかし、虫歯が大きくなって手遅れになることをもっとも恐れるので、リスクの高い患者さんの場合は小さめの段階で治療することもあります。

 

本日、もっとも無駄なく(健康な歯を余分に削ることなく)虫歯の治療を行った実感を得た症例がありましたので、ご紹介します。

 

歯と歯の間に虫歯があります。視診ではわかりませんでした。レントゲンを撮って初めて虫歯の診断ができた症例です。

 

スプーンエキスカという小さいスプーンのような器具で虫歯を取れる最小限の大きさでした。

 

歯と歯の間の虫歯は、ある程度の大きさまで削らないと詰め物はできません。

 

これ以上小さい虫歯でも、結果的にこれくらい削ることになります。

 

この虫歯の大きさは、歯を無駄なく削って治療するのに最適だったと感じました。

 

プラスチックの詰め物も簡単に詰めることができました。

 

定期検診を続けていて、定期的にレントゲンを撮っている人だからこそ、この段階で発見することができました。

          

この虫歯も1年以上放置してしまうと、かなり大きくなってしまい、虫歯の治療も簡単なレベルではできなくなってしまいます。

 

口の中に何も問題を感じていなくても、定期検診は必要です。

 

ただし、歯と歯の間の虫歯でない場合は、もっと虫歯が小さい段階で無駄なく治療することができます。

 

 

 

小幡歯科医院

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